就労志向の女性のおよそ9割が「日本の職場環境は男性の育休が取得しずらい」と回答。男性の育休取得率を上げるためには?|しゅふJOB総研 |HR NOTE

就労志向の女性のおよそ9割が「日本の職場環境は男性の育休が取得しずらい」と回答。男性の育休取得率を上げるためには?|しゅふJOB総研| HRNOTE

就労志向の女性のおよそ9割が「日本の職場環境は男性の育休が取得しずらい」と回答。男性の育休取得率を上げるためには?|しゅふJOB総研

仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層の実情や本音を探る調査機関『しゅふJOB総研』(運営会社:株式会社ビースタイル ホールディングス)は『男性の育休取得について』をテーマに、主婦層を中心とする就労志向の女性にアンケート調査をおこないました。以下にその調査にて明らかになった結果をまとめます。

調査結果の概要

調査結果のポイントは以下の通りです。

  • 育休取得を希望している男性を「知っている」女性は20.3%
  • 実際に育休を取得した男性を「知っている」女性は26.7%
  • 今の日本の職場環境は男性の育休が取得しやすいと「思わない」女性は87.8%
  • 2019年度の男性育休取得率(7.48%)を少ないと考える女性は84.9%
  • 男性の育休取得率が少ない理由として、「育休取得がしづらい雰囲気がある」と回答した女性は79.6%
  • 妥当だと思う男性育休取得率の平均値は53.5%
  • 男性の育休取得率を増やす方法として「男性が育休取得しやすい雰囲気を職場につくる」と回答した女性は81.7%

調査詳細

①育休取得を希望している男性を「知っている」女性は20.3%

育休取得を希望している男性を知っている男性を「知っている」女性はおよそ2割、「知らない」女性が8割ほどと、多くの人が育休取得を希望している男性を知らないことが明らかになりました。

②実際に育休を取得した男性を「知っている」女性は26.7%

次に、実際に育休を取得した男性について知っているかを調査すると、「知らない」回答した女性が73.3%となり、多くの人は実際に育休を取得した男性が周りにいないということが分かりました。

③今の日本の職場環境は男性の育休が取得しやすいと「思わない」女性は87.8%

「今の日本の職場環境は、男性の育休が取得しやすいと思いますか」という質問に対しては、「大いに思う」が0.9%、「どちらかといえば思う」が5.7%の6.6%となりました。

反対に、「どちらかといえば思わない」が40.9%、「全く思わない」が46.9%で、合わせて87.8%の人が日本の職場環境では育休の取得が難しいと感じていることが分かりました。

④2019年度の男性育休取得率(7.48%)を少ないと考える女性は84.9%

2019年度時点での男性の育休取得率(7.48%)についてどう思うかを尋ねると、84.9%の人が「少ない」と回答しました。

⑤男性の育休取得率が少ない理由として、「育休取得がしづらい雰囲気がある」と回答した女性は79.6%。妥当だと思う男性育休取得率の平均値は53.5%。

同年度における女性の育休取得率(83.0%)と比べて男性の取得率が低い原因について聞いたところ、「男性は女性よりも育休取得しづらい雰囲気が職場にあるから」が79.6%で1位に、その次に「職場から男性への育休取得促進が不十分だから(61.2%)」「前例となる男性育休取得者の数が少ないから(54.4%)」と続いています。

また、女性に聞く「妥当だと思う男性育休取得率の平均値」は53.5%となりました。

⑦男性の育休取得率を増やす方法として「男性が育休取得しやすい雰囲気を職場につくる」と回答した女性は81.7%

最後に、「男性の育休取得率を増やすにはどうすれば良いと思うか」を尋ねたところ、「男性が育休取得しやすい雰囲気を職場に作る」「職場から男性への育休取得促進を強化する」「育児に対する男性の当事者意識を高めてもらう」といった意見が挙がりました。

まとめ

男性の育休取得率は増加している一方で、上のデータからも分かるように、まだまだ男性の育休取得は職場に浸透しているとは言えない状況です。

男性の育児へのかかわり方などについては議論を深める余地があるといえるでしょう。