2016年10月5日から7日までの3日間、インテックス大阪で開催された『関西HR EXPO』に参加させていただきました。この『HR EXPO』は企業の採用や、人材教育、人材担当者に向けた製品やサービスが集まる展示会です。 多くの企業の人事関係者が来場し、たくさんのブースで賑わいを見せていました。
そんなたくさんのサービスの中から、人事領域の仕事をテクノロジー化できる注目のHRツールを出展していたブースを7社取材してきましたのでご紹介いたします。
目次
HR EXPO出展!注目HRツール7選
Google for Recruiting|Googleのテクノロジーを活用した新しい採用広告ソリューション
求職者の多くがスマートフォンを活用して就職活動をおこなっています。Googleの調べによると、求職者のスマートフォンの利用は1日に約150回の起動、そしてその起動時間は1日約177分とされています。1回の起動あたり約1分という起動時間の中で、いかに求職者に企業のアプローチをするかが重要だとGoogleは考えています。その短期間で活用できるのがYouTubeを活用した動画広告です。企業のニーズに合わせた求職者の年齢層、趣味、エリアなどで細かくターゲットを絞ることができ、企業の魅力をより深く求職者に伝えることができます。
全国に個別指導塾「明光義塾」を展開する株式会社明光ネットワークジャパンではYouTube動画広告を利用した結果、応募者数が前年比の約135%に増えているそうです。
動画は求職者の感情を動かすことができ、企業のブランディング活動にもなるので、求職応募者数の増加に期待ができ、より良い人材とめぐり合う可能性がグッと上がるかもしれませんね。
CYDAS|従業員が活躍できる組織企業を作るクラウドベースの人材プラットフォーム
CYDASは、4つのアプリケーションからなるサービスで、人事だけではなく経営層の方から従業員本人までが参加できる新しい発想を取り入れたクラウドベースのプラットフォームです。
- Profile Manager 【人材見える化アプリケーション】 社内の人材情報の可視化と一元管理をすることで、従業員のパフォ ーマンスや能力をクラウド上で簡単に把握することができます。
- Performance Cloud 【分析・育成アプリケーション】 人材情報を多角的に、深く分析することができるので、社員の適材適所な配置や育成が実現できます。
- MBO Cloud 【目標管理・人事考課アプリケーション】 社員本人がアプリを利用して目標管理をすることで目標への意識を高めることができます。進捗状況も見える化できるので、上司が適切なサポートができる環境が整えられます。
- Stream 【社内ソーシャルアプリケーション】 上記3つのアプリケーションをひとつでも導入していれば無料で利用できます。使いやすさにこだわったUI/UXであり、社内のコミュニケーションを最大限に引き出すアプリです。
4つのアプリケーションにより人材情報を網羅することができるので、人材のマネジメントが的確にでき、今まで目に見えなかった社員のパフォーマンスを見える化することができます。クラウド型なので導入にかかる費用やランニングコストを抑えることができ、従業員のPCやスマートフォンへ簡単に導入することができます。
大丸松阪屋百貨店や、パルコを運営するJ.フロント リテイリングや、ANA、マツダなど多くの企業での導入実績があり、導入各社の人材力や組織力の強化につながっています。
JobHouse|シンプルで簡単な採用業務に
従来の採用業務といえば、エクセルでリストを作成し、メールを利用して求職者とのコミュニケーションを保ち、社内への進捗報告に会議を設けるなどしているかと思います。JobHouseでは、従来のバラバラだった採用業務をすべて1つのシステムにまとめ、一元的に業務をこなすことができます。採用担当者目線にたったシステム設計がされており、採用状況が一目で分かったり、クリックで簡単に操作を完結できたり、タスク管理に抜け漏れがないようにできたりする仕様になっています。
採用業務にかかっていた工数(面接の時間をを除く)を約50%削減できるとのことで、採用担当者には喉から手が出るサービスかもしれません。
ゼッタイ!評価|評価制度で人材育成!
