皆様ご無沙汰しております。株式会社WEの戸田です。
今回は「リーダーシップを発揮した組織運営」について書かせていただきます。
私自身企業に勤めている時も、今実際に自分で起業してからリーダーとして動く経験をしていますが、リーダーとはなんなのか?リーダーシップとはなんなのか?いつも答えが分からず悪戦苦闘しております。
私自身が悩んだり失敗した経験も皆様のお役に立てばと思い、そちらを紹介させていただこうと思います。
執筆者戸田 裕昭氏株式会社WE 代表取締役 / 総務省地域力創造アドバイザー
大学卒業後、オフィス家具メーカーにて新規事業創出・地域活性化に携わる。総務省地域力創造アドバイザーや国土交通省スマートアイランド推進実証事業コーディネーターなどを担い、全国各地の地域における事業振興のアドバイスを行なっている。 また、個々人のやりたいことが起点となる事業創出を目的とした伴走型教育プログラムを開発・構築。小学校から大学までの教育機関や自治体、民間企業と連携し、人材育成を軸とした「組織変革」「事業創造」「地方創生」を行う。
目次
1.組織の中でのリーダーシップ
企業に属している中で、事業部の責任者をやらせていただいた時は、正直なところ焦りがとても大きくありました。事業部の責任者ではあるものの、その上にはさらに責任者がいたため、何をどのように進めたら良いかいつも悩んでいました。
目標は、組織に属する中での最終的なリーダー(社長など)から各部門に振り分けられていきます。振り分けられた目標を組織としてどのように達成させるか?それを考えるのは、組織の中にいる各リーダーの役割だと思います。
私は運良く繋がりがあったので「社長が何を考えているのか?」「この事業部に対して何を望んでいるのか?」ということが分かりやすい状況でした。ただ、わかりやすいが故に「自分でそれができるのか?」という不安と焦りが大きくなりました。期待に応えようと思えば思うほど空回りをしてしまう感じです。
2.不安と焦りが生み出したこと
期待に応えて成果を出そうと頑張っていたということは、「もしかしたらいい従業員だったかもしれない!」なんて思いましたが、結果としては最悪でした。
早く期待に応えようと自分1人で焦って、仲間に怒ってしまう。早く期待に応えようとして色々なことを始めてしまい、結局どれも中途半端。自分が想定していたことと生み出した結果は全く別でした。
期待に応えようとすることは大事です。しかし、焦らず、仲間を信用して行動することが大事だということを、事業部の責任者ではなくなってから気が付きましたが、遅かったです。
3.社長としてのリーダーシップ
今は株式会社WEの代表取締役として仕事をしており、大事な仲間にも恵まれ色々な活動をさせていただいています。
しかし突然「自分は1人だ」と感じることが起きます。自分で立ち上げた会社なので、責任を取るのが自分なのは当たり前。目指す方向性を考え、それを伝えていくのも当たり前。当たり前なことが多すぎて、たまになんで会社を立ち上げたのだろうか?と思ってしまうこともあります。
自分で稼がないと給料も貰えないし給料を払うこともできない。抱えるものが多すぎると思うこともあります。ですから、私は安易に起業をお勧めしません。
4.目指してる世界の共有
私が目指している世界をどのように仲間に共有するか。これが一番難しいです。
私は自分で経験したことから「こんな世界を創りたい」「だからこんな事業を立ち上げたい」と考えるますが、仲間からすると私と同じ経験をしているわけではなく、「なんでこれやるんだっけ?」「また何か立ち上げやがったぞ!」と思わせているかもしれません。
こうした小さな会社でもこのようなことが起きるので、これを読んでくださっている会社のトップの方はものすごく苦労されていると思います。
5.リーダーを支える組織の仲間
そこで私が考えることは、リーダーが全てを引っ張るのではなく、リーダーを支える仲間(従業員)一人一人がリーダーであると感じて行動することが大事ではないかということです。
リーダーが引っ張ってくれる。リーダーが責任を取ってくれる。そうした考えに囲まれたリーダーは、おそらく私と同じように孤独だと感じたり、1人で焦ってしまったりしてしまうと思います。
アニメでも描かれていると思いますが、素敵な主人公だけでは成り立っていません。主人公を支える仲間が、それぞれ得意なことがあって自発的に行動するから最後に素晴らしい景色を見ることができているのだと思います(※ハッピーエンドの場合)。
ただ、仲間がリーダーの目指していることを理解しないで勝手に行動をしてしまうと、その組織は解散になってしまいます。
例えば「Aに行くぞ!!」とリーダーが言っているのに「私はBがいい!」「自分はCがいい!」となってしまったら、みんな行きたいところが違い、それぞれの行き先を尊重するとみんな別々なところに行くことになってしまいます。少なくとも行き先(目指す世界や成果)は同じ方向を向いていることが大事ですね。
6.リーダーがリーダーとして価値を発揮するには
「リーダー」という役割は大切だと思います。しかし、言葉や肩書きに引っ張られすぎないほうがいいと思います。
「自分はリーダーだから!」とか「あなたはリーダーなんだから!」とかではなく、そこにいるみんなが自分もリーダーであると感じることが大事なのかもしれません。
目指す世界や成果はリーダーが決めることだと思います。一緒にいるメンバーは、その言われたことだけを考えるのではなく、そこに向かって自分が持っているスキル(能力)でどんなことをしたら貢献できるのか?を考えていくことが大事だと思います。
そうするとリーダーは気持ち的にも安心してリーダーとしての役割を全うすることができるのだと思います。
7.最後に
AIの普及が進む中で、色々なことが効率化されています。この流れを止めることは難しいでしょうし、どんどん加速していくと思います。そのような状況では、リーダーから出されていた指示もAIが出すようになるかもしれません。
そのうえで、何をするかは自分で考えないといけません。ですから、必然的にみんながリーダーのように自分で考えて行動することが必要になってきます。今から考えて行動する!という姿勢が大事になってくるでしょう。
組織において全員がリーダーという肩書きを持つのは難しいことですが、自分の心の中で「自分もリーダーだ!」と思うことはできます。一人一人の能力とリーダーシップが発揮されることが組織の成長につながっていくと思います。私自身も、自分の組織でもそのようになるように努力していきます。一緒に挑戦していきましょう!次回も楽しみにしていてください!!