こんにちは、インターン生の須田絢香です!
就職活動が一段落したので、合同説明会や、面接でもらった企業パンフレットを見返していると、各企業の個性ある採用キャッチコピーが目に飛び込んできました。企業で採用を進めていく際には、採用ページやパンフレットなどに、その企業の色が出るキャッチコピーを表示することで、候補者の心を揺さぶっているんだなと、改めて感じることができました。
企業のキャッチコピーには「ありがちなキャッチコピー」と「ユニークなキャッチコピー」の2種類があり、どちらが就活生の心を揺さぶるかを友人たちに聞いてみると「ユニークなキャッチコピー」という声が圧倒的に多かったです。
そこで今回は、各社のユニークな採用キャッチコピーとそのメリットを調べてまとめてみました!
ユニークな採用キャッチコピーのメリットとは?
そもそも、ユニークな採用キャッチコピーにはどのようなメリットがあるのでしょうか。ユニークな採用キャッチコピーの主なメリットは、以下の3つが考えられます。
- 広報効果
- 同業他社との差別化
- 学生と企業のマッチング度の向上
商品のキャッチコピーと同じように、ユニークかつ頭に残るフレーズが、企業の広報効果を高めていると考えられます。同じ業界でも、キャッチコピーが違うと印象もかなり違ってきますし、競合他社と比較ができる大きなポイントになり得るでしょう。
また、採用キャッチコピーに「求める人材像」や「企業文化」を盛り込むことでも、本当に企業に合う人材を絞り込む効果も期待できます。
反対に、ユニークにこだわりすぎて採用サイトや企業文化が統一されていないと
「企業の目的がわからない」
「思っていた会社と違った」
などの印象を抱かれてしまうので注意が必要です。企業としてもキャッチコピーには背伸びをしすぎず、企業ビジョンや、新卒に何を求めていることをありのままに伝えてあげることが重要になってくるでしょう。
各企業のユニークな採用キャッチコピーまとめ
では、各社のユニークな採用キャッチコピーを見ていきましょう。
『ようこそ。ブラックな企業へ。』|トゥモローゲート株式会社
大阪の広告制作・デザイン会社であるトゥモローゲート。ただ「ブラック」といっても悪いブラック企業という意味ではなく、世界一変わったブラック企業という意味のようです。採用ページを見ていただいてもわかるように、訴求ポイントがはっきりとしていて「成長したい!!」「バリバリキャリアを積みたい!!」という学生には刺さるような内容ですね。
あえてネガティブなイメージがあう言葉をキャッチコピーに使うことで、興味、関心、意欲が湧いて思わず企業を調べてみたくなりますね。
『オッサンも変わる。ニッポンも変わる。』|森下仁丹株式会社
大阪市に本社を置く医薬品製造企業である森下仁丹株式会社。
採用ホームページにアクセスすると、採用キャッチコピー通りおじさんがメインのムービーが流れます。中年社員を中途採用として採用するのではなく「第4新卒採用」と題して採用をおこなっています。堅いイメージのある医薬品業界の中で異彩をはなつキャッチコピーですよね。
この採用はもう募集を終了しているようですが、次回の採用キャンペーンのキャッチコピーにさらなる期待ができそうです。
『「 」、ツケテいこうぜ。こだわりたいのは、自分スタイル』|大和ライフネクスト株式会社
大和ライフネクストは、大和ハウスグループのマンション管理会社。お客様の住まいを中心に街づくりや空間づくりに取り組んでいます。キャッチコピーが表すように「お客様の幸せ、満足度」を自分の頭で考えられ、さらにこだわりを持ち続けられるような人材を求めているようです。
「 」を『格好つける』と記号を用いて読ませるところがユニークです。大学生たちが好みそうな言葉の使い方ですよね。
『道なき道を、進もう。』|ヤマト運輸株式会社
言わずと知れた運送会社の代表格、ヤマト運輸。変わりゆく時代のなかで、自ら行動していける人材を求めてこのキャッチコピーを掲げています。
「道なき道を」というのは、ヤマト運輸の全会長小倉昌男が、宅急便ネットワークを日本中に開拓していった「ヤマト魂」が、この新卒採用に込められているのではないかと思います。
『で、どうする?』|サッポロビール株式会社
日本を代表する大手ビールメーカー、サッポロビール。
夢や目標のある学生に対して「それを実現するためにどうする?」と問いかけています。今後、労働人口の減少や、AIの発達などにより働き方がどうなるかわからない未来に対して、あえて学生に問いかけ、かつキャッチーで短いコピーで訴える、頭に残らないわけがないですよね。自分の未来に向き合っている学生たちには響くコピーではないでしょうか。
『カヤックの就活はルールなし』|面白法人カヤック
広告、webサービスなどのコンテンツ制作会社、面白法人カヤック。卒業時期や学歴などの枠にとらわれずに人を募集しています。通年採用ほか、エゴサーチ採用、いちゲ―採用など、ユニークな採用方法をとっているカヤックにぴったりのキャッチコピーですね。
カヤックだからこそできる新卒採用、そしてユニークさが溢れる採用ブランディングは、多くのエンジニアたちの心に響くのではないでしょうか?
