概要
近年、組織のエンゲージメント向上、DX推進、D&I(ダイバーシティ&インクルージョン)推進といった課題を解決する人事パーソンが求められるようになっています。
実際に、2024年7月に出版され話題を呼んでいる人事書籍『シン・人事の大研究』でも、「人と組織にまつわる課題が長期的に重要な経営課題となりつつあるため、人事が黒子ではなく主役になる必要がある」との記載がされています。
しかし、実際の現場における人事業務がオペレーション中心である場合、変革への第一歩を踏み出すことができず悩んでいる人事担当者も多いのではないでしょうか?
そこで、第2回目のHR TALKでは、2024年4月に東京人形町に「人事図書館」をオープンし、人事の学びと交流の場を生み出すために活動をされている吉田 洋介氏をゲストに迎え、人事は今後、「オペレーション業務」にどのように向き合っていくべきなのか、現在の人事に求められているスタンスについて、お話いただきました。
目次
00:00 オープニング
01:46 人事図書館 館長 吉田 洋介様の紹介
03:10 人事図書館について紹介
05:30 人事図書館を設立した背景や思い
07:28 人事図書館の3つの魅力
09:15 人事図書館を通じて実現していきたいこと
11:35 昔に比べ、人事に求められることがどのように変わってきているのか?
15:10 会社と従業員、両社にとってWin-Winなキャリアの伸ばし方
17:38 人事データの定性・定量的な扱い方
21:56 これからの人事はどういう存在であるべきか?
25:37 どのようなキャリアを経て人事になるのが良いか
29:56 生成AIを活用する人材をどう育てるか
34:30 人事の役割の優先順位
36:27 オペレーション業務から課題解決へ 人事がとるべき最初のステップとは?
41:00 優先順位付けの基準
43:00 生成AIがインパクトを及ぼす領域は?
46:04 変革を嫌がる現場との対話 人事は現場とのギャップをどう埋めていくか?
51:36 現場との信頼関係を構築する施策
53:48 10年、20年後にオペレーション業務はなくなっていると思いますか?
56:14 クロージング
スピーカー

吉田 洋介|人事図書館 館長
これまで500社以上、スタートアップから大手企業まで幅広く、採用、人材育成、組織開発、人事制度策定などを経験し、2024年4月に人事図書館を開館。

松葉 治朗|ジンジャー人事DX総研 所長 / jinjer株式会社 CPO
2014年に新卒入社したベンチャー企業で、新規事業の企画、営業、管理など幅広い業務に従事。2015年9月に大手人材企業に転職し、クラウド型人事労務システム「ジンジャー」の立ち上げに参画。現在は最高プロダクト責任者として、統合型データベースを軸としたHRコンパウンドサービスのプロダクト戦略の立案と実行を行いながら、ジンジャー人事DX総研(旧:jinjer HR Tech総研)の所長として、人事DXに関する様々な発信をおこなっている。
近年、企業の人事領域においても、DXが急速に進んでいます。AIやビッグデータ、クラウドシステムなどを駆使することで、人材管理や採用、労務管理などが効率化され、企業全体の競争力が向上することが期待されています。しかし、多くの企業においてはDXの具体的な進め方や、その効果についての理解がまだ十分ではなく、実践に移すためのノウハウや具体例が求められているという状況です。
このような背景を踏まえ、新連載企画「HR TALK~人事DXの最前線を徹底解剖~」を開始いたしました。本企画では、ジンジャー人事DX総研の所長・松葉が、HR業界の最前線で活躍する有識者をゲストに迎え、インタビュー形式でその経験や知見を深掘りしていきます。本企画を通じて、HR業界の具体的な事例や最新のトレンドを共有し、自社のDX推進に役立てていただける内容をお届けします。