大手自動車メーカーや商社グループなど、多くの企業のリスキリングを支援してきた法人向けリスキリング支援サービス「Reskilling Camp(リスキリングキャンプ)」のメソッドをまとめた一冊。
- リスキリングといっても何をどうすればいいか分からない
- DX人材を育てたいが、メンバーの変化を促すことが難しい
- eラーニングを導入したが、学習が継続しない
- 通常業務で手がいっぱいで、デジタル活用へ時間を割けない
そういった組織のリスキリングの課題を解決し、成果を最大化するためのリスキリングのメソッドを公開しています。
書籍紹介
- 著者:柿内秀賢
- 出版年月日 2024年03月23日
- ページ数:255ページ
- 定価 1,760円(本体価格+税)
リスキリング成功のカギは現場のリーダー
「個人が自主的に行う学び直し」として捉えられがちなリスキリングですが、いま、求められているリスキリングとは、組織を変革するリスキリングです。
組織のリスキリングにおいては、企業の戦略、組織構造、組織の階層、部署、メンバー構成など、デジタル化を推進していくうえで、さまざまな課題があります。そのため、リスキリングはeラーニングの導入や資格取得の支援、研修だけでは、うまくいきません。個人の学び直しを促すだけでは成功しません。
事業の理解も深く、メンバーの強みも理解している。組織の目的を理解し、部署間の価値観やスキルの違いを乗り越えられる。そのような現場をマネジメントするリーダーこそが、チームのリスキリングを成功に導き、組織を変える原動力となるのです。
「組織を変革する」リスキリングを成功に導く4つのステップ
本書は「Reskilling Camp」を立ち上げ、「Reskilling Camp Company」の代表でもある著者が、サービスを提供していく中で研究・考案したメソッドを、リーダーに必要なエッセンスを中心にまとめたものです。実際にこのメソッドは、学習継続率は99%と優れた結果を出しています。(学習継続率:企業ではたらくビジネスパーソン約1500名を対象にした3か月以上の継続学習における学習継続率)
ステップ1 ゴールを定める(企画)
- 目的の設定
- 業務目標の設定
- スキルの設定
ステップ2 道筋を描く(カリキュラム設計)
- 学習ゴールの設定
- 学習計画の作成
- 学習教材の決定
ステップ3 導く(学習伴走)
- 個別面談(キックオフ)の実施
- 専門家伴走の実施
- 学習成果の共有
ステップ4 達成する(実務伴走)
- 個別面談(総括)の実施
- 業務アサインとの連動
- リスキリングの総括
リスキリングのスタートから成功までが実感できる事例を豊富に掲載
本書では、実際の事例はもちろん、リスキリングのスタートから成功までを実感できるように、実際の多くの企業で起こりうる状況や、立ちはだかる課題、日々の取り組み方をリアルに描写し、ストーリーとともに学べる構成となっています。
本書で紹介するチームリーダーの苦悩、日々の行動、成功を追体験しながら、組織を変えていく「リスキリング」を学んでいきましょう。
【目次】
第1章 なぜ、リスキリングはうまくいかないのか
第2章 リスキリング・リーダーシップ
第3章 ステップ1 ゴールを定める(企画)
第4章 ステップ2 道筋を描く(カリキュラム設計)
第5章 ステップ3 導く(学習伴走)
第6章 ステップ4 達成する(実務伴走)
筆者プロフィール
柿内秀賢|パーソルイノベーション株式会社 Reskilling Camp Company代表
パーソルイノベーションにてラーニング関連事業の事業開発責任者として法人向けリスキリング支援サービス『Reskilling Camp』を企画/立ち上げを経て現在に至る。自身も人材紹介事業の営業部長から、オープンイノベーション推進部立ち上げやDXプロジェクトの企画推進、新規事業開発を担う過程にてリスキリングを体験。