こんにちは。HR NOTE編集部の紺矢です。
本記事では、「Wantedlyの30日間無料トライアル」を使って、HR NOTE編集部のアルバイト採用をおこなってみた結果をご報告します。
「Wantedlyとはなにか」「Wantedlyを使って採用をおこなうにはどうすればいいのか」「Wantedly30日間無料トライアルを使ってみてわかったこと」など、さまざな観点から執筆いたしました。
Wantedlyでの採用をお考えの担当者様にとって、ご参考となれば幸いです。
目次
1|「Wantedly」とは?
-そもそもWantedly Adminってなに?
「Wantedly Admin」はWantedlyが提供する、SNSを活用して低コストで優良人材を獲得できる最先端の採用媒体である採用担当者向けサービスです。
従来の採用媒体とは異なり、「給与」や「職歴」などの条件によるマッチングではなく、モチベーションや仕事仲間などの「やりがい」や「環境」によるマッチングをおこなうことが特徴です。
また、会社の中の人と求職者の双方がFacebookでのつながりや発信している情報を見られるため、会社に気軽に訪問できるだけでなく、履歴書だけではわからないお互いの個性を発見できます。
会社のミッションやビジョンに共感した閲覧者が、募集ページにある「話を聞きに行く」ボタンを押すことで気軽に会社を訪問できるという仕組みになっています。
2012 年 2 月のサービス正式ローンチし、今や月間200万を超えるユーザーが利用、登録企業数3,000社超えのサービスにまで成長しています。また、この「話を聞きに行く」ボタンに関しては、現在月に7万回押されているとされているといわれています。
企業の人材不足が叫ばれ、ビジネスパーソンの働き方が多様化している昨今。Wantedlyは「転職」だけではなく、「新卒採用」「インターンシップ」「副業」といった採用のさまざまなシーンで利用されており、とくに、スタートアップやベンチャー界隈を中心に利用者が増え続けています。
-Wantedlyの表現規制について
Wantedlyでは、コンテンツ掲載において以下の表現が禁止されています。
- 給与(時給○○円〜 / 月給○○万円〜○○万円)
- 候補者の選考プロセスにおいては、職業安定法・労働基準法等に従って、候補者の方に労働条件を明示してください。
- 福利厚生(慶弔休暇 / 有給休暇 / 交通費規定支給 / 社会保険完備 など)
- 履歴書、職務経歴書の提出など、採用フェーズに関するワード
- 応募受付をWantedly以外で行う表現(メールアドレス、採用サイトURLなどの記載)
- 採用形態(新卒 / アルバイト / インターンは例外とする)
- プランを利用していない企業(子会社、関連会社等)の募集や採用に関する情報
また、上記以外にも、未経験・副業・時短・急募・リモート・限定・応募資格 など、条件を切り取った文言が掲載制限ワードとなりますので十分な注意が必要となります。
簡単、かつ気軽に採用がおこなえて便利である半面、Wantedlyには規制事項が多々ありますので、しっかりと「Wantedlyコンテンツ・クオリティ・ガイドライン」を確認しながら募集ページを作成することをおすすめします!
2|Wantedly30日間無料トライアルでできること
-Wantedly30日間無料トライアルとは?