従業員の評価をどのようすればいいのか悩みを抱えている人事向けのサービスが「ゼッタイ!評価」です。きちんと評価をされているのか不安を持っている従業員たちとの双方の課題を解決することが可能です。 「ゼッタイ!評価」は企業様に“おせっかい”と思われるほど人事評価制度の構築から運用までのサポートをおこなっているので、従業員全員が意欲的に仕事に取り組める人事評価制度の定着へと働きかけてくれます。
750社との取引実績があり、社員の生産性向上、管理者の育成、採用力の向上、離職率の低下といった効果が顕著に現れているようで、各社の業績UPに大きく「ゼッタイ!評価」が貢献しているようです。
WANTEDLY|従来の採用から、「価値観」でマッチングする採用へ
従来の採用活動においては、企業のネームバリューや、給料などの条件がいい人材を採用できる重要な条件でしたが、WANTEDLYの採用ツールでは履歴書だけでは伝えきることができない、価値観をマッチングすることができます。価値観で企業と求職者をどのようにマッチングさせるのかと疑問に感じるかも知れませんが、従来の就職活動にはない選考フローが、双方の価値観に共感を生み出すことを可能にしています。採用面接という形式をとるのではなく、「まず話を聞きに行く」「オフィスに遊びに来てもらう」という堅苦しくない雰囲気で関係性を築いていくことで、採用後のミスマッチを減らすことができます。
これまでに大手企業、中小企業、ベンチャー企業を問わず20,000社以上の導入実績があり、登録者数約50万人、2年間で100人以上の採用をされている企業もあるので、価値観の共感による採用に多くの支持を集めています。
ジョブカン|クラウド型勤怠管理システムNO.1の姉妹システムで生産性のアップを
ジョブカンは、勤怠管理システムで10,000社以上の導入実績があり、それ以外にも経費清算ワークフロー、採用管理とサービスを展開しています。
- 勤怠管理 出退勤管理、シフト作成、休暇申請を一元管理できるクラウド型勤怠管理システムです。従業員の勤怠状況をクラウドで管理ができ、遅刻者の通知や、36協定超過者の一覧などを通知してくれるシステムになっており、GPS機能を使った打刻などもおこなえるので、従業員の管理を見逃すことはありません。
- 経費清算ワークフロー 社内のあらゆる申請、承認、経理業務をクラウドで一括管理できるワークフローシステムです。承認が下りてくるまで時間がかかっている経費清算の申請をクラウド化することで、承認までをスピーディーになおかつミスを防ぐ機能がついています。各担当者の業務負担の軽減、意思決定までの時間を縮めることができます。
- 採用管理 人事、採用担当者約1,000名の意見をもとに開発された採用管理システムです。採用担当者の悩みは採用コストの問題や、業務量、採用手段など多くあると思います。この採用管理システムでは採用管理に必要な効果分析や求人サイトの連携にいたるまでの機能が無料で利用でき、採用活動をシステム内で完結させることができるので大幅な業務効率アップにつながります。
これらのジョブカンシリーズはすべて、初期費用、サポート費共に無料で始めることができる上に、「経費清算ワークフロー」「採用管理」に関しては業界最安値の月額費用で利用することができます。
ジンジャー|人事部を経営のセンターピンに
ジンジャーは、国内初人事向けプラットフォームサービスです。低コストで、採用・勤怠・労務・人材管理など、人事業務を一気通貫でシームレス管理することができます。
『ジンジャー勤怠』においては操作のしやすさを重視した管理画面なので、だれでも簡単にシフト作成をすることができます。また多くのデバイスからの打刻が可能で、従業員の打刻管理にストレスを与えず、余計な手間をかけさせません。
ジンジャーを活用することで、ブラックボックス化されてきた人事データを「数値化」「可視化」でき、人事戦略の最適な答えを導き、人事業務のパフォーマンス向上、更には企業経営の支援が実現可能になります。
厚生労働省により義務化されたストレスチェックや、福利厚生を充実させる月額制のウェルネス経営パッケージ「FiNCプラス」と提携をしたサービスもスタートしています。
まとめ
いかがでしたでしょうか? 人材の採用や育成、部署への配属そして評価制度などを見直すことが、企業の業績を上げる要因になるという考え方が、以前よりもまして普及してきているように思います。従業員一人一人に業務を任せきりにして業績を上げるのではなく、人事がその仕組みづくりや環境づくりを積極的におこなっていくことが企業の業績をあげていくのではないかと感じました。
ただ、その環境づくりの仕組みづくりをゼロから人事で切り開いていくことは、工数を大幅にかけてしまいます。そんな方のためにもHRツールを有効活用して、従業員が目的を持って働ける環境づくりをおこなってみてはいかがでしょうか?