Web面接を複数人で実施する際に注意すべき4つのこと |HR NOTE

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Web面接を複数人で実施する際に注意すべき4つのこと

  • 採用

新型コロナウイルスの影響で、企業の採用活動も対面からオンラインへ移行が進んでいます。
Web面接では、従来の対面面接のように、面接官の数名同席や応募者の集団面接という複数人での採用活動が可能です。
しかし、複数人同時のWeb面接には、注意すべきこともあります。
本記事では、企業の採用担当者向けに、面接官が複数人の場合と、応募者が複数人の場合に分けてWeb面接での注意点やメリットを紹介します。

1. Web面接を複数人の面接官で実施する際の注意点

Web面接は、Web会議のように、複数人でもおこなうことも可能です。そのため、面接官がそれぞれ別の場所にいたとしても、同じWeb面接ルームを使うことで、全員同時に応募者と面接できます。

しかし、その場ですぐに面接官同士相談ができる対面面接と違い、Web面接では面接中に別の面接官と相談することができません。そのため、面接官が2人以上の場合、下記の点に注意が必要です。

  1. 面接官全員でWeb面接ツールの使い方を事前に把握する
  2. それぞれの役割を明確にしておく
  3. 面接官の声が被らないようにする
  4. 自分の質問が終わった後も気を抜かない

これらの注意点を解決策とともに解説します。

1-1. 面接官全員でWeb面接ツールの使い方を事前に把握する

Web面接はURLをクリックしルームに入るなど、利用ツールへのアクセス作業が必要です。また、利用ツールごとに画面を消す、音量を上げるなど、基本操作も異なります。そのため、Web面接を始める事前準備として、面接官全員が同時にWeb面接ツールに接続できることと、基本操作ができることを必ず確認しましょう。

そのうえで、一人ひとりがカメラや音声に問題がないか、動作テストも合わせておこないましょう。対面面接とは違い、隣の面接官にすぐに相談できる環境ではないため、一人ひとりが事前準備を万全にすることが何よりも大切です。

1-2. 面接官それぞれの役割を明確にしておく

Web面接は画面越しに面接を進行するため、対面面接のように、その場の雰囲気を感じ取りづらいものです。面接当日はアイコンタクトで進行役を変えるなど、空気を読むようなやりとりは難しいと思っておきましょう。

したがって、下記のように、事前に面接官それぞれの役割を明確にしておくことが大切です。

  • アイスブレイクなど面接の開始担当
  • 自己PRや長所など、応募者本人についての質問担当
  • 希望部署やエントリー理由など、仕事に関する質問担当
  • それぞれの質問についての補足と確認担当
  • 面接内容の記録担当

大まかな役割を決めたら、事前にロールプレイングをすることも有効でしょう。Web面接の流れについて、こちらの記事でも詳しく解説をしています。

1-3. 面接官の声が重ならないようにする

面接官同士の声が重ならないように注意しましょう。Web画面では声が被ると大変聞き取りづらくなります。さらに、画面上では、声の聞こえた方向で喋った人物を特定し、どちらが先に話を進めるか確認することもできません。

そのため下記のように、できるだけ声が重ならないよう、対策を考えておきましょう。

  • メインの面接官が喋っている時には喋らない
  • 面接官一人ひとりに持ち時間を割り振る
  • 話をする前には手を上げ、進行役の指示があるまで話し始めない

これらの対策を講じることで、気持ちよくWeb面接を進めることができるでしょう。

1-4. 自分の質問が終わった後も気を抜かない

Web面接では、画面全体に面接官と応募者の顔が表示されています。そのため、気が緩んでいる表情やしぐさは、対面面接以上に応募者にわかりやすくなっています。

応募者の立場からすると、面接官の気の抜けた表情や、やる気のない態度は、その企業の魅力低下につながってしまうでしょう。自分の質問が全て終わった後も、目線は画面だけでなく、カメラも見るようにし、気を緩めないように注意しましょう。

2. Web面接を複数人の面接官で実施するメリット

面接官が複数人いると、以下のように多角的に応募者を評価できるだけでなく、画面上ではわかりづらい、応募者のストレス耐性を確認にもするのにも役立ちます。

  1. 応募者を多角的に評価できる
  2. 面接官の役割を分担できる
  3. 部署別に面接官を集められる
  4. 応募者のストレス耐性が確認できる
  5. 応募者のプレゼンテーション能力が確認できる

Web面接を複数人の面接官でおこなうメリットを活かせば、将来の活躍が期待できる人材の確保につながるでしょう。

2-1. 応募者を多角的に評価できる

面接官が一人では、どうしても応募者の評価に偏りが出てしまうものです。Web面接でも、面接官が複数人いれば、応募者の経験やスキル、仕事への熱意、マナーなど、さまざまな角度から評価が可能となります。そのため、採用者の性質が偏ってしまうという事態の防止につながるでしょう。

また、Web面接の前に、面接官一人ひとりが重要だと思うポイントを共有しておけば、多角的な人材評価のメリットをさらに高められます。

2-2. 面接官の仕事を分担できる

面接官が複数人いれば、仕事を分担できる点もメリットです。とくに面接官がWeb面接ツールの使い方に慣れていない場合、一人で面接の進行をしながらツールも使いこなすのは困難に感じることもあるでしょう。

