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本日は5月第1・2週に発表された人事/HRに関する各社のニュース&トピックス計10本をまとめてご紹介します。ぜひ日々の業務にお役立てください。
1.調査リリースまとめ
01:8割の企業が20代対象の中途採用「難易度が高い」と回答
- 20代を対象にした経験者(中途)採用の難易度に関して、「難しい」と回答した企業が44.7%、「やや難しい」は38.2%で合わせて82.9%の企業が採用難易度の高さを感じている。
- 難易度が高くなった理由として、「少子化により、若い世代の採用が年々難しくなっている」「採用の難易度が上がり、採用単価も上昇している」「行動制限の緩和など、景気の拡大により各社の採用意欲が高まっている」などの声が挙がっている。
- 難易度が高くなったことを受けて、企業が行っている対策や対応を検討していることは、「採用手法の変更・追加」(50.0%)、「採用体制や選考フローの見直し」(34.1%)、「社員の働き方・労働条件の見直し」(30.8%)、「採用基準の見直し」(30.2%)、「社員の処遇見直し・モチベーション向上」(30.2%)などであった。
調査企業:株式会社学情
出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001043.000013485.html
出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001043.000013485.html
02:DX推進のカギは管理職や中堅層のITスキル教育であることが明らかに
- リスキリング取り組み実態において、施策導入者の企業での導入割合は前年比42%増の52.9%となり、対象者層の取り組み割合も「何も取り組めていない」と回答した割合は前年比79.6%減の13.1%となり、多くの企業でリスキリングが導入され、取り組んでいる社員が増えたことがわかった。
- リスキリング対象者が企業に求めているのは「ITスキルに関する研修の提供」であり、中でも「プログラミングなどの高度なスキル」(30.2%)、「ノーコードやRPAなどの中程度のスキル」(23.6%)など中程度~高度なスキルの習得を望んでいる。
- リスキリング施策導入者層の意見として、既存従業員のITスキル育成には研修の提供を増やしたいと考える傾向があり、前年度では「外部からのIT人材確保」(37.5%)であったが、「ITスキルに関する研修の提供」(46.3%)が上回る結果となった。
調査企業:株式会社リンクアカデミー
出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000024.000070464.html
出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000024.000070464.html
03:社会人1万人に聞いた「残業」実態とは
- ここ数年の残業時間の増減は、「増加傾向」(26%)、減少傾向(24%)であり、業界別では増加傾向にあったのは「コンサルティング・士業」(36%)が最も多く、「商社」「サービス(飲食・教育・福祉など)」「マスコミ・広告・デザイン」が同率28%と続いた。一方で減少傾向にあったのは「メーカー(機械・電気・電子など)」(32%)、「メーカー(素材・食品・医薬品・アパレルなど)」、「運輸・交通・物流・倉庫」が同率で28%と続いた。
- 残業時間の増加理由は「人員が足りないため」が最も多く75%、「仕事量が増えたため」(67%)、「仕事の割り振りが偏っているため」(28%)なども報告されている。
- 転職活動をする上で企業選びの基準に残業時間の有無や平均時間などはどの程度影響するか、「とても影響する」49%、「少し影響する」35%と8割以上が残業時間を重視していることがわかった。
調査企業:エン・ジャパン株式会社
出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000648.000000725.html
出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000648.000000725.html
04:リモートワーク&出社の「ハイブリッド型」がスタンダードに
- リモートワークが可能な社員を対象に現在の働き方について行ったアンケートでは、「出社とリモートワークのハイブリッド型」が最も多く60%であった。リモートワークの頻度は「週に1日程度」(31.7%)、「週に2日程度」(28.3%)、「週に3日程度」(23.3%)であり、比較的出社の頻度が高いことが明らかになった。
- 新型コロナウイルス感染症の流行を経た生活の変化については「睡眠時間が増えた」(37.0%)、「趣味に時間をかけられるようになった」(32.5%)、「家族で過ごす時間が増えた」(32.0%)、「健康的な生活を送れるようになった」(30.0%)とプライベートの充実が伺える。
- 作業効率の良さに関しては「リモートワーク」50%、「出社」32%であったが、子どもがいる社員はリモートワークの方が、子どもがいない社員は出社の方が作業効率が良いと回答が分かれる結果となった。
調査企業:株式会社 識学
出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000091.000029010.html
出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000091.000029010.html
05:志望度が低い企業でも「第一志望」と回答する就活生約半数、就活生の本音とは
- 第一志望でない企業から志望順位を聞かれた際の回答について、「第一志望だと伝える」(50.1%)、「第一志望群だと伝える」(38.2%)という結果になった。
- 「選考は志望度の高い企業のみ受けている。全ての企業を第一志望のつもりで受験し、内々定を獲得してから入社する企業を決めたい」
「本当に入社したい企業に絞って選考に参加しているので、選考を受けている企業は、どの企業も第一志望だと言える」などの声が挙がった。 - 同時に複数の企業の内々定を持っていることに関して、「抵抗を感じる」(6.7%)、「やや抵抗がある」(20.3%)と合わせて27%が抵抗を感じる中、「あまり抵抗は感じない」(21.3%)、「抵抗はない」(30.5%)と抵抗を感じない学生の方が多かった。