Wantedlyは30日間であれば無料で利用することができます。一番下のミニマムプランと比べると、利用できる機能は変わりませんが、「募集要項掲載数」と「応募者のプロフィール閲覧可能数」制限がある点で異なります。
-Wantedlyの5つの料金プランで比較
実際使ってみると、「募集要項掲載数」の制限はあまり問題ないですが、「応募者のプロフィール閲覧可能数」に上限があるかないかで、かなり使い勝手に差があることがわかります。
無料トライアルの「応募者プロフィール閲覧可能数”先着5名“」という数字は、応募者数からの面談実施率、採用率をみたときに、かなりハードだと思われます。
3|実際にWantedly30日間無料トライアルを使ってみた
①Wantedlyのアカウントを登録する
自身のWantedlyアカウントがなくても、ゲストユーザーとしてWantedlyを閲覧することは可能です。しかし、Wantedlyで採用をおこなう際には、かならず自身のアカウント登録が必要になります。
また、採用をおこなう際には、「個人アカウント」とは別で「会社アカウント」も作成しなければなりません。たとえば、3名体制で採用をおこなう場合は、会社で1つ「会社アカウント」を作成し、3名で1つの会社アカウントを運用することになります。
※Facebookでアカウントを作成している場合は、Facebookのアイコンが表示されます。
②アカウント情報>会社・社員情報を記入する
「会社アカウント」を作成したら、次は「会社・社員情報」を記入します。アカウントのトップ画像や会社ページの背景画像などもここで設定することができます。またここでは、管理者ページを閲覧・編集できる社員を選択すること可能です。
③「募集職種」「ターゲット層」「具体的な業務」を明確化
Wantedlyでアルバイトを募集する際には「どの職種を募集するのか」「どの層をターゲットとするか」「どんな業務を任せるのか」この3点をしっかりと明確にしておく必要があります。(※インターン、正社員の採用においても同じです。)
とくに無料トライアル場合は、応募者数の上限が「5名」と制限されているため、この2つを明確にしておかないと、募集内容を勘違いした方からの応募が来てしまい、応募可能枠を無駄にしてしまうというケースが頻発してしまうため注意が必要です。
④アルバイト募集要項の作成
ここでは、「募集する職種」「募集を説明するキーワード」「採用形態」「募集の特徴・詳細」「求人タイトル」などを記入します。また、求人のカバー写真もここで設定します。このカバー写真で、クリック率がかなり左右されるので、明るく、魅力的な写真を選ぶようにしましょう。
実際の表示は以下のようになります。
⑤アルバイト募集ページの作成
募集要項の欄を記入することができたら、次はアルバイト募集ページを作成していきます。編集画面でいう「会社について書く」がそれにあたります。
ここでは、「なにをしている会社(部署)なのか」「どんなビジョンを持っている会社(部署)なのか」「どんなメンバーが働いているのか」など詳しく書きます。
なかなか時間がかかり、根気のいる作業です。写真のチョイスや統一感などがページの見映えや、会社の印象を大きく左右してくるため、良い写真がない場合は、手間になりますが、ページを作成するために良い写真を撮ることをおすすめします。
⑤SNSで拡散する
すべての項目を記入し終えたらいよいよ「募集開始」です。募集ページのリンクをSNSで拡散します。少なくとも募集をおこなう部署内のメンバーで協力して拡散をおこない、可能であれば全社規模でSNS拡散をおこなうことができるとかなり効果的だといえます。
また、募集ページ内には「応募ボタン」があります。応援ボタンを押すことでFacebookやTwitterで拡散できるため、友達の友達とつながり、多くの人に見てもらえる可能性が増えます。募集記事を公開したら、社員に協力してもらい「応援」をしてもらうことで、幅広い求職者へのアプローチが可能になります。
一方で、「応援を依頼する」というプロセスには若干の抵抗がある方も多いかもしれません。今回はこの応援依頼は一切せずに、アルバイト採用に成功することができたため、小規模の採用であれば、「応援依頼をしない」という選択肢も十分にあるかと思われます。
⑥応募者とメッセージのやり取りをおこなう
募集を開始したら、応募を待ちます。応募がくると、「候補者」のところに通知が付きます。応募者のプロフィールを閲覧することができますので、人物確認とともに「募集対象者」であるかを確認し、メッセージを送ります。
応募者は、応募の際に『どれくらい興味があるか教えてください』という質問に対して、『今すぐ一緒に働きたい』『まずは話を聞いてみたい』『少しだけ興味があります』の3つの選択肢の中から1つを選択しています。
これらを踏まえた上で、応募者に送るメッセージを変えるようにすべきかもしれません。
メッセージ 例:
はじめまして、こんにちは!HR NOTE編集部の〇〇です。
この度は興味を持っていただきまして、ありがとうございます!
よろしければ、小一時間ほどお話ししてみませんか?
我々HR NOTE編集部のことをより知っていただく機会になればと思います。
◯◯さんの都合のよい日にちと時間帯をいくつか教えていただけますと幸いです!
