一般社団法人日本人間工学会(吉武良治理事長)は、タブレット・スマートフォンを使って在宅ワークをする人に向けた「実践したい7つの人間工学ヒント」を公開した。
新型コロナウイルスの流行に伴い、在宅で情報機器を使用する場面が増えたことで、目の疲れや首・肩・腰の痛みなどの健康リスクを避ける工夫が必要としている。
「20-20-20 ルールの実践」は、在宅で情報機器を使用する場合のヒント。「20分ごとに」「20秒小休止をし」「20フィート(約6m)以上先にあるものを見る」というもの。
デジタル眼精疲労や首・肩などの筋骨格系障害、生産性の低下、過度の疲労の予防に役立つ。
小休止を取る習慣として挙げているのが「Stop-Drop-Flop」(ストップ・ドロップ・フロップ)。
メールや文字入力が一区切りしたら、一旦手を止め、スマートフォンなどをテーブルに置い、肩をリラックスさせて腕手首を動かすストレッチを挟む。あごを引いて頭を水平に後ろにずらす動作も、首の収縮運動が姿勢のズレを解消する効果があるという。
7つのヒントは、いずれもお金をかけずに簡単にできる内容で、日本人間工学会のホームページから閲覧できる。「在宅時や職場、学校環境などで幅広く活用してほしい」としている。