パラレルキャリアとは|副業との違い・メリットや注意点を総まとめ | 人事部から企業成長を応援するメディアHR NOTE

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パラレルキャリアとは|副業との違い・メリットや注意点を総まとめ

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「パラレルキャリア」という言葉をご存知でしょうか。

働き方や雇用形態の多様化に伴い、1つのキャリアにこだわらないキャリア形成の仕方が最近になって注目されるようになっています。

本記事では、パラレルキャリアについて、そのメリットや注意すべき点についてご紹介します。

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近年、急速に進むDXに対応するため、各企業でIT人材不足を解決することが不可欠となっています。しかし、IT人材を採用することは年々難しくなっているため、自社社員にIT教育をおこなう「リスキリング」に注目が集まっています。

中には、

  • リスキリングの重要性は理解しているが、具体的な取り組み方が分からない
  • 実業務が忙しく、リスキリングは後回しになっている

というような方も多いのではないでしょうか?

本セッションでは、「リスキリング」の基本的な考え方から、各企業の先進的な事例まで、専門家・行政・企業のそれぞれの視点から具体的なノウハウをご紹介します。

セッション視聴後、すぐに実践できる内容となっているので是非お申し込みください!

パラレルキャリアとは

640 パラレルキャリアとは、P・Fドラッカーが『明日を支配するもの』(ダイヤモンド社)で紹介した考えで、「本業を持ちながら、第二のキャリアを築くこと」と定義されています。

副業が金銭的な報酬を得ることを目的としているのに対し、パラレルキャリアでは自分のスキルアップや夢の実現、社会貢献活動などのために活動します。

趣味から活動の幅を広げていったり、起業をする準備として始めたり、また中間団体(NPOや社会人学校など)やボランティアサイトを通じて活動をおこなったりと、多様な始め方があります。

中には、「当初は無報酬でおこなっていた活動が、徐々に報酬を得ることができるようになる」というようなこともあります。

『テニスを通して人生がさらに豊かに』
平日はOL/休日は県内有数のテニスプレーヤー Kさんの例

パラレルキャリアの説明だけではイメージがわきにくいと思いますので、ここでパラレルキャリアの実例を挙げながら、その効果をご紹介します。  

Kさんは、学生時代にバドミントン部、短大時代はテニスサークルに所属するスポーツウーマンでした。しかし、社会人になると仕事に慣れるのに精一杯でスポーツをしない日々が続き、仕事のストレスも上手く発散できない状態が続いていました。

そこで、時間のある時に近所のテニス教室に習いに行くようになりました。テニスの腕が上がるにつれ、テニス教室だけでは物足りなくなり、テニス教室で知り合った人と市内の大会に参加するようになります。

そして、徐々に知り合いが増えていくと、仲間同士で週末に練習をしたり、合宿で練習をしたりとテニスに打ち込むようになります。そして、ついには県内のアマチュアテニス大会で次々と優勝をするようになりました。 

すると、次第に県内のアマチュアテニスプレーヤーの中でも有名な存在となります。

街中で声を掛けられるだけでなく、全国発売のテニス雑誌に大会優勝時の記事が掲載されたり、テニス仲間の建築会社社長がスポンサーになって社名入りのユニホームを着て大会に出たり、ユニホームを制作している会社からモデルを頼まれたりと、普通のOL生活では経験できないような体験をすることができました。

また、テニスをしていなければ出会えなかった職種も年代もバラバラの仲間との出会いにより、Kさんはテニス仲間の男性と結婚して、新居はスポンサーになってくれた建築会社社長に破格の値段で建ててもらいました。

現在はテニス仲間がママ友にもなり、互いの子供の面倒を見ながらテニスを続けています。

そして、Kさんは週末にテニスをしたり、テニス後に仲間で食事をしたりすることがストレス発散や仕事へのモチベーション・集中力の向上につながり、人生を豊かに過ごせるようになりました。