調査企業:株式会社学情
出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001044.000013485.html
出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001044.000013485.html
06:男女間賃金格差、差が大きく開いている業種とは
- 男性の賃金を100%とした場合の女性の賃金の割合は、「金融・不動産」62%、「建設・資材」65%、「商社・卸売」67%の3業種が特に低く、いずれも7割を下回っている。
- このほかにも「医薬品」86%、「素材・化学」85%。「情報通信・サービスその他」79%、「機械」79%、「自動車・輸送機」78%、「電機・精密75%」「鉄鋼・非鉄」75%、「食品」75%、と続いた。
- 女性の平均賃金はすべての業種で男性の平均賃金を下回っているが、相対的に低賃金業務に値する工場労働者は男性の賃金も低いことから、女性との賃金格差が比較的小さいことが考えられるという。
調査企業:WTW
出典:https://www.wtwco.com/ja-JP/news/2023/05/gender-pay-gap-varies-significantly-by-industries
出典:https://www.wtwco.com/ja-JP/news/2023/05/gender-pay-gap-varies-significantly-by-industries
07:新卒採用において約6割の企業が「職種別採用」実施
- 新卒採用における職種別採用実施状況は、「すべて“職種別採用”で採用」が最も多く39.3%、「すべてではないが一部を“職種別採用”で採用」は21.3%、「総合職採用のみ(職種別採用なし)」39.3%という内訳であった。
- 企業規模で職種別採用の実施状況を比較すると、すべて職種別採用と回答したのは「大手・人気企業」で44.2%、「中小・成長企業」36.8%で中小・成長企業の方が総合職採用を実施している。
- 職種別採用でない場合の配属先決定の時期は文系職種、理系職種関係なく「選考途中から内々時」が最も多かった。(文系職種:35.9%、理系職種:37.2%)
調査企業:株式会社ヒューマネージ
出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000098.000055068.html
出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000098.000055068.html
2.企業取り組み事例まとめ
08:読売広告社、2022年度の男性育児休暇取得率100%達成
- 当社は、多様な“個”の力を尊重する企業カルチャーを大事にしながら一人ひとりが自分らしく活躍し成長できる環境作りを目指し様々な施策を推進しており、そのうちの1つに株式会社ワーク・ライフバランスの「男性育休100%宣言」への賛同があった。
- 具体的には育児休業取得者への復職一時金の支給やサポート面談の実施、対象者をサポートする周囲のチームメンバーへのインセンティブ支給制度の制定などを行った結果、2021年度には13%の取得率が2022年度では100%にまで伸ばすことに成功した。
- この他にも多様な働き方を応援する制度として、「ぱぱままメンター制度運用」や「復職に向けたサポート面談の実施」、「子の看護休暇」などを展開している。
取り組み企業:株式会社 読売広告社
出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000056.000006104.html
出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000056.000006104.html
09:アデコ株式会社、東京都から令和5年度「短期集中型資格取得支援訓練」を受託
- 人財派遣およびアウトソーシング事業を展開する同社は、東京都より、令和5年度「短期集中型資格取得支援訓練」を受託した。事業の運営を通じて、求職者に対し早期にキャリア形成の機会を提供、短期集中的に資格取得を促すことで、再就職や雇用の安定化を促進を目指す。
- 東京都の「短期集中型資格取得支援訓練」とは、求職者に対し短期での資格取得を支援するための講習をeラーニングと合宿訓練を一体的に実施することにより早期の再就職につなげることを目的とした事業となっている。
- 資格取得のための支援に加えて、メンターが求職者と伴走しながら就職に向けた支援を実施を予定している。
取り組み企業:アデコ株式会社
出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000842.000001264.html
出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000842.000001264.html
3.サービスリリースまとめ
10:株式会社Geekly、業界初のChatGPTを利用したキャリアパス診断をリリースへ
- IT/Web/ゲーム業界専門の転職エージェント、株式会社Geeklyでは業界初となる「ChatGPTキャリアパス診断」をリリース。
- 今後のキャリアが定まっていない人や、キャリアプランの実現に不安を抱えている人など様々な悩みを抱えるIT人材のキャリアの悩みに寄り添ったツールとなっている。
-
現在の年齢・職種・年収などを入力すると、各年齢ごとに想定される「職種」「年収」「要求されるスキル」が分かる上、ChatGPTからの一言アドバイスをもらうことができる。
取り組み企業:株式会社Geekly
出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000047.000039818.html
出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000047.000039818.html
今回は、5月第1・2週に発表された人事/HRに関する各社のニュース&トピックスを計10本をご紹介しました。
次回は、5月第3週に発表された人事/HRに関する各社のニュース&トピックスをご紹介します。
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