面接の体系として、主流となってきたオンライン面接。
しかし、「自社にマッチした人材を見極められているのか」「求職者の反応が分かりにくい」という、オンライン面接ならではの悩みがあるのではないでしょうか。
加えて採用市場では、コロナの影響もあり「厳選採用」の傾向が出てきており、面接で求職者の本質を見抜く質問力の重要性が高まっています。
そんな中で、相手が予期せぬ質問をぶつけることは、本心を話してもらい面接相手の本質を見抜く1つのやり方です。
今回は、実際に使われた、面白い・変わった質問とその意図を紹介していきます。
目次
1.面接での面白い・変わった質問をする意図は?
1-1.対応力を見る
求職者が面接を受ける際、聞かれる質問を想定して、事前準備してきていることがあります。
そこで、予期していなかった質問をすることで、素の部分が出やすくなり、その場での対応力を見ることができます。
予想していない質問がでたときに、その場で考えて出す答え、その時の対応にこそ、面接で見たい「ありのまま」が現れます。
1-2.ロジカルシンキング力を見る
面接で判断したいポイントとして、筋道だった合理的な思考様式である、ロジカルシンキングがあります。
商談先との商談、部署同士の会議、上司に対する説明など、相手を説得するコミュニケーションが数えきれないほどあるビジネスの場ではロジカルシンキングは必須スキルになります。
予期していない質問にその場で回答するには、論理的な思考力が必要なので、おのずと求職者のスキルが現れます。
道筋を立てて推論や結論を導き出し、入社してから活躍するロジカルシンキングができる人材を面接で見抜きましょう。
2.面白い・変わった質問例6つと、その意図
それでは、実際に上記のような力を見抜くためにどんな質問を面接でするのがよいのでしょうか。
面白い・変わった質問例8つと、その意図を紹介していきます。
①嫌いな人はいますか?いるとしたらどんな人ですか?
- 周りの人と適切なコミュニケーションをとる社交性があるか
- 周囲の人をどう見ているのか聞くことで、その人の人間性を見る
②あなたを動物に例えるとなんですか?
- 自分の性格に対する自己分析ができているのか
- 抽象的な質問に対して、筋道を立てて回答できるかといった、ロジカルシンキング力
③100万円あるとしたら何に使いますか?
- 100万円を何に使うのかによって、思考のベクトルがどこに向いているのかわかる
- 他社への価値貢献に向いているのか、自分に向いているのかなど
④尊敬する上司が不正をしていたらどうしますか?
- 不正行為に対して、どういう行動をとるのか見る
- どのように行動するかまで聞くことで、責任感を持って最後まで行動できる人材なのか判断できる
⑤あなたが弊社の社長だったら何をしますか?
- 情報収集・企業研究の度合いを測ることができる
- どれだけの情報を集めているのか、入社してからの具体的なプランを想像しているのかで志望度を探ることができる
⑥あなたが鬼退治にいきます。犬、サル、キジに加えるならどんな動物にしますか?
- 仲間を選ぶときに、大切にする価値観
- チームのメンバーの性格を把握し、適切に配置できる能力があるか
3.まとめ
今回は、面接で実際に使われた、面白い・変わった質問を紹介させていただきました。
基本的な質問の仕方だけでなく、少し質問を工夫することで求職者の本音を引き出すことができます。
相手、自分どちらもリラックスできる雰囲気を作りながら、しっかりと優秀な人材を見極め最終的には採用につなげていくために、定型の質問に加えて、変わった質問を取り入れてみてはいかがでしょうか?