エッジの効いた新卒教育の研修内容まとめ | 人事部から企業成長を応援するメディアHR NOTE

エッジの効いた新卒教育の研修内容まとめ | 人事部から企業成長を応援するメディアHR NOTE

エッジの効いた新卒教育の研修内容まとめ

  • 組織
  • 人材育成・研修

エッジ640

最近の新人研修は珍しいものが増えていること、ご存知でしょうか?

聞くところによると、企業や地域のカラーによっては、忍者修行や無人島サバイバル、穴掘りなど、およそ一般的な新人研修とは、かけはなれた内容の研修もあるみたいです。

色々と世知辛い現代をサバイバルする上で必要となりうる忍耐力などを培うのでしょうか。ともあれ、新人に求められる資質はさまざまなです。

本記事では、企業の新人研修の中でもエッジの効いた、ユニークなものをまとめてみました。

エッジの効いた新卒教育の研修内容7選

<1>漫画研修

エッジ2

①研修名:漫画研修
②取り組んでいる企業名:コクヨ株式会社
③研修の特徴とその目的:バスケ漫画の金字塔「SLAM DUNK」を教材とした研修です。
「SLUM DUNK」は世代を越えて多くの方が知る漫画ですよね。「誰の、どのような行動が、なぜ、どのように試合の流れを変えたか」「なぜ、急にパスワークがつながるようになったのか」などを考察してみることで、チームワークやコミュニケーションスキル、交渉力などの獲得・向上を目的としているようです。

<2>タフネス研修

エッジ3

①研修名:タフネス研修
②取り組んでいる企業名:伊藤忠商事
③研修の特徴とその目的:
新入社員は、7人位のチームに分かれ、標高1900mの山に登ります。起床は午前3時台、食材やテント用具など、合計約10~20kgもの荷物を背負い、雪道や足場の悪い道もあるルートを踏破する研修になっています。

食材が限られていたり、ルートを自分たちで決めたりと内容は一見過酷に見えますが、この研修を乗り越えたときには、体力・知力・精神力・忍耐力・チームワーク力の鍛錬、および達成感からくる自信・自己肯定感の獲得ができるでしょう。

<3>ハイテク研修

エッジ4

①研修名:ハイテク研修
②取り組んでいる企業名:株式会社カネカ
③研修の特徴とその目的:
ハイテクといっても、ハイ・テクノロジーの略ではありません。
はいつくばって、テクテク歩く」略してハイテクです

まず新入社員が、ある島に集められます。新入社員に与えられるのは、チェックポイントが書かれた地図と定規、そして1本のタコ糸の3点のみ。奇しくも研修名とは正反対な、ローテク極まりないこの3点の道具を使用し、山道・海岸などもある合計15kmの道程を、チェックポイントを通過しつつ、3時間以内でのゴールを目指します

前日の作戦会議が成否の鍵となるようです。また、事後反省会も厳し鋳物になっているようです。

目的は、知力・体力・精神力・チームワークスキル、それにフィードバックスキルの向上です

<4>ヒッチハイク研修

エッジ5

①研修名:ヒッチハイク研修
②取り組んでいる企業名:株式会社イカイ
③研修の特徴とその目的:
まず、新入社員は車で本社から100km離れた場所に移動します。その場所から、2人1組となり、その名の通り「ヒッチハイク」をして本社まで戻っていくという研修です。ちなみに、車から降ろされる際、財布と携帯電話は没収されます。

日本のような文化の中で、ヒッチハイクをするというのは、コミュニケーションスキルや交渉力が必要になることは間違いないでしょう。無事にヒッチハイクで本社までたどり着くことができれば、新入社員は短期間で大きな成長を遂げることができますね。

しかし、ヒッチハイクで戻ることができなかった新入社員がどのようにして本社に戻るのかが気になります。

<5>自衛隊研修

エッジ6

①研修名:自衛隊研修
②取り組んでいる企業名:毎年100団体、計約2,000名以上が参加。お問合わせはこちら
③研修の特徴とその目的:
2泊3日のうち、初日は基本教練、残り2日は本格的にトレーニングします。敬礼・隊列行進など基礎訓練に加え、腹筋・腕立て伏せ・懸垂・1500m走などもこなします。なお、高校生以上、10名以上なら、どの団体でも受講可能です。

目的は、言うまでもなく体力・精神力・忍耐力、さらに持久力や規則的な生活態度、連帯意識の獲得です

<6>漫才研修

エッジ7

①研修名:漫才研修
②取り組んでいる企業名:アップガレージ
③研修の特徴とその目的:ワタナベエンターテインメントが運営する、お笑い専門学校「ワタナベコメディスクール」の講師を招き、真剣に、一流の笑いのメカニズムを学ばせるというものです。

