新卒エンジニア採用を成功に導くサマーインターンシップ活用法 |HR NOTE

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新卒エンジニア採用を成功に導くサマーインターンシップ活用法

  • 採用
  • エンジニア採用手法

※本記事は、株式会社サポーターズより寄稿いただいた記事となります。

新卒エンジニアの採用は、企業にとって優秀な人材を確保するための重要なプロセスです。特に技術職においては、インターンシップを通じて学生と直接関わり、企業文化や技術力をアピールすることが採用成功の鍵となります。

本記事では、サポーターズが2024年5月に発表した「25新卒 参加してよかったエンジニアサマーインターンシップランキング2024(以下、本調査)」の調査結果をもとに、効果的なインターンシップの実施方法について考察します。

エンジニアのインターンシップが注目される背景

昨今、エンジニアの人材不足は深刻を極め、今や1人の候補者を10社が取り合い、最も採用が難しい職種と言われています。平成30年に経済産業省が実施した「IT 人材需給に関する調査」によると、2030年には最大で約80万人のITエンジニアが不足する可能性もあると予測されています。

そのような状況の中で、エンジニアを安定的に採用し、DX推進のキーマンとして育成していくべく、近年「新卒エンジニア採用」がますます注目されています。

では、「新卒エンジニアの採用」を成功させるために重要なことは何でしょうか。その一つの鍵となるのが「インターンシップ」です。

本調査によると、アンケート回答者の75%もの学生が、インターンシップへの参加が就職先の志望度の変化に寄与したそうです。このことからも、インターンシップの重要性が分かります。

また、社内に対するメリットもあります。インターンシップを通じて早期から学生と接点を持つことで、優秀な学生を取りこぼすことなく採用することができます。社内メンバーを巻き込んでインターンシップを実施することで、社内のエンジニア新卒採用の市況感の理解も深まります。

調査結果概要

本調査によると、「参加してよかったエンジニアサマーインターンシップ」において、リクルートが3年連続で総合ランキング1位を獲得。技術力向上やメンタリング体制、社員の人柄など複数の面で高評価を得ていることが分かりました。

回答者の9割がサマーインターンシップの経験があり、1人あたり1〜3社のみの参加と厳選応募の傾向が見られました。また、回答者の6割以上が有給インターンシップへの参加しているようです。

一定期間(1~3週間程度)の実務経験が学生の満足度や志望度に大きく寄与していて、学生の声からも、実務の中で技術力を高め、メンターからのフィードバックを受けることが満足度や志望度の向上に繋がっていることが伺えました。

企業に求められるインターンシップの特徴

エンジニアを志望する学生にとって、満足度の高いインターンシップを実施するためには以下のポイントが重要です。

1. 技術力の向上

学生にとって「非日常となる開発体験」を用意することがポイントです。

身に着けたいスキルを事前にヒアリングした上で適切な業務を任せたり、チームで1からものづくりをする経験をしてもらったり、大手企業においてもNDA(秘密保持契約)を結んで、実際の業務を任せるケースもあるようです。

2. メンタリング・フィードバック体制

「個別対応」と「人員確保」がポイントです。エンジニア社員から直接フィードバックを受けることで、学生は実際に入社した際の働き方がリアルにイメージしやすくなります。

成長意欲の高い学生は、特に成長環境を重視するケースが多いので、現場も巻き込みながらリソースにある程度余裕を持った状態でインターンシップの受け入れができるとより良いでしょう。