⑦面談する(Skype or 来社)
面接の当日には、必ず応募者に対して、面接時間、場所のリマインドをおこなうことで、面接のドタキャンや面接ブッチをなるべく防ぐことができるよう心がけます。
また、上記したとおり、応募者は、応募の際に『どれくらい興味があるか教えてください』という質問に対して、『今すぐ一緒に働きたい』『まずは話を聞いてみたい』『少しだけ興味があります』の3つの選択肢の中から1つを選択しています。
そのため、基本的には、いきなり会って選考をおこなうこべきではありません。選考をおこなう際は、しっかりと応募者の「働きたい」という意志を確かめた上でおこなうようにしましょう。
ちなみに、面談を設定する際には「Skype面談」という選択肢も応募者に対して提示してあげると、面談設定率が高くなるためおすすめです。
⑧応募者に連絡する
面談が終わったら、来社のお礼や今後の動き、場合によっては選考の合否をメッセージ機能をつかって応募者に伝えます。選考が長引きそうな場合は、応募者との連絡がスムーズにいくように、あらかじめ面談の際に別の連絡先手段を聞いておくことをおすすめします。
⑨フィード記事を作成する
フィード記事を作成すると、自社の求人の露出が増え応募につながります。そのため、工数に余裕がある場合はフィード記事の作成をおすすめします。
基本的に、募集を開始すると徐々に自社の募集ページの閲覧数や順位が落ちていき、1~2週間で、ほぼ見られていない状況になります。フィード記事を作成することで、ほぼ露出のなくなった自社の募集ページの閲覧を再び促すことができます。
4|結果
ライター希望者1名とデザイナー希望者1名、計2名のアルバイト採用に成功!!!
募集職種 | ライター & デザイナー |
応募者数 | 5名(上限5名中) |
内訳 | ライター希望 4名 デザイナー希望 1名 (実際はもっと応募が来たが、上限に達したため先着5名以降のプロフィール閲覧ができなかった) |
面談設定 | 5名(面談率100%) |
採用 | 2名(学生) |
このまま有料プランに加入し募集を続けたとしても、ライターに関しては比較的応募者は集まる気がしました。
一方で、デザイナー希望者はライターに比べると母数が少ないと感じました。今回採用に至った1名、その他、上限に達しアプローチできなかったデザイナー応募者を含めても、ライターに比べる採用難易度は高いと思われます。
5|Wantedly30日間無料トライアルでの採用は可能?
私見としては、1、2名のアルバイト・インターン採用であればぎりぎり可能だと感じました。しかしながら、これは募集職種や自社とのマッチングの重視度合いにもよるかと思われます。
無料トライアルの場合、応募者のプロフィール閲覧可能数の上限が5名となっているため、最大数の応募が来たとしても、1名採用するためには、20%(5人に1人)の確率で採用ターゲットとなる応募者に出会わなければなりません。
また、正社員の採用の場合は、アルバイトやインターンに比べると「自社とマンチングしているか」をかなり重視する必要があるため、「運が良ければ1名良い人と出会える」ぐらいの感覚だと感じました。
(※個人の勝手な見解であり、会社規模、知名度、事業内容、募集職種などにより個人差があると思われます、ご了承ください。)
6|Wantedly30日間無料トライアルを使ってみてわかったこと
★記事作成をしないと、期間の経過とともに自社の募集ページのランキングはどんどん下がり続け、タイムラインに露出しなくなる。
確実に採用を成功させるためには社内の「シェア」と「応援」は必須となります。Wantedlyをつかって採用をおこなうのは2.3人だったとしても、「シェア」や「応援」といった点で、社内の人々をどれだけ巻き込んでおこなえるかが採用成功を左右すると思われます。(さらに詳しく▶Wantedlyスタートガイド)
★ライターという職種は業務委託を希望する人、かつ新卒以上が多いため、内勤できるアルバイトを募集したい場合には必ずその旨を募集ページに記載する必要がある
応募者閲覧数に上限がない場合はそこまで問題ないのですが、無料トライアル場合は、応募者数の上限が「5名」と制限されています。