複数人の面接官がいれば、司会進行係、ツール担当係(資料共有など)、記録係と、仕事を分割できます。一人ひとりが別の役割を担えば、たとえツールに不慣れでも、Web面接をスムーズに進めることができるでしょう。

2-3. 部署別に面接官を集められる

最終面接などで、配属を検討している部署が複数ある場合、各部署の担当者が同席することで、どの部署が一番適しているか確認できます。応募者の個性や仕事の能力は、一次面接や二次面接である程度把握できるでしょう。

しかし、具体的な配属先への適性は、その部署の担当者が最もよく理解しているといえます。したがって、最終的な配属先を決定する段階では、各部署の管理職に同席してもらうことをおすすめします。管理職が応募者と実際に話をすることで、採用後の不一致を未然に防ぐことができるでしょう。

2-4. 応募者のストレス耐性が確認できる

Web面接でも、面接官が複数名いる場合、応募者には大きなプレッシャーがかかります。したがって、営業職やクレームの多い業界など、強いストレスのかかる仕事で採用するなら、あえて面接官の人数を増やすことで、応募者のストレス耐性を確認する方法もあります。

面接官が多くても動じない、答えづらい質問でも表情が固くならないなど、画面越しにもストレスへの強さはある程度確認できるでしょう。

2-5. 応募者のプレゼンテーション能力が確認できる

1対1ではなく、複数人の面接官を相手にするなら、プレゼンテーション能力もある程度必要になります。したがって、商品の企画と開発など、大勢の前でわかりやすく話す能力が求められる職種で採用したいときも、複数人の面接は効果的でしょう。

Web面接でも、複数人の面接官一人ひとりを見るように話をしているか、身振り手振りはあるかなどを確認すれば、わかりやすい発表ができるタイプか予想ができるでしょう。

3.Web面接を複数人相手に実施する際の注意点

Web面接を応募者複数人同時におこなうメリットは、協調性や集団への適用能力が確認できる点といえます。しかし、対面面接とは違い、Web集団面接は下記の点に注意して進める必要があります。

  1. 応募者に通信トラブルがあった場合の対応を考える
  2. 応募者全員が発言できるようにする
  3. 応募者が周りの話を聞いているか確認する
  4. 回答者以外にも注目する

Web面接を複数人同時におこなう際、確認すべき注意点と解決策を解説します。

3-1. 応募者に通信トラブルがあった場合の対応を考える

Web面接では通信トラブルにより、当日面接を受けられない応募者が出てくることもあります。また、面接の最中に音声や画像が途切れてしまい、Web面接を続けられないこともあるでしょう。

したがって、複数人のWeb面接で通信障害が起きたい際、どのように対応するか事前にマニュアルを用意しておくことが大切です。

3-2. 応募者全員が発言できるようにする

応募者一人ひとりの回答時間に偏りが出ないように、制限時間をあらかじめ設けておきましょう。そのうえで、回答が長すぎる場合は、途中で話を終わらせるなどして、応募者全員が平等に話す機会を作りましょう。

また、ディスカッション形式のWeb面接では、相手の発言中に誰かが言葉を被せて発言すると、全員が聞き取りづらくなってしまいます。そのため、話を被せる、遮るといった行為が目立つ応募者には、注意や勧告が必要な場合もあるでしょう。

3-3. 応募者が周りの話を聞いているか確認する

Web集団面接では、応募者の話を聞く能力も確認することができます。そのため、ほかの応募者の回答を聞いてどう思ったかなど、Web上でも、対面の集団面接と同じような質問を取り入れてみましょう。

ほかの人の話を聞いたうえで自分の意見を述べられるなら、集団行動も問題がない可能性が高まります。ただし、人の話を遮る、相手の意見を真っ向から否定する応募者は、チームワークの必要な仕事には適さない可能性もあるため、注意しましょう。

3-4. 回答者以外にも注目する

Web集団面接では、下記のように、回答者以外の動きに注目することで、集団適正をより詳しく把握することができるでしょう。

  • ほかの回答者の話を聞いて、頷くなどのリアクションがあるか
  • 話をしている人が映る画面を見ているか
  • 目が泳いでいる、髪を触るなど、集中力を切らしていないか

面接官の話は頷いて聞くが、ほかの回答者が話している時は俯いている場合などは、同僚との協調性が低い可能性も否めません。回答者のみに注目せず、Web集団面接でも、全員の表情や態度をしっかりと確認しておきましょう。

4.複数人のWeb面接は注意点を把握してから実施しよう

Web面接で面接官が複数人いれば、多角的に応募者を判断することができます。また、採用する人材が偏らない点がメリットです。しかし、事前に役割分担できていないと、当日のスムーズな進行が難しい場合もあるでしょう。

また、複数人の応募者が一緒に面接を受けるWeb集団面接では、回答者だけでなく、周りの応募者の表情を確認することも大切です。集団適性や仕事への意欲を確かめるためにも、しっかりチェックしておきましょう。

複数人でWeb面接を実施する際は、事前に考えられるトラブルや対策などをまとめるなどして、準備しておくことをおすすめします。

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