3. 雰囲気・社員の人柄

他部署を含む社員とのコミュニケーションの場を設けることも大切です。学生は「現場社員のスタンスや技術力の高さ」に加え、「職場関係の良さ」も重要視しています。

様々な年代、職種、役職のメンバーと話をすることで、会社への理解や愛着が深まり、就職の志望度に大きく寄与します。

4. 周りのレベルの高さ

「一緒に働いて成長できるイメージ」を与えることも重要です。社員・技術的役員の方のレベルの高さ、参加学生のレベルの高さから、志望度が高まるケースも多いようです。

社内で特に優秀なエンジニアメンバーをメンターにつけたり、参加学生とのチームワークを取り入れるなど、技術面での交流も積極的に取り入れていくことがおすすめです。

中には、ひとり人事でリソースが限られている、初めてのエンジニア新卒採用で社内に知見がないため一気に全部を取り入れることが難しい、というケースもあると思います。そんな時におすすめな施策も一部ご紹介します。

インターンシップ前の「ウェルカムボックス」で、モチベーションアップ!
会社のノベルティや、技術書や休憩時間に食べられるお菓子の詰め合わせなど、インターンシップ開始前にちょっとしたサプライズを用意。参加学生のモチベーションアップにつながるだけではなく、学生が自発的にSNS等で拡散するケースもよくあることから、インターンシップの認知度アップにも繋がります。

そのほか、「いつでも質問できるチャネルを用意する」「内定者にもインターンシップに参加してもらう」等、すぐに取り入れられるTipsについて資料にまとめました。下記よりダウンロードできますので、よろしければご覧ください。

具体的な成功事例

ランキングで1位を獲得したリクルートの例を見てみましょう。リクルートのインターンシップは、「技術力の向上」「メンタリング・フィードバック体制」「雰囲気・社員の人柄」「周りのレベルの高さ」など多方面にわたって高評価を得ています。

リクルートでは、実際に開発現場に入り、社員と同じようにアプリ開発や機能改善などの実務に携わるといった内容等のインターンシップを実施。

学生一人ずつに人事メンターとエンジニアメンターが付くという手厚いサポート体制を構築することで、自分らしいキャリア選択をできるように、多方面から支援しているようです。

満足度の高いインターンシップにするためには、特定の分野のみ力を入れるのではなく、どの分野においてもなるべくバランス良く一定の満足度を得られるような内容に構成するということが重要です。

インターンシップ終了後のフォローアップ

良質なインターンシップを提供できていても、インターンシップ終了後に何もフォローアップがないと、採用に繋げるのが難しくなってしまいます。

学生側からすると「自分は評価されていない」と感じてしまうこともあるため、インターンシップ終了後こそ、学生との関係を維持するためのフォローアップが重要です。

インターンシップ終了後のフォローアップの例

・座談会の開催
・社内勉強会への招待
・外部カンファレンスへの同席招待

カジュアルかつ開催コストの低いものでも良いので、継続的に接点を持ち続けることを意識しましょう。

まとめ

産学の合意により、2025年卒学生から、一定の条件下において採用直結型インターンシップを実施することが認められました。その結果として、長期間の実践的なインターンシップが目立つようになりました。

今回の調査においても、参加したインターンシップの期間は「1~3週間」、満足度の高かった内容は「実際の業務」となっており、多くの企業が採用直結型インターンシップを積極的に実施していると推察できます。

また、エンジニア学生ならではのポイントとしては、金銭的な報酬を伴うインターンシップが一般的になってきている点です。中には、時給3,500円でインターン生を募集している会社もあります。新卒・中途問わず、売り手市場が続く中で、報酬を見直す会社も多いです。

2026年卒以降も売り手市場が続く見込みであり、各社が学生から選ばれるために様々な工夫を凝らしたインターンシップが増えていくことが予想されます。企業は、実務経験の提供やメンター制度の充実、企業文化のアピールなどを通じて、学生の満足度や志望度を高める工夫を行うことが求められます。

本記事を参考に、効果的なインターンシップを設計し、優秀な新卒エンジニアの獲得に繋げてください。エンジニアのインターンシップについて、もっと詳しく知りたい方はこちらから資料をダウンロードいただけます。

【参考リンク】
サポーターズ、「参加してよかったエンジニアサマーインターンシップランキング2024」発表

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