このように、パラレルキャリアは1つのキャリアだけでは得ることのできない経験を手にすることができます。

その観点から、個人の人生がより豊かになるものとして捉えられています。

「女性活躍」を進めるためのパラレルキャリア
人手不足が続く中、誰もが働きやすい環境を整備することは日本における最重要課題の1つでしょう。しかし、日本では女性の管理職比率が低く、女性の平均収入も男性と比較して低い現状が続いています。
女性がパラレルキャリアを描くことができる環境を整え、パラレルキャリアを通じて自己実現が可能になれば、より女性が活躍できる社会が生まれていく可能性があります。

パラレルキャリアのメリット(可能性)

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ここで、パラレルキャリアを描くことのメリットについてまとめます。

①自分の夢を実現できる

たとえば、子供にピアノを教えたくて音大に進学したけれど、現在は事務職に就いている人にとっては、パラレルキャリアで子供に音楽の楽しさを教えるボランティア活動をおこなうことで、夢が実現することになるかもしれません。  

②起業や副業の下準備として役立てる

昨今では、大手電機メーカーが海外に買収されるなど、いつ自分が在籍する会社の経営が苦しくなるのかわかりません。

しかし、独立して事業をはじめて利益を得られるようになったり、フリーランスで現在の収入レベルまで稼げるようになるには長い時間がかかります。

それまで、本業で生活費を稼いで利益を安定的に確保できる自信がついたら本格的に起業することができます。  

③得意分野を確立することができる

たとえば、デジタルコンテンツ制作の勉強をしていることを会社で話したら、他にデジタルコンテンツに詳しい人がおらず、「デジタルコンテンツでわからないことは、あの人に任せよう」と仕事を任せてもらえるかもしれません。

このように、パラレルキャリアにより自分の得意分野を確立することもできます。  

④軽い気持ちで始めることができる

パラレルキャリアは、「友達がやってたから始めてみた」「友達に誘われてプロボノに参加してみた」と軽い気持ちで参加することができます。

また、「子供の頃から夢だったからやりたい」とか「絵を書くのが好きだから」という思いから始めることができるのもメリットです。  

④本業へのモチベーション維持や向上につながる

パラレルキャリアにより仕事のストレスをリフレッシュすることができたり、自分と違う考えに触れることで物の見方や考え方の幅が広がったりします。

これらの影響が本業のモチベーション維持や向上につながるでしょう。

⑤人脈が広がる

新しい活動を始めれば新しい出会いが生まれます。

新しい人脈が本業にプラスに作用して、本業が面白くなったという人もいることでしょう。

また、その出会いがたとえ本業につながるものではなくても、自分の人生を豊かにしてくれます。 

⑥自分の力を知ったり自分を見つめることができる

パラレルキャリアでは新しい考えに触れることができると同時に、自分の力不足や知識不足、認識の甘さを知ることもできます。

このきっかけから自分を再度見つめ直すこともできるでしょう。    

パラレルキャリアを描く上で注意すべきポイント

ここまでパラレルキャリアのメリットについて見てきました。

パラレルキャリアを描く上で注意すべきポイントについても抑えておきましょう。

①何がしたいのかわからない

『enミドルの転職第121アンケート集計結果「パラレルキャリアについて」』では、「パラレルキャリアの考え方に共感できる」は91%ですが、「実際に活動している人」は26%でした。

活動していない理由としては、1位が「明確に何がしたいか決まっていないため」、2位が「どう始めていいかわからないので」となっています。 

日本人は自由なキャリアを描くことができる社会に生きていますが、実は「自分のやってみたいことを自由に選んでいいよ」と言われると決められない人が多い傾向にあります。

自由に人生を選んできたように思っている人も多いですが、実は良い就職先に入れる大学で就職活動に有利な学部を選んで入学していたり、大手企業や公務員を目指して安定した生活を手に入れられる就職先を選ぶなど、ある程度決まったカテゴリーの中から選択をして生きています。  

このようなカテゴリーを持たない考えの人は、純粋に「好き」という気持ちだけで動くため、パラレルキャリアもすぐにネットで調べて始めることができます。

つまり、根本的な問題はアンケートの1位も2位も同じです。  

パラレルキャリアに興味がある人は、まずプライベートと仕事上で「好きなこと」「得意なこと」を書き出してみましょう。

次に「興味のあること」「やってみたいこと」を書き出してリスト化をした後、ボランティアサイトの案件を見ていずれかに該当する案件がないか、など、いくつかのサイトを探ってみましょう。

