就職難関の大手企業になればなるほど、体育会出身の社員が圧倒的に多くなるという現象は事実として存在するらしい。また、「意識しているわけではないが、採用してみると結果的に一定数が体育会出身者だった」という企業も実はかなり多いようだ。(参考:SankeiBiz)
やはり体育会系学生には、見た目の印象から無意識に醸し出す、抜きん出た魅力があるに違いない!
そこで今回は「人事ウケの良い体育会系部活動」と「体育会出身者の部活別特徴」をまとめてみました。私の独断と偏見が満載の内容となっておりますが(苦笑)、ぜひご覧いただけますと幸いです。
目次
1|人事ウケの良い体育会系部活動は?
雑誌『プレジデント』(2017年5.1号)より引用
2位:野球部・アメフト部
4位:サッカー部
チーム全体のことを考えて行動する訓練ができている
人事受けの良い部活動1位は「ラグビー部」。メンタル・フィジカルともにたくましいというのは当然ですが、+αで「チーム全体のことを考えて行動する訓練ができている」点を人事は高く評価しているようです。
ラグビーの場合、ポジションごとに1人1人の役割が明確なゆえに「組織における自身の役割を理解し、その役割を果たすためにスキルを磨く」という力が自然と身についています。
ただセンスや運動能力の高さで成果を出してきた人よりも、泥臭く、愚直に、そして真摯に仕事に向き合ってくれるだろうと人事は考えるのかもしれません。
文武両道を高く評価
アメフトやラクロスの評価が高い理由の1つとして、「文武両道」の学生が多いことがあげられます。サッカーや野球、その他の部活は中学や高校での成績を評価されて推薦で進学する学生が非常に多いです。
一方で、アメフトやラクロスの場合は大学から始めるという考え方が一般的。それゆえ純粋に「受験」という門をくぐり抜けてきた学生がほとんどであり、企業からは「文武両道」だと高く評価されるのです。
チーム競技から培われる能力を高く評価
また、人事からの評価が高い部活に共通しているのは「チーム競技」だということです。ひとりの人間の協調性の無さが、ときに組織や雰囲気を壊し、組織をダメにすることもあります。
大学生まで真摯にスポーツと向き合い続けてきた彼らが、部活という組織・チームの中で自然と培ってきた「協調性」「コミュニケーション能力」「組織への適応能力」などの能力を、企業は心底求めているのです。
2|女子ウケの良いスポーツと比較してみました
サッカー(フットサル)や野球が「ウケ良いスポーツ」としてはやはり不動。一方で世の女性たちからの評価だと、人事にはウケの良かった「ラグビー」や「アメフト」「ラクロス」といったスポーツは一切視界にないようです…。
しかしながら、大手勤めの男性は合コンや結婚相手として女性に大人気!いつもクラスの中心にいて女子にモテモテだった野球部やサッカー部を、いつか必ず見返してやりましょう!
3|体育会出身者の特徴を表にしてみた(私見)
以下では、体育会出身者の特徴をそれぞれネット上の評価とわたし個人の人生経験をもとにまとめてみました。
基本的には「人によるよね」で終結するようなものばかりですが、あくまでも世間一般のイメージとして、あたたかくご覧いただけると幸いです。
※今回は、人事ウケが特に良い部活動「野球部」「サッカー部」「ラグビー部・アメフト部」の男子学生に限定しています。
野球部
イケイケ:★★★★★
紳士:★★☆☆☆
女性ウケ:★★★★☆
人事ウケ:★★★★☆
総合:★★★★☆
中学、高校といつもクラスの中心にいた野球部。そういった環境の中で生きてきた野球部は、自分に自信があるがゆえにプライドが高いという人も世間一般と比べると比較的多いようです。
しかし言い換えると、会社から与えられた予算やノルマをなにがなんでもクリアしてくれる頼もしい印象があります。
世間だと、「野球部は女好き」という少しチャラついたイメージが先行しがちかもしれません(私の主観です)。
それでも大学で体育会に入るという決断をした体育会野球部男子たちは、周りの男女が学生ノリで楽しい飲み会をしている中でもしっかり自身を抑制し、毎日汗水流して練習に励んでいます。
「礼儀正しい」「向上心」「努力家」「打たれ強い」プライベートではチャラそうに見えてオンオフの切り替えがしっかりとできる野球部は、人事ウケがいいのも納得かもしれません。
サッカー部
イケイケ:★★★★★
紳士:★★★☆☆
女性ウケ:★★★★★
人事ウケ:★★★☆☆
総合:★★★★☆
「サッカー部」という響きだけでなぜかかっこいいと錯覚してしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。
普段モノトーンの野球部に比べると練習着も派手で、髪型も女子ウケの良い流行りにのったイマドキ風の爽やか男子(イケメン)が、体育会サッカー部には非常に多い印象を受けます。(私の周りだけでしょうか?)
