「誰かいい人いない?」「転職したいんだけど、どこかない?」
日常的によく聞かされるこのような会話。自社に見合った求職者を探しているのに、なかなか見つからない、自分に合った企業を探しているのに、なかなか見つからない、といったケースが散見されます。
ひょっとすると、従来の「人材サービス」では、難しい局面にきているのかもしれません。
そんな中、2018年8月にNOBORDER株式会社から、次世代型マッチングサービス「TeamFinder」(読み=チームファインダー)がリリース。
TeamFinderは、職務経歴書やスカウトメールを一切利用しません。チャットボットUIを用いてユーザーの価値観・志向性・スキル・経験を深く理解し、そのデータをもとに企業と個人のマッチングを生み出していきます。
今回は、TeamFinderが他のサービスと何が違うのか。特徴や魅力、実際の活用事例などについて、NOBORDER株式会社の代表取締役社長の竹田 裕哉氏にインタビューさせていただきました。
竹田 裕哉(Takeda Hirochika)|NOBORDER株式会社 代表取締役社長
【豪華ゲスト多数登壇!】変化に負けない「強い組織」を育むためにHRが果たすべき役割を考える大型カンファレンス『HR NOTE CONFERENCE 2024』
「人的資本経営」「ウェルビーイング」「DEI」といったトレンドワードが、HR領域だけでなく社会全体に拡がり始めた昨今。自社組織に漠然と"停滞感"を感じ、「うちは取り残されていないだろうか?」「何かやらないといけないのでは・・・」といった不安や悩みを抱える人事・経営者の皆様も多いのではないでしょうか。
本カンファレンスでは、HR領域の有識者の皆様に、様々な組織課題を解決するためのアプローチ方法について解説いただきます。強い組織を育む企業が実践している事例には、組織強化に必要な考え方や人事が果たすべき役割について学べるポイントが多くあります。ぜひ有識者の皆様と一緒に、組織を強化する「共通原理」について考えてみていただければと思います。
「採用現場」の常識を覆す!TeamFinderとは?
-まずはTeamFinderについて教えてください。
竹田氏:TeamFinderは、手軽なチャット形式の洗練された質問に答えることで、個人ユーザーの経験や価値観をテクノロジーが理解し学習するサービスです。
企業が募集をしている「案件情報データ」と「個人ユーザーの情報」を、独自のマッチスコアリングによって、企業とユーザーをマッチングしていきます。
企業には、精度の高いレコメンド・マッチングを提供しながら、既存の成功報酬型の高単価サービスとは違い、定額サブスクリプションモデルにより、採用コストのROIを飛躍的に高める世界観を実現したいと考えています。
従来の採用手法で採用活動する企業は、膨大な時間を採用活動に費やしてきました。
自社に必要な人員の確保に向けた、現場ヒアリングからはじまり、求人票の作成、人材系媒体の記事作成から、人材エージェント企業の対応に加え、書類選考など自社にフィットしうる候補者なのかを見極める前の工程で時間をとられています
また、仕事を探すビジネスパーソンは、企業探しのために数社のエージェント会社に登録をして面談、移動時間も加味すると1社1時間以上の時間を使っていると言われます。
どのエージェント会社が良いかというよりも、担当してくれるキャリアカウンセラーがどれだけ自身を理解してくれるかが重要で、正直にいうと、フタを開けてみないとわかりません。
実際に自身にフィットする案件に巡りあえるかというと、巡りあえていないというのが現状ではないかと思います。
TeamFinderは実際にどのように活用するのか?
-TeamFinderでどのようにマッチングに至るのか、実際の活用方法について教えてください。
竹田氏:まず、個人ユーザーの方に登録をいただき、チャットボット形式で表示される質問内容に回答をしていただきます。
その回答内容からTeamFinderがマッチスコアを独自に算出し、マッチ度数の高い募集案件をレコメンドします。
法人様には企業情報と、募集をしたい案件の基礎情報に加えて、どんな方のレコメンドを受けたいかのレコメンド設定をいくつかある選択肢の中から選択をしていただくだけです。
個人ユーザの回答内容と、法人様で決めていただいたレコメンド選定から各々にマッチする案件、人がレコメンドされ、両者が興味をもつとマッチング成立となり、メッセージでのやり取りが発生致します。
-まだベータ版で本格ローンチはこれからだと思いますが、すでに導入されている企業からはどのような声がありますか?
