従業員の皆さんの「豊かさ」とは何か?|WE戸田 |HR NOTE

従業員の皆さんの「豊かさ」とは何か?|WE戸田 |HR NOTE

従業員の皆さんの「豊かさ」とは何か?|WE戸田

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※本記事は、株式会社WEの戸田裕昭さんより寄稿いただいた記事を掲載しております。

皆様、ご無沙汰しております。株式会社WEの戸田です。

前回は「従業員の皆さんの幸せとは何か」をテーマに記事を寄稿させていただきました。

今回は、「豊かさとは何か」についてとなります。ぜひ参考にしていただければと思います。

執筆者】戸田 裕昭|株式会社WE 代表取締役 / 上智大学非常勤講師 / 総務省地域力創造アドバイザー

大学卒業後、オフィス家具メーカーにて新規事業創出・地域活性化に携わる。総務省地域力創造アドバイザーや国土交通省スマートアイランド推進実証事業コーディネーターなどを担い、全国各地の地域における事業振興のアドバイスを行なっている。 また、個々人のやりたいことが起点となる事業創出を目的とした伴走型教育プログラムを開発・構築。小学校から大学までの教育機関や自治体、民間企業と連携し、人材育成を軸とした「組織変革」「事業創造」「地方創生」を行う。

1. 「豊かさ」とは何か?

今回のテーマも、皆さんが自分自身でその意味を定義しきれていないテーマだと思います。

「豊かに生活したい」と思っている方は多いと思いますが、それはどのようなことでしょうか。物質的な豊かさなのか、精神的な豊かさなのか。それとも両方なのか。それとも、他に豊かさがあるのでしょうか?

「物質的な豊かさ」に終わりは無い

とてもわかりやすい指標だと思うのは、「物質的な豊かさ」です。豊かであるのか、豊かでないのか、一目瞭然です。

たとえば、毎日異なる洋服を着て生活ができるとすると、7着は洋服を持っていることになります。毎日晩御飯をお腹いっぱい食べるということは、7日分の食料を十分に手に入れていることになります。

しかし、既にこのような状況を満たしていても起こりうるのは、「新しい洋服が欲しい!!」「美味しい食事をしたい!!」というさらなる欲求です。

このような思考になることは普通であり、既に満たされた状態でも、さらにその上を求めたくなってしまう。物質的な豊かさに終わりが無いのは、このような状況があるためでしょう。

消費を「選択する」ことの重要性

窓口でお金を支払う女性

また、物質的な豊かさを求めたとしても、提供される物が無いと満たすことはできません。

商品・サービスを提供する企業は、人間の物質的豊かさに終わりがないと理解しながら、私たちにあらゆる物を提供しています。これらは、ビジネスとして当然です。

しかし、 今は大量生産大量消費の状況が問題視されていたり、気候変動への対応や労働環境の改善などが叫ばれたりする中で、人間の終わりのない豊かさを求めた結果として起きている社会問題に対して取り組みをを進めなければなりません。

その中で「物質的な豊かさ」を求めることは良くないことでしょうか?

私は、 物質的な豊かさを満たしたいという考えが無くなることはないと思っていますが、満たされていることを理解すると同時に、手にするものを選ぶ基準を設けることが大事だと考えています。

私自身は、新しいものを買いたくなった際に「これは長く使えるか?」「どんな背景で作られているのか?」といったことを重要視しています。

2. 「足る」を「知る」

日本に住む多くの方々は、既に十分に満たされている状況ではないかと思います。

少なくとも、この記事を読んでくださっている方は、パソコンやスマートフォンを持っている。今後どうなっていくかはわかりませんが、先人たちが頑張ってくれたおかげで日本はとても豊かになっていると思います。

この「豊かさ」と「HR」にどのような関係があるでしょうか?

「終わりなき豊かさ」を自分の内側に向ける

「もっと!」と思う気持ちを自分に向けるとどうでしょうか?

たとえば「もっと人前でうまく話せるようになりたい」「もっとお客さんを喜ばせたい」といったように、「もっと〇〇できるようになりたい」ということは、考えればたくさん出てくると思います。

このような「もっと」という気持ちを手に入れていくことは、成長に繋がります。

「そんなの見つからないよ!」という方は、ぜひ1日を振り返ってみてください。もっとうまくやれたことはないか、もっと効率よくやれなかったか、と考えてみていただきたいです。

 私自身も、毎日完璧にこなそうと思って頑張っていますが、1日の終わりに内省をすると反省点ばかりで、「もっとこうしておけば良かった」ということがいっぱい出てきます。

そのようなことを明日からの行動で改善していく。そんな毎日を送っています。

本当に今日を生きているのか?

私が授業でよく話すことですが、「今日」はみなさんにとって平等にやってきます。しかし、どのように過ごすかは皆さん次第です。やり直したいと思ってもやり直すことはできません。

ですから、「本当に今日を生きたのか?」ということを毎日振り返ってみてください。そして「今日はもっとこうしておけば良かった」ということがあったら、明日頑張ってみてください。

そうすると昨日とは違った1日を過ごせますし、昨日より少し成長することができると思います。そんな少しづつの積み重ねが大きな成長に繋がりますし、皆さんの力になります。

3. まとめ

今回お話しした「もっと」という欲求がなくなることはないと思っています。なので、この「もっと」という欲求を「物質的な豊かさ」だけに繋げるのではなく、「自身の力」に向けていくことが大事だと思います。

 私たちは既に満たされている人も多いと思いますが、それがこれから先も続くとは限りません。また、 物質的な豊かさを求めた結果、もしかしたら地球で生きていけなくなるかもしれません。

人間が「もっと」を自分の内側に向けていくことができれば、人間は成長し、世の中はより良くなる。

これから先も「豊か」に生きていける、循環ある社会を作っていきたいですね!

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。次回は「自身の原体験(過去の出来事)と社会の繋がり」について書こうと思います。次回もよろしくお願いします。

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