こんにちは!HR NOTE編集部です。
今回は海外のHR市場について紹介します。
海外と日本の人事事情は異なる部分もありますが、特にアメリカのHRTech市場が大きな盛り上がりを見せており、その勢いをお伝えできればと思います。
アメリカのHR市場
アメリカのHR市場は、特にテクノロジーの分野で大きな注目を集めています。
HRTech(HR+Technology)という、最先端の人事システムの市場が勃興しており、シリコンバレーではHRTech関連企業は120社を超えています。
以下に、海外のHRTech関連サービスを提供している企業を一部まとめました。
※海外のHRTech関連企業(HR NOTE編集部調べ)
これだけ見ても様々な領域で多くの企業が参入をしています。
その中でも特にスタートアップの企業が大規模の資金調達をしており、非常に大きな話題です。
そこでスタートアップ企業を中心に、HR NOTE編集部が注目している5社を紹介します。
HRTech市場の注目企業
Zenefits
(アメリカ、2013年設立)
Zenefitsはサンフランシスコにあるスタートアップ企業で、巨額の資金調達に成功している急成長企業です。
サービス領域は中小企業向けに、給与計算・健康保険の管理など、人事業務を効率化してくれるオンラインツールを提供しています。Zenefitsの特徴は、企業に対して自社サービスを無料で提供している点です。
無料にできる理由は、自社サービスの導入とともに従業員に健康保険を販売しており、保険会社から販売手数料を得てマネタイズをしているからです。直近ではアメリカの投資会社フィデリティ・インベスメンツなどから5億ドルの大型調達に成功し、資金調達金額では群を抜いています。
Greenhouse
(アメリカ、2012年設立)
Greenhouseは採用管理システムを提供しており、こちらも急成長の注目企業です。求人広告、人材紹介、リファーラル、ダイレクトソーシング、ソーシャルリクルーティング等々、企業のさまざまな採用活動をまとめて管理でき、それぞれのパフォーマンスがどのようになっているか、採用プロセスを最適化するためのソフトウェアです。
今ではSlackやPinterestを含む800社以上がGreenhouseのサービスを利用しています。直近では2015年8月に3,500万ドルの大型調達に成功し、これまでの調達額は6,013万ドルになります。
jobvite
(アメリカ、2003年設立)
ソーシャルリクルーティングの領域に携わっている方なら、jobviteという名前は聞いたことはあるのではないでしょうか。
カリフォルニアに本社があり、ソーシャルリクルーティングに注力した採用管理システムを提供しています。
求人情報を投稿すると、その情報が自動的にFacebook、Twitter、Linkedinなどに投稿され、その投稿ページに訪れたユーザーの情報を集めることができます。SNS上のユーザープロファイルを見て、候補者を見つけ出す機能もあります。これまでに5,545万ドルを調達しています。
Namely
(アメリカ、2012年設立)
ニューヨークを拠点に活動し、Zenfitsと比較されることもありますが、給与、保険、勤怠管理、人事配置・評価などの機能がまとめて利用でき、人事業務をサポートするシステムを提供しています。
中堅企業向けの人事管理ツールといわれており、従業員規模が約200人程度の企業が対象とのことです。2015年6月時点で世界20カ国、250社、従業員数延べ約40,000人がサービスを利用しており、これまでに7,780万ドルを調達しています。
Glint
(アメリカ、2013年設立)
Glintはカリフォルニアに本社がある企業です。
従業員エンゲージメントと呼ばれる、従業員と会社との関係性を強固なものにするために役立てるサービスを提供しています。
従業員が仕事のやりがい、悩み、不満、要望といった最近の状態を入力し、会社側はそのデータをみて従業員の現在の心境や、健康状態をリアルタイムで確認ができるというものです。
データをもとに従業員に迅速なフォローを入れることができるので、問題解決につながり、より生産性の高い組織作りの支援ができ、今までに1,550万ドルを調達しています。
最後に
以上になります。
今回調べていくと、やはりアメリカ発の企業が多い印象でした。
また、資金調達額だけをみても、数十億から数百億とスケールの大きさが感じられ、これからHRTech市場は、さらに活発な動きが出てくるのではないでしょうか。
新しいサービスも出てくると思いますので、今後もそのたび最新情報を皆さまにお届けいたします!