竹田氏:HR系のクラウドサービスを運営する企業様でご利用いただいており、そこではBizdevのポジションを募集されてたのですが、外資クラウドベンダーの方がレコメンドされ、マッチングが成立しました。
「滅多に採用市場では会えない人材だ」と非常に喜ばれていました。しかもそれが多くの工数をかけずにできたのがポイントですね。
個人ユーザの方が登録時におこなう質問回答数が多かったこともあり、結果として高確度なレコメンドにつながった良い事例だと思います。
TeamFinderが生まれた背景とは?
-TeamFinderが生まれた背景はどのようなものなのでしょうか。
竹田氏:TeamFinderは、『誰もがドリームチームをつくり、探せる世界』をビジョンにしたマッチングサービスです。
企業にとって、適切なタイミングで適切なチームをつくることができるかどうかが、ビジネスの成否を分けるといっても過言ではありません。
また、ビジネスパーソンにとっても、自らの経験を最大限に生かし、価値観に合ったチームで働けるかどうかは、働きがいという点でとても重要な影響を与えます。
では、企業や人事担当者は、採用したいタイミングで採用したいビジネスパーソンを、採用できているでしょうか?
就職、転職を考えているビジネスパーソンは、自らの経験を活かし評価してくれる企業や人事担当者に出会えているでしょうか?
従来の採用系のプロダクト・サービスは、採用を検討している企業と、仕事を探している個人がいかにフィットするかという点にフォーカスしていませんでした。自社、自身に合いそうな人材、案件を探すことに重きが置かれていたように感じます。
人材紹介サービスを活用する企業側の立場で考えてみると、やっと探し出した候補者を採用する際に、高い報酬費用が発生します。これは健全な状態なのでしょうか。
そういった疑問が積み重なり、それらを解決したいという想いが生まれ、テクノロジーの力で企業とビジネスパーソンを高精度でマッチングするサービス『TeamFinder』をリリースするという決断に至りました。
採用現場では、企業、個人ともに、“探す”ことに時間がとられます。また、企業は高い採用コストを支払っています。
これまでの採用手法と違う採用を検討したい企業や、個人にとってはTeamFinderを使うメリットは少なからずあると考えています。
TeamFinerの今後の展開
-TeamFinerの今後の展開について教えてください。
竹田氏:一旦、日本でβ版をリリースしましたが、このβ版を英語対応したものではなく、別プロダクトとしてグローバル版の開発にも着手をしています。
当社が実際にそうなんですが、シアトルに4名の開発チームがあり、日本で開発をして日本側が寝る時間くらいからシアトルチームの開発がスタートします。
このように、国境や、国籍を超えたTeam作りができる世界が、我々が実現したい世界観なので、それを実現させるべく、グローバル版のリリースも近いうちに実現をさせようと考えています。
-TeamFinderによって人事業務の工数やコストを抑えた最適なマッチングが広がると良いですね。
竹田氏:そうですね。人事業務の最適化に貢献していきたいですね。
TeamFinderのような「テクノロジー・AIによって仕事が奪われる」といった話も語られることが多くなりましたが、私たちはそうは思っていません。
テクノロジーの進化によって生み出される、人間の「時間」と「選択肢」はかつてないほど多くなっていて、むしろ人間にとっては「最高のチャンスの時代」が訪れつつあると考えています。
私たち人間が、その時間と選択肢を最大限に生かし、本当に「人間だからこそできること」にエネルギーを振り向けることができれば、新たな挑戦が生まれると思っています。
その新たな挑戦の一助にTeamFinderがなれば嬉しいですね。
◆次世代型マッチングサービス『TeamFinder(β版)』概要はコチラ
【豪華ゲスト多数登壇!】変化に負けない「強い組織」を育むためにHRが果たすべき役割を考える大型カンファレンス『HR NOTE CONFERENCE 2024』
「人的資本経営」「ウェルビーイング」「DEI」といったトレンドワードが、HR領域だけでなく社会全体に拡がり始めた昨今。自社組織に漠然と"停滞感"を感じ、「うちは取り残されていないだろうか?」「何かやらないといけないのでは・・・」といった不安や悩みを抱える人事・経営者の皆様も多いのではないでしょうか。
本カンファレンスでは、HR領域の有識者の皆様に、様々な組織課題を解決するためのアプローチ方法について解説いただきます。強い組織を育む企業が実践している事例には、組織強化に必要な考え方や人事が果たすべき役割について学べるポイントが多くあります。ぜひ有識者の皆様と一緒に、組織を強化する「共通原理」について考えてみていただければと思います。