また、心理テストで好きなことや興味のある分野、向いている分野を診断してみるのも良いでしょう。  

②時間がなくなる

週末や仕事が終わった後の時間をパラレルキャリアに当てるため、時間がなくなります。

ペース配分やスケジューリングが上手くいかないと、本業の繁忙期とパラレルキャリアの繁忙期が重なってしまうので注意しましょう。  

③お金がかかる

パラレルキャリアでは、活動内容によっては月に数万円かかることもあります。

パラレルキャリアは副業と違い利益や報酬が発生しないこともあるため、すべて自分の持ち出しになります。  

④現実逃避していると思われる

周囲から本業から逃げていると思われたり「忙しいのに何やっているの」と言われることがありますが、パラレルキャリアをおこなうことで本業に向き合うモチベーションを向上させたり、本業に必要なスキルを身につけることができます。

周囲の声に惑わされないようにしましょう。

⑤継続しないと意味がない

パラレルキャリアが終わると普通の日常に戻ってしまい経験を活かせなかった、またはパラレルキャリアで学んだことを本業に持ち込んだら反発を買ってしまった、という人もいます。

そのようなことにならないように考慮しながら、パラレルキャリアを継続的におこなっていきましょう。  

⑥会社の規則違反にあたる

副業を認めていない会社では、無報酬であってもパラレルキャリアでおこなっていることが副業をしていると勘違いされることがあります。

後述するプロボノでも、まだまだ認知度が低いため参加することに抵抗を感じる人おり、周囲には隠して参加している実態もあるようです。

パラレルキャリアを認めた場合の労務対応は?
パラレルキャリアは収入が発生しない場合も多いですが、収入が発生する場合は副業として扱われることになるでしょう。この場合、企業側としては社員の副業に関する労務対応をおこなわなければならなくなります。詳しくは、こちらの記事を参照してください。

プロボノとは|社員も企業も成長できる研修方法

プロボノとは、「本業で身につけたスキルをボランティアで活かすこと」を言います。  

本章では、NTTデータシステム技術株式会社がパラレルキャリアの仲介団体「二枚目の名刺」と共同プロジェクトでおこなったプロボノの研修についてご紹介します。

NTTデータシステム技術株式会社では、社外の多様性な価値観を取り入れるために、パラレルキャリアの仲介団体「二枚目の名刺」と共同プロジェクトで、中堅社員のリーダーシップ研修としてプロボノを利用しました。  

プロジェクトやワークショップに社員を参加させ、多様なメンバーとチームを組み意見を言い合いながら、答えのない課題に取り組みます。

プロボノではシェアド・リーダーシップ制のため、年齢が違っても状況によりメンバーの誰がリーダーになっても良く、得意分野でリーダーが変わります。  

プロボノでは本業と違い金銭的な心配やペナルティーがないこともあり、皆自由に発言することから本気で意見が衝突することがありますが、この経験から本当の意味で相手の考え方を理解することができるようになります。

このように本業では出会えないような人と出会い、経験できないことを経験することにより、社員はキャリアアップすることができ、企業の成長に繋がります。

プロボノは短期のプロジェクトでおこなうことができることから、推奨している企業も多くあります。  

個人でパラレルキャリアを実践してみたい人やプロボノに参加してみたい人は、NPOやボランティアサイトで自分の経験やスキル、興味のあるプロジェクトに参加してみましょう。

まとめ

パラレルキャリアはパラレルワールドの入り口です。

パラレルワールドはある分岐点から分れたもう1つの道を意味します。本業だけに集中することも良いですが、1つのことだけに集中をすると視野が狭くなったり、心のゆとりがなくなります。

企業の人事は副業を認めることは難しいと思いますが、プロボノを上手く利用をして社員の視野を広げたり、同じ趣味を持つサークル活動や部活動を支援して他の企業と試合をおこなって交流を持てるような仕組みを作ってみてはいかがでしょうか。

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