こんにちは、HR NOTE編集部 野上です。
頭の回転が速かったり、仕事を手早くこなしたり、急なトラブルが起こった場合でもすぐに決断ができたりする人ってカッコイイですよね。仕事ができる人の特徴といっても過言ではないと思います。
自分の経験談なんですが、そういった仕事のできる人や頭の回転が早い人はある勝負ごとがとても強いんです。その勝負ごととは、私が学生時代に没頭した遊び「麻雀」です。
麻雀をしたことがない方からすると、「それは、博打だ」とか「どうしようもない奴がする遊びだ」と思っている方も多いのではないでしょうか。しかし、有名な実業家の方が本気で取り組んでいたり、企業の採用活動の一環でおこなわれたりしており、単なる「遊び」とは言えない領域に麻雀はなってきているように感じます。
そこで今回は冒頭でも説明をしたような、
という構図が果たして成り立つのかどうかを調べてみました。
目次
麻雀とは
この記事に興味を持った方に、麻雀を知らない人は少ないかと思いますが、念のために簡単に麻雀について説明をしていきます。
麻雀とは、4人でおこなわれる中国発祥のテーブルゲームです。136ある牌(はい)を4人で引いていきながら、役と呼ばれるある一定の型を作りながら得点を重ねていくゲームです。
日常でも使われている麻雀用語
また、麻雀用語は以下のように日常生活でも使われている言葉が多数あります(経験談)。
1.アガル
「お先にあがらせていただきます。」と上司より先に帰る際に声をかける方もいるのではないでしょうか。トランプやUNOなどでも「よっしゃー、あがり!」と言う方もいるかと思います。実はこれらの言葉は、麻雀で先にゴールをすることを意味する「和了り(あがり)」という言葉からきています。
2.リーチ
ビンゴゲームで一列そろう一歩手前に「リーチ!」と宣言しますよね。麻雀ではアガリの一歩手前のことを「立直(リーチ)」といい、実はここが由来となっています。英語の「Reach」から来た言葉だと思っている方もいるかもしれませんが、「届く、到達する」という意味なので少し内容は異なっています。
3.テンパる
「聴牌(てんぱい)」とはリーチになった状況のことです。また、この状況を麻雀では「テンパる」、あるいは「張る」ともいいます。麻雀で聴牌(てんぱい)になると興奮度が高まりますが、そこから転じて、興奮する、浮き足立つ、パニックを起こすといった状況を「テンぱっている」と使われるようになっています。
4.アンパイ
捨てても負けにはならないであろう牌、すなわち安全牌のことをアンパイと言います。よく、リスクの少ない選択のことをアンパイということはありませんか?
5.対面(トイメン)
向かいに座っている人のことを「対面(トイメン)」といいます。飲み会などで向かいに座っている人のことを「対面(トイメン)」と呼ぶことありませんか?これも麻雀用語からきています。
6.面子(メンツ)
麻雀では手元にある14牌のことを面子とよびます。チームのメンバーなどのことをメンツと呼ぶことってありますよね。これも麻雀用語です。
麻雀の具体的なルール
耳にしたことのある言葉が、麻雀で使われている用語だったことに驚いた方もいるのではないでしょうか? 麻雀を知らなかった方に少しでも興味と関心をもっていただけたら幸いです。
それでは、本題に戻っていきましょう。 ゲームの流れとしては、14牌の手持ちの牌から始まり、自分のターンがくる度に1牌をヤマから引いて、手札から1枚を捨てるという作業を繰り返しながら、アガリの役を作っていきます。
囲碁や将棋であれば次の相手の手の内が目で見えて確認できますが、麻雀はそれらとは異なります。
プレイヤーが分かる情報は、自分の順番が訪れる度に増えていく他3名の捨てられた牌と、自分の手牌のみです。この2つの情報から相手が欲している牌を読み取り、自分が勝てるようにゲームを進めていかなくてはいけません。
私個人的にはこの心理戦から勝てる確率を考えるところ、そしてヤマから引いてくる牌に関しては運に頼るしかないところ、この2点が麻雀の醍醐味だと感じています。
比較的わかりやすく麻雀の説明をしているページがありましたのでご紹介しておきます。
麻雀ができる人と仕事ができる人との関係性
麻雀をして勝つためには大きく分けて3つの要素が必要になってくると考えます。
- 数字に強く計算が速い
- 相手の立場を考えた打ち方
- リスクをとれる強気な心
1つずつ簡単に説明をしていきましょう。
1.数字に強いこと
麻雀は基本的に数字を使って頭であらゆる計算をおこなうゲームです。 1打ごとに目まぐるしく変化する状況の中で、将棋のように長考せずにスピーディーに回すのがマナーになります。 またそのゲーム展開の中で、3人との点差を把握し、その差を巻き返せる手を瞬時に考え、14枚ある手牌から点数を上げること、そしてなるべく速くアガリに近づけるように牌の入れ替えをおこなっていかなければいけません。 確かに数字に弱く計算遅い人は、このサイクルをなかなかまわすことができず、最後に順位を巻き返せないような手でアガリをする人が多いです。
2.相手の立場を考えた打ち方ができる
ここでいう相手の立場を考えるというのは、相手の点数に同情をしてわざと負ける、ということではありません。 麻雀では自分が勝つために14枚を入れ替えさせていくだけでは勝つことができません。他の3人の捨て牌を見ながら、一人ひとりが持つ14枚の牌を考えて、自分が相手のアガリ牌を振り込まないようにしなければいけません。 ここで相手の立場を考えられない打ち方をする人は、自分が高い点数でアガルことしか考えていないので、相手のアガリ牌を捨ててしまうことになり、点数を奪われる結果になってしまいます。 人事であれば、採用において優秀な求職者は他社の採用とバッティングしていることって良くありますよね。他社の見えない求職者へのアプローチを求職者から読み取り最善な提案をすることが、ここに当てはまるのではないでしょうか?
