リーダーは“人”ではなく“スキル”を管理してチームの生産性を最大化しよう!「人」に頼る社員育成とマネジメントからの脱却。リスキリング時代の人材教育を問う一冊。
「どうして私の給料が上がったのですか?」––給料が上がったのに、文句を言う社員の気持ちが、あなたにはわかるでしょうか?
目次
書籍紹介
経営者と従業員の分断、上司と部下の溝。会社組織のなかで、さまざまな問題が山積みになっています。
とくに中小企業では、人材に関わることで深刻な悩みを抱えている会社は少なくありません。
そもそも人を採用できない。
たとえ採用できたとしても、人が辞めていく…。
本書はそのような悩みを抱えている企業に対して、ひとつの処方箋を提示したいと考えています。それが「スキルマネジメント」です。
スキルマネジメントは、人に頼りすぎる能力開発をシステムで解決していく仕組みです。それは教育やリスキリングに留まらず、従業員エンゲージメントを高め、様々な問題の解決に繋がります。
人的資本経営を実現する仕組みでもあります。
- 著者:中塚敏明(なかつ・としあき)
- 定価:1,958円(本体価格1,780円+税10%)
- 発行日:2023年02月01日
- ページ数:232ページ
- サイズ:188×130(mm)
- 発行:クロスメディア・パブリッシング
- 発売:インプレス
もくじ
プロローグ
- 人材難をどう乗り越えるか?
第1章 従業員エンゲージメントを高める新たな戦略とは
- 従業員エンゲージメントが再注目
- 従業員エンゲージメントと従業員満足度の違い
- 従業員満足度に傾倒してしまう落とし穴
- 従業員エンゲージメント・サーベイをやるべき理由
- 従業員エンゲージメントを高める3要素
- 「人」ではなく「仕組み」でエンゲージメントを高める発想転換
- エンゲージメントの高い組織に転換する3ステップ戦略
- 100年時代は組織(成長環境)を整えない会社は衰退する
- 心理的安全性と学習の関係
- まずは20代の成長環境を構築しましょう
第2章 スキルマネジメントが能力開発の危機を救う
- 従業員の成長・定着において陥りがちな罠
- 能力開発の危機
- スキルマネジメントとは? 能力開発のPDCA
- 何の能力・スキルをどのように開発すべきか
- 社会人基礎力の大切さに気づいていますか?
- 能力の因数分解で成長を可視化する
- スキルボックスで若手の未来を創る
- ゲーミフィケーションを体感できるスキルマネジメント
- セルフマネジメントの定着がマネジャーを救う
- 能力・スキルを定着させるコツは週報システムにあり
- 大離職時代に備えて「人」を育てる「仕組み」に投資・整備せよ
第3章 人事評価制度の限界とスキルマネジメントとの融合
- 人事評価制度の役割とは122
- KGI(最重要目標)・KPI(中間目標)・MBO(成果目標)を連動させる
- 評価項目数は少な目が効果的と心得よ
- MBO(成果目標)で経営戦略と人材戦略を連動させる
- 業績と連動するKPI(中間目標)は特定できていますか
- 企業理念はコンピテンシー(行動特性)で浸透させる
- 評価の納得性をどう醸成するか
- なぜ人事評価制度が定着しないのか
- リモート化における課題
- 人事評価制度の限界─能力開発とは切り離せ
- スキルマネジメントと人事評価制度のコンビが最強です
第4章 ミッション・ビジョン・バリューの浸透もスキルマネジメントが有効
- ミッション・ビジョン・バリューを策定する意義
~ストーリーの大切さに気づいていますか~ - 想いのベクトルの方向は揃っていますか
- ミッション・ビジョン・バリュー、企業理念、パーパスの関係性の整理
~なぜいま、パーパスが問われているのか〜 - 理念の創作力を高めよう
- カルチャーガイドを作ろう
- 行動指針が企業文化を作る
- ミッション・ビジョン・バリューを浸透させるコツとは
- 企業文化を強化する1on1のポイント
- 小さな会社こそ、仕事の意義を連鎖させよう
- 無形資産を磨くことが企業価値を高める
エピローグ
- 「人」とシステムを融合する
中塚敏明(なかつ・としあき)
スキルティ株式会社 代表取締役社長。1976年生まれ。1998年武蔵工業大学(現 東京都市大学)電気電子工学科卒業後、同大学院へ進学。卒業後、東日本電信電話株式会社(NTT東日本)入社。法人営業本部にて、超大手企業の様々なネットワークインテグレーションを手がける。2011年「ビジョナリーカンパニーを作りたい」との思いのもと、ネットビジョンシステムズ株式会社を設立。2016年「世の中の繋がるを支えるため、ITインフラエンジニアを輩出し続ける」ビジョンを掲げ、ネットワークエンジニアの養成スクールを開校。若い世代のエンジニア育成に取り組む中で、成長環境を整えれば組織力が高まるだけでなく、従業員エンゲージメントが劇的に向上することに気づき、能力開発をマネジメントするスキルマネジメントシステム『skillty』を考案・開発。リンクアンドモチベーション社の従業員エンゲージメント診断・サーベイクラウド国内市場No.1のモチベーションクラウドにて、従業員エンゲージメント上位2%となる組織偏差値70を超え、同業種同規模ランキングNo.1の称号を得る。2022年スキルティ株式会社を設立、代表取締役社長に就任。中小・ベンチャー企業の従業員エンゲージメントと人材育成を底上げするために、スキルマネジメントの普及に注力。