目的は、コミュニケーションスキルやネゴシエーションスキルなどの獲得・向上です。

<7>ビジネス観点を考慮に入れての竹とんぼ作り

エッジ8

①研修名:ビジネス観点を考慮に入れての竹とんぼ作り
②取り組んでいる企業名:TDK
③研修の特徴とその目的:
ただの竹とんぼ作りではない所がミソです。ビジネス、特に製造業に欠かせない3つの観点、すなわちコスト、品質、納期。これらを新入社員に手短に刷り込むためにおこないます。

中には、竹とんぼが飛びながらシャボン玉が出るような工夫をするグループもあるようです。

具体的には、「材料について、グラム単位で原価を削り込み(=コスト)」「3.5秒以上の滞空時間を持つ(=品質)」竹とんぼを、「期限内に作り上げる(=納期)」という任務が与えられます。

まとめ

いかがでしょうか?
ごく一部だけを駆け足で紹介させていただきましたが、珍しい研修内容が多かったのではないでしょうか。

それぞれの会社が、各社の新入社員に身に着けてほしいスキルを考え抜き、つくり上げたであろうことが垣間見える研修が多くありました。新卒社員にとって入社後の研修期間は、企業文化の浸透や、社会人としての準備をするために非常に重要なタイミングになります。

今後仲間として企業で働く社員のためにも、入社直後の研修は今後の糧になることは間違いないので、今回ご紹介した研修を参考にしてみてはいかがでしょうか?

※本記事で紹介している各企業の研修内容は、現在実施されていないものもありますのでご了承下さい。

▶新人研修・新入社員研修サービスについて比較検討したい方はこちら!
新人研修・新入社員研修検討の参考に!23の研修サービスをまとめてみた
▶その他、研修サービスについて比較検討したい方はこちら!
【LMS/eラーニングまとめ】47の教育研修サービスを徹底比較|2020年最新版

人事業務に役立つ最新情報をお届け!メールマガジン登録(無料)

HR NOTEメールマガジンでは、人事/HRの担当者として知っておきたい各社の取組事例やリリース情報、最新Newsから今すぐ使える実践ノウハウまで毎日配信しています。

メルマガのイメージ

関連記事

最終的にヒトを動かすのはデータではない|日本IBM藤森慶太さんの考える会社が人を育てる意味

最終的にヒトを動かすのはデータではない|日本IBM藤森慶太さんの考える会社が人を育てる意味

インタビュー企画第3弾。今回は、日本IBMのコンサルティング事業本部でハイブリッド・クラウド&データ事業を率い、ブランディングも担当されている藤森慶太さんにお話を伺いました。 急速に変化する社会において、企業が未来に責任 […]

  • 組織
  • 組織・その他
2025.10.07
金井 一真
定着率が変わる!成果と人を両立させるマネジメント設計|エッジコネクション大村

定着率が変わる!成果と人を両立させるマネジメント設計|エッジコネクション大村

近年、多くの企業で「人材の定着」は経営課題のひとつとしてクローズアップされています。特に、少子高齢化が進む日本では採用そのものが難しくなり、せっかく入社した人材が短期間で離職することのダメージは計り知れません。 現場から […]

  • 組織
  • 企業文化・組織風土
2025.10.03
金井 一真
社外メンターの導入は、企業成長を支える“戦略的な選択肢”|Mentor For 池原 真佐子

社外メンターの導入は、企業成長を支える“戦略的な選択肢”|Mentor For 池原 真佐子

「女性管理職を増やしたいが、社内にロールモデルがいない」 「研修だけでは個別のキャリア課題に答えられない」 人事担当者の方から、よくそんな声を伺います。人的資本経営やDEI推進が求められる今、企業には「多様な人材の力を引 […]

  • 組織
  • キャリア開発
2025.10.02
金井 一真
1on1の進化──“上司と部下”を超えて広がる対話のかたち 目的・関係性・活用の再設計が、組織と個人をつなぎ直す|KAKEAI皆川

1on1の進化──“上司と部下”を超えて広がる対話のかたち 目的・関係性・活用の再設計が、組織と個人をつなぎ直す|KAKEAI皆川

コロナ禍によって対面の機会が減り、組織の“つながり”が見えにくくなった時期、多くの企業が、対話の機会を補う手段として1on1を導入しました。私たちKAKEAIも、500社・150万回以上の1on1支援を通じて、この変化を […]

  • 組織
  • エンゲージメント
2025.10.01
金井 一真
「3つの壁」を乗り越えた企業事例|本人・上司・全社で実現する女性活躍推進

「3つの壁」を乗り越えた企業事例|本人・上司・全社で実現する女性活躍推進

2023年3月期の有価証券報告書から女性管理職比率の開示が義務付けられるなど、女性活躍を推進する機運が一層高まっています。一方で、「なかなか女性の管理職が増えない」とお悩みの企業は少なくありません。 本連載では「本人・管 […]

  • 組織
  • ダイバーシティ&インクルージョン
2025.09.30
金井 一真

人事注目のタグ