『妄想力が、翼に変わる』|株式会社フジテレビジョン
テレビ番組の放送機関であるフジテレビは、「妄想力」で個人の個性とクリエイティビティを見出そうとしています。新卒採用サイト内では、「妄想力診断テスト」を誰でも受けることができます。(ちなみに私は、「アブノーマルな妄想力タイプ」でした!笑)
Webテストや性格診断テストに飽きている学生にとって、印象に残るコンテンツですよね。自分の妄想力から、世間のお茶の間に流れるテレビ番組の製作ができると思えば、学生の心を鷲掴みできるのではないでしょうか?
『相棒採用』| 株式会社アサツー ディ・ケイ
広告を中心にコミュニケーションサービスを提供しているADK。広告業界では電通と博報堂を次いで3位にランクインしています。
そんなADKの採用キャッチコピーは『相棒採用』。なんと、「この人と働いてみたい」と感じた社員を、学生側が逆指名して選考を受けられるといった、新しい採用の形をとっています。
『相棒採用』と聞いてどんなものなのか、ついつい気になってしまいますよね。
『3歩先をつくろう』|株式会社ドリコム
ドリコムは、ゲームアプリなどモバイルPC向けのエンタメコンテンツの提供を中心としているIT企業。新卒採用のキャッチコピーは「未来」という抽象的な言葉が使われていることが多いですが、ドリコムでは「3歩先」と、少し具体的で、手に届きそうで届かない距離を表しています。
企業理念である「人々の期待を超える」ことに共感する、常に「現状の3歩先」を目指して努力できる人材を求めているようです。
『グローバルSAMURAI、結集セヨ。』|日清食品ホールディングス株式会社
世界初の即席めん「チキンラーメン」を開発した日清食品の今後を担い、世界の強豪に打ち勝つべく、切磋琢磨していける侍魂をもった人材を求めているようです。あえての命令口調のコピーがインパクト大ですね。採用ページだけでなく、TVCMやその他宣伝ページで多くの人の心を動かす日進食品ならではのキャッチコピーだと感じました。
日清食品グループは地球規模で新たな「食」を創造していく仲間づくりを求めていそうです。
『次元を超えよ』|株式会社じげん
生活分野を中心とした、垂直型検索エンジンを複数企画するインターネット会社、じげん。会社名にちなんだ採用キャッチコピーを掲げています。圧倒的に突き抜けたサービスと会社をつくるべく、次元の異なる努力ができる人材を求めています。
短いフレーズに加え、キャッチコピー内に企業名も入っているので、企業名と同時にキャッチコピーも自然と覚えてしまいますね。
『日本の「食のインフラ」をつくる。前例の無いチャレンジはつら楽しい』|オイシックスドット大地株式会社
有機・無添加食品の通信販売を行う会社、Oisix.daichi。
食に関する社会課題を、ビジネスの手法で解決していくことを約束とし、私たちの食卓をより良くすることに挑戦をしています。
「つら楽しい」とあえてマイナスイメージのある「つらい」という言葉を用いることで、それでも挑戦したい根気のある学生を求めているのではないでしょうか。
『人生で一度くらい、日本一になってみないか』| GMOアドパートナーズ株式会社
GMOアドパートナーズは、インターネットにおける集客やマーケティングをおこなっている会社です。
「インターネット業界で日本一の会社」を企業目標にかかげているため、GMOの日本一をともにつくる気力のある学生を求めているようです。
まるで語りかけられているかのようなコピーは学生の印象に残りやすいですよね。
『総理大臣の様に働き、殿様のように遊べ』|ヴィクセス株式会社
飲食店経営のコンサルタント会社として勢いのあるヴィクセス。
総理大臣の様に一流の仕事をして、遊ぶ時は殿様のように全力で豪勢に遊ぶ。仕事もこなしつつオンオフを切り替えられる人材が求められているのではないでしょうか。新卒採用サイトもコンテンツがたくさんで、ユニークなキャッチコピーに引けを取っていません。
『「想いを実現できる人」へ』|セイコーインスツル株式会社
時計を代表として、電子機器などさまざまな製品を製造している会社、セイコーインスツル。
時計は一生使い続けることができるデバイスです。セイコーブランドを作り上げる技術者を始め、国内外の営業担当までの全社員が「想いを実現」できるような信念を持っている人材を求めているようですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
本記事で紹介したのは、オリジナリティーのあるユニークなキャッチコピーばかりではなかったでしょうか。採用ページと重ね合わせてキャッチコピーを見ていると、企業のイメージがとても鮮明に脳裏に描かれていました。個人的には、サッポロビールさんの「で、どうする?」が試されているようなキャッチコピーで心が揺らぎました。
今後の採用のシーンにおいて、担当者の方々は、ぜひ今回ご紹介した企業を参考にしつつ企業の特徴や文化を印象に残りやすいキャッチコピーで表現してみてはいかがでしょうか。