3.リスクをとれる強気な心
ここまで伝えた2つの要素では麻雀を勝ち抜くことができません。最後に必要になるのはリスクをとることができることです。 麻雀という遊びは仲間内でお金をかけたり、雀荘での場所代の支払いをかけたりしておこなうことがありますが、「負けたらどうしよう」、「振り込んだらどうしよう」、と思っている人はアンパイを捨てる麻雀をおこなうだけで、負けない麻雀をすることができますが、勝てる麻雀をすることはできません。 実業家や、企業家、経営者が「失敗したらどうしよう」、「負けたらどうしよう」とリスクをとらずになかなか前に進めない方は少ないのではないでしょうか? 以上の3つのポイントが麻雀で勝てる人が持ってる要素になると私は考えています。 この3つを兼ね備えていれば、頭の回転力が早く、その場に合わせた適切な、時には勝負に出ることができる、カッコイイ仕事のできる人の要素ではないのかと、毎度麻雀をしながら考えてしまいます。 また麻雀ができるようになれば、論理的思考が身につくといわれることがしばしばあります。上記の3つのポイントを頭でめぐらせてさまざまな状況を予想しながら速いスピードの中で、牌を組み合わせていく作業、そしてその勝負強さはまさしく論理的思考から成り立っていると考えられるのではないでしょうか。 論理的思考を身につけるために麻雀を勉強した人のブログがあったのでご紹介させていただきます。
◆学校やめて勉強できるようになった話|Natsumegblog
本当に仕事ができる人は麻雀をしているの?
サイバーエージェントの社長である藤田さんは、「麻雀は趣味じゃありません。仕事です。」というほどの麻雀好きの実業家として有名です。自分の趣味である麻雀専門チャンネルをAbemaTV内に設けたんだとか。
その番組内では、日本の企業家や著名人などが麻雀を勝負する番組などがあり、ホリエモンこと元ライブドア社長の堀江さんが藤田社長、高須クリニックの高須院長に番組内で負けてしまい坊主になったというのは、つい数ヶ月前の話です。
また、藤田社長は「麻雀企業対抗戦」という厳正な競技麻雀ルールのもとに各企業が団体戦をおこなう大会で優勝をした経験もあります。
その参加企業の中には、サイバーエージェント、DeNA、LINE、クレディセゾン、講談社、SEGA、博報堂、カヤックなどがあります。
このように今の日本を代表する有名実業家は麻雀ができる人が多く、そのほとんどが、学生のころから麻雀に没頭した経験があるようです。その麻雀で培った経験が実業家としての結果を招いたのではないでしょうか。
麻雀採用って本当にあるの??
今年、私が目にしたニュースの中に、「麻雀採用」というものがありました。 就職活動の一環として企業が求職者に対して麻雀をできる場を用意して、そこで麻雀の成績が優秀な人は、最終面接を受ける権利が得られるという内容です。
企業側としては前述した、麻雀が強い人に見られる要素が仕事に活きるのではないかということです。
実際に麻雀採用から採用者を出した、全研本社株式会社の松島さんは麻雀ができる求職者に可能性を感じられています。
麻雀で強いということは、追及が好きとか、数字が好きという要素があるということなので、それは‘買い’の部分です。「麻雀採用」のような大会で、勝てる運を持っていますし。麻雀が強くて、そこを確認できて、教育できそうなタイプであれば、可能性のある人材だと思います。
確かに麻雀とは運が勝敗を決定する最大の要因ですが、めまぐるしく変わる状況の中で、即時的に最適な判断を下す決断力と頭の回転が勝敗を握っているとも感じられます。
まとめ
ここまで、麻雀ができる人が頭の回転が早いという理由を調べてきましたがいかがでしたでしょうか。 私自身麻雀が好きですが、麻雀にはまだまだ上がいますし、社会人としても半人前なので、『麻雀が強い=仕事ができる』を実感したことはありませんし、麻雀がすごく強い人でも、社会人として活躍ができていない人も多くいると思います。
多くの実業家や、仕事ができるといわれる人がもし麻雀が強かったとしても、その分社会で働く際に多くの知識や情報を得る必要があります。そしてその能力を麻雀以外で発揮することができないと冒頭で説明をした、
の構図は成り立たないのかもしれません。
おそらく麻雀に没頭した過去がある人は、それなりの時間を麻雀に投資してきたことでしょう。それと同じぐらいに仕事にのめりこむことができる人、麻雀と同じ感覚で仕事をこなすことができる人こそが、仕事ができる人になることができるでしょう。
麻雀が好きな方や強い方が周りにいるのであれば、仕事を麻雀と同じ感覚で取り組むようなマネジメントをすることで、驚くような仕事のできる人材になるかもしれませんね。
だからといって麻雀が好きな人は、「麻雀が強くなれば仕事ができるようになる」と思い込んで、平日の夜から同僚や上司などの麻雀仲間と麻雀をすればいいというものではありません。
平日は仕事にしっかりと時間をあてて麻雀と同等の愛を仕事に注いで、仕事に支障がでない週末などに麻雀が強くなれるように特訓をしていけるようにするのが理想的だといえます。 それでは、お先にあがらせていただきます。 ロン!!