ビジネスにおいて「人は見た目が9割」という言葉をよく耳にすることがあると思いますが、体育会サッカー部の爽やかさで色んな顧客の心を掴んでほしいと期待する企業の人事は少なくないはずです。
学生時代はサッカーばっかりしてきたといえども、同性との接し方も異性との接し方もしっかりと熟知している体育会サッカー部(モテ男)は、きっと人事の心も鷲掴みにするのでしょう。(人によりますが…)
ラグビー部・アメフト部
イケイケ:★★★☆☆
紳士:★★★★★
女性ウケ:★☆☆☆☆
人事ウケ:★★★★★
総合:★★★☆☆
女性に人気といえばサッカー部や野球部。とくに日本では若干のマイナースポーツであるがゆえに、日の目をみる機会の少なかった体育会ラグビー部・アメフト部たちですが、ネットの評判を見ても本当に紳士でイイ人たちが多いようです。
この世で一番しんどい球技だといっても過言ではない。そんなスポーツに4年間も挑み続けた体育会学生たちの影の努力と流した汗の量を、人事はしっかりとわかっているのかもしれませんね。
「One for all, All for one」1人はみんなのために、みんなは1人のために戦ってきた体育会ラグビー部・アメフト部男子たちは、社会人になっても会社のために、そして1人のお客様のために真摯に働いてくれるに違いありません。
4|体育会学生が就職に強いというのは本当?
体育会学生が就職に強いというのは本当だと思います。もちろん企業にはよっては全く気にしないというところもあかるとは思います。
「ハキハキ喋る」
「元気なあいさつ」
SNSやチャットが発達し、人と直接コミュニケーションを取る機会が減ってきたなかで、最近の若者(※私も最近の子です)には意外とこの基本的なことができない若者が多いように思います。
一方で体育会学生はというと、SNSもチャットもフル回転ですが、あいさつ1つにしてもハキハキしていて気持ちがいい。礼儀も良くてノリも良い。
そもそも「体育会学生だから良い」というわけではなく、スポーツを通してそういったことを学んできた「体育会学生はやっぱり良かった」というのがニュアンス的には正しいのかもしれません。
- 何かしらの形で目標を設定し、達成してきた経験がある。
- 自分で設定したゴールに向けて道筋を立て実行した経験がある。
- 壁にぶつかって悩んだ際に、工夫し努力した経験がある。
こんな体育会学生たちは、ビジネスの場面においても結果を出すまで粘り強く頑張れる印象があります。また「逆境に負けない強いメンタル」そして「走り続ける持久力」など、その他のビジネスにおいて必要な要素も、ストイックにスポーツに打ち込むことで身についていることが多いのではないでしょうか。
5|さいごに
この記事を読んで「自分は体育会出身だけど就活に苦労した」「最近は体育会出身でもこんな学生はほとんどいない」なんて思われた方も多いかもしれません。
当然、その部活に所属していた事実だけでは就活に有利になるわけではありません。最終的には「実際に体育会の経験を通して学んだことがどれだけその学生に身についているのか」、ここでその学生の人柄が見られることになるでしょう。
しかしながら、それでも体育会学生の大手企業への就職率が圧倒的に高いということは、厳しいレギュラー争いを繰り広げてきた体育会学生たちがある意味、「自分の見せ方」をわかっているからなのかもしれませんね。
私も将来子どもを産んだ際には、息子を体育会学生に育てたいと思います。(できればサッカー部希望★)