こんにちは!HR NOTE編集部です。
2016年、人事領域にテクノロジーの新しい波がじわじわときています。
人事は通常業務に加え、HRTech領域の情報収集や新たな取り組みが増え、人事部門の重要度もますます高くなってきているのではないでしょうか。
しかし一方でどのように仕事を進め、どのように周囲を動かしていくべきか、人事業務は最適解が導きにくいこともあり、人事責任者はプレッシャーに感じることもあるかもしれません。
そこで今回は、海外のHRコミュニティである「HR Tech World Blog」より、人事部門の存在感を増すために取り入れるべき、”3つの考え方“について記事を紹介します。
その1 自分の意見、考え方に自信を持つ
事実に基づくコミュニケーションに終始することや、知識が劣るからといって尻込みをせずに、人事責任者はときに大胆で強い意見を述べることも必要です。
自信がある意見や考え方は周囲から頼もしく見え、存在感を高めることにつながります。
もちろん、自信を持って行動することは難しいと感じる方も多いでしょう。
しかし今や、採用、評価、報酬、といった人事領域に関するテーマの研究が数多くされており、WEBを通してそのような情報は入手しやすくなっています。
人事に関するさまざまな先行事例や最先端の情報を理解することで、強い意見や考え方を持つ自信につなげていきたいですね。
当然、自信がある強い意見は個人に留めて置くべきではありません。
発言をしなければ周囲に伝わらず、人事の存在感を高めることにはならないからです。
そのために必要なものが心得その2になります。
その2 勇気ある、意見の提供者になる
意見の発信を恐れずに”大胆”に行動したいものですが、自信の欠如が自分の意見を声に出すことを妨げてしまうケースはあります。
事実と研究に基づいた強い意見、考え方を持つことは、「意見を述べてみよう」という心を生むことになり、人事責任者の発言力を向上させ、有効な解決策の発信者として周囲から見られるようになります。
しかし、常に正しい解決策を提示しなければならないと、言っているわけではありません。
自信に溢れたリーダーは、事業の過程で直面する問題に対して解決策を提示する行動自体が、何よりも重要で必要だと理解しています。
“正しい/正しくない”は置いといて、まずはあなたの意見を発信することが解決への糸口となります。
その3 人事業務の功績にスポットライトを浴びせる
「人事は、物事が悪いほうへ進むときだけ、目立つ傾向にある」
これは、人事のみならずさまざまな業務においても当てはまることではないでしょうか。
会社の業績が好調なときにフォーカスが浴びるのは他の事業部で、人事にスポットライトが向くことはほとんどありません。
物事が良い方向へ進むときにこそ、もっと目立つ存在となること、これが人事部門にとってのチャレンジだと、この記事では述べています。
人事は営業、販売などに比べて結果が目に見えてわかりにくい業務です。
目立つ存在になるためには、人事部門で掲げている目標、取組みを成功させ、事業が上手くいっているときに投資対効果や価値が目に見えるようなものさしを人事責任者が創り、周知させることが必要です。
このようにして、人事部門が貢献した価値を会社に示すことができます。
最後に
いかがでしたでしょうか。
「根拠のない自信」が大切だとよく耳にしますが、自信に溢れ堂々としている人のほうが、周囲も頼りたいという心理が働くのではないでしょうか。
また、経営者は人事責任者に「自分と同じ目線」を持って動いてくれるかということを期待しています。それは、会社の経営戦略に沿って、採用、評価、配置、育成、エンゲージメントマネジメントができているかが今後の企業成長に大きく関わるからに他なりません。
経営陣の一員として、最高人事責任者(CHO/CHRO)というポジションも注目されておりますが、人事責任者はまさに経営者の「右腕」となる存在で、成功している人事は今後市場価値がさらに高まってくることでしょう。