25卒採用において、厚生労働省が推奨する採用選考の開始日は2024年6月1日でした。 しかし、新卒採用の実態をみてみると、特に「優秀層」と呼ばれる難関大(旧帝大+早慶+東工一)を中心とした新卒学生の採用スケジュールやトレンドは大きく異なっています。
今回は、新卒向けキャリアプラットフォーム「外資就活ドットコム」が実施した25卒向けの就活意識調査を中心に、優秀層の新卒採用トレンドをご紹介します。
目次
1.トップ学生が集う外資就活ドットコム
サービス開始から15年を迎える「外資就活ドットコム」は、登録ユーザーの約7割がMARCHや関関同立以上の学生です。特に東大生は、就職を希望する学生のうち約9割が登録しています。
志望先の業界は問わず、チャレンジングなキャリアを歩みたいと望むハイポテンシャルな学生が広く利用する、トップ学生に支持されてきた新卒向けキャリアプラットフォームです。
今回は25卒を対象に実施した就活に関するアンケート調査より就活トレンドをご紹介します。 この調査においても、回答者のうち6割は旧帝大以上の学生で構成されています。
2.就活は早期化へ。大学3年生の進学と共に就活開始
25卒の就活開始時期を聞いたところ、大学3年生の進学と共に就職活動を始める学生が最も多いことがわかります。
昨年に外資就活ドットコムが24卒に向けて実施した同調査では、大学3年生の5~6月に就活を始める学生が多い結果が出ており(※1)、全体的に少し就活の開始時期が早まる傾向がみられました。いずれにしても、サマーインターンシップの応募が始まる6月までには就職活動を始めているようです。
優秀層は厚生労働省が推奨する採用活動よりも1年以上前から就活を始めていることになりますが、これは後述の志望業界にも深く関係しています。
3.定着したコンサル人気とサマーインターン対策
志望業界のTOP5は「総合コンサル」「総合商社」「戦略コンサル」「ITコンサル」「情報システム・通信・その他IT」という結果でした。
コンサルティングファーム業界がTOP5のうち3つを占めています。近年、優秀層からコンサルティングファームはとても人気の業界となっています。理由としては、給与が高い、若手の内から裁量権ある仕事ができる、転職にも有利、といった点が上げられます。
また、コンサルティングファームや外資系企業はサマーインターンを実施しているところが多く、直接選考に繋がる場合もあります。それらの業界を志望する学生であれば、サマーインターン選考の対策をするために、大学3年生の春から就職活動に動き出す必要があるのです。
4.企業選びで重視するのは「職種」
優秀層が企業選びにおいて最も重視する要素を聞くと「職種」が最多となりました。「年収・給与・福利厚生」という待遇面よりも、”何の仕事をするか”を重視しています。
24卒に実施した調査も同様の結果が出ており(※1)、優秀層学生のキャリア選択において、「ジョブ型採用」への意識が高まっていると言えます。
5.優秀層は大学3年生の内に半数近くが内定を獲得
上述のようにサマーインターンシップから直接選考へ進む場合もありますが、本選考時期(大学3年生の10月以降)の25卒における採用応募社数として、最も多いのは「6~10社」の28.9%、つぎに「1~5社」の17.0%、「11~15社」の15.7%という結果となりました。
この調査を実施した2024年1月時点で、25卒学生の半数近く(45.9%)が内定を獲得しています。
昨年の同時期での内定獲得率は42.1%(※1)とあまり変わらず、外資就活ドットコムに登録する優秀学生は例年この程度のペースで就活を進めています。
内定の獲得時期としては、大学3年生の9月以降、つまりサマーインターンシップ直後から内定が出始めます。志望業界の選考時期にもよりますが、上述のとおり学生からはコンサル人気が高く、またコンサル業界は採用選考が概ね早い時期(サマーインターン後)に実施されます。
6.サマーインターンシップは学生の関心を向けるチャンス
ここまで優秀層の採用トレンドをみてきて、大きな特徴として下記の3点が上げられるかと思います。
- 就職活動のスタートが非常に早い
- コンサルティングファーム業界の人気
- 半数近くが大学3年生の内に内定を獲得
したがって、優秀層を採用したいならこの流れを掴まなければなりません。 特に、近年はサマーインターンシップを実施する企業がベンチャーも含めて増えており、より早い初動で母集団形成できるかがポイントとなっています。
さらに、学生のコンサル人気が高いのは事実ですが、大学3年生の夏の時点で志望が決まり切っていない学生も多く、この時期のコミュニケーションによっては学生の関心を向けることが可能です。
外資就活ドットコムの調査でも、サマーインターンシップを通した志望業界の変化は約4割に上っています(※2)。 理由として「志望度が高かった業界に適正がない事が分かった」もしくは「志望度が低い業界に適正があり、仕事の面白さにも気づいた」といった声が見受けられました。特にコンサル志望から他業界に志望を変更した学生が多いという結果も出ています。
これに対し、オータム/ウィンターインターンシップ後の志望業界の変化はわずか1割に留まっています。学生にとって、この時期は志望業界の変容ではなく、選考につながる具体的な手段として活用していることが分かります。 学生に関心を向けさせるなら、サマーインターンシップの時期までにアプローチすることが大事なのです。
※1…2023年1月、外資就活ドットコム調べ ※2…2023年9月、外資就活ドットコム調べ
調査期間:2023年12月-2024年1月
調査方法:WEBアンケート
対象:2025年卒業予定の外資就活ドットコム会員(大学生/大学院生)
有効回答数:314名
・各項目の比率において、端数処理の関係で合計が100%にならない場合があります。
・本調査を引用される際には、「外資就活ドットコム調べ」と必ずご記載ください。
▽回答者属性
7.効果的な優秀層採用を実現しよう
今回の記事では、調査データをもとに25卒の優秀層採用のトレンドについてご紹介しました。優秀層を採用するには、特徴的なスケジュールや志向といった彼らの特色を理解しなければなりません。
外資就活ドットコムには長年の優秀層採用ノウハウが蓄積されているほか、新卒採用におけるトレンド等の情報発信以外にも、会社概要や募集情報の掲載、ダイレクトメッセージなどの機能に加え、記事広告や合同説明会の開催など、様々な採用施策をご提案しています。
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