そのため、募集対象を明確に記載せておかないと、勘違いした方からの応募が来てしまい、応募可能枠を無駄にしてしまうというケースが頻発してしまうので注意が必要です。
★普段の業務の片手間でWantedlyを回すのがなかなか大変
人事や採用担当者がWantedlyを運用していることは比較的よくあると思いますが、採用とは関連のない部署が、業務の片手間で、慣れない採用活動をおこなうのは、なかなかに大変でした。
募集ページの作成や面談だけでなく、応募者とのやり取りにも割と時間がかかってしまいます。
「1回目の面談ではどんな話をすべき?」「応募者にはどんなメッセージを送ったらいいの?」など、なにかわからないことがあれば、積極的に自社の採用をされている方に相談することをおすすめします。
★応募者の温度感はさまざま。面談時にはそこをしっかり確認する必要がある。
自分のプロフィールさえ完成させれば、企業側からスカウトがかかったり、オフィス見学に行けたりと、気軽に企業との接点を持つことができるというのが、Wantedlyの大きな特徴です。
応募者は、応募の際に『どれくらい興味があるか教えてください』という質問に対して、『今すぐ一緒に働きたい』『まずは話を聞いてみたい』『少しだけ興味があります』の3つの選択肢の中から1つを選択しています。
それも踏まえた上で、応募者の自社で働きたいという意志がどのくらいなのかを面談時にはしっかり確認するようにし、くれぐれも話を聞きに来た応募者に対して急に選考をおこなわないよう注意しましょう。
★Wantedlyのカバー画像の作成が横長すぎて難しい
写真を取る時点で、縦の長さ分をトリミングしやすいように工夫することが大切です。編集によって縦の長さをつけたすことも可能ですが、少し見映えが悪くなってしまいます。
推奨サイズ(最低)→ 横1980px ✕ 縦1320px
★記事は気楽に読み切れる分量にする!
Wantedly内のフィード記事を閲覧する方は、会社の名前を検索して訪れたのではなく、募集記事のタイトルやカバー写真に興味をもったため閲覧したという方がほとんどです。
そのため、ユーザーが最後まで読み切れる分量を考えて記事を書く必要があります。長すぎず、要点を端的に、かつ魅力的にストーリー性をつけて伝えることが、最後まで読んでもらうポイントだと感じました。
★応募者に対するアプローチは上限5人まで!!!!
無料トライアル期間だけで採用を完結させたいと考えている方は要注意です。実際私自身も、使ってから(上限に達して使えないようになってから)初めて気づいたのですが、無料トライアルの場合、コンタクトをとれる応募者の上限が5人までと決められています。
応募が来ると、応募者のプロフィールを確認し、応募者に対してなんらかのメッセージを送るというのが、基本的な流れかと思いますが、無料トライアル版の場合は、5人の応募が来た時点で、それ以降に応募が来た方へのメッセージ送信ができなくなるだけでなく、プロフィールすらも閲覧できなくなってしまいます。
上記を踏まえ、30日間無料トライアルでの採用は「計画的に」おこないましょう!
★ライターやクリエイティブ職の場合、適性判断が難しい
ライターやクリエイティブ職の場合、適性判断が難しく、できる限りポートフォリオの確認と、本人へのヒアリングを慎重におこなう必要があると感じました。
特に学生の場合だと、「結局やってみないとわからない」という判断をしてしまいがちですが、採用のミスマッチを防ぐためにも、面談にポートフォリを持参するように頼んだり、場合によってはこちらから課題を課すなどするといいかもしれません。
7|さいごに
Wantedly30日間無料トライアルを使い採用をおこなってみて、「有料版に登録したい!」という思いがあまりにも掻き立てられすぎたため、30日経過後も、有料アカウントを購入してWantedlyの採用を続けてみることにしました。
また同時に、「〇ヶ月無料トライアル」というのは、素晴らしいマーケティング施策だなと、身をもって体感することができました。
HR NOTEでは、まだまだライターとして、デザイナーとして、一緒に働いていただける方を募集しています。初心者でも、人事担当者の方の知見をうまく活かせるようなお仕事をたくさんご用意しております!
興味がある方は、ぜひ以下のリンクよりコンタクトしていただけると幸いです。
HR NOTE編集部より