就活生が求める会社説明会とは?|説明会の内容をより魅力的にする方法 | 人事部から企業成長を応援するメディアHR NOTE

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就活生が求める会社説明会とは?|説明会の内容をより魅力的にする方法

  • 採用
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リクルートキャリアが発表した就活白書2019によると、採用活動の中で会社説明会を実施した企業は96.2%でした。

しかし、株式会社アイデムの学生調査によると、会社説明会には参加したものの、その企業の選考には応募しなかった就活生は78.3%とのこと。

就活生が選考に応募するような、会社説明会を実施するにはどのようにすれば良いのでしょうか。

本記事では、就活生が会社説明会で求める内容を整理し、会社説明会を魅力的にする方法についてご紹介します。

会社説明会で学生は何を感じていた?

就職活動において学生の売り手市場は続く見込みであり、求める人材を採用するためには企業も就活生に”選ばれる”必要があります。そこで、本資料では24卒就活生のアンケートをもとに選考参加意欲が低下する要因や選考参加意欲が上がる企業の取り組み、 内定者フォローへのニーズなどを調査しました。

【1】会社説明会の目的

新卒採用活動の一環として会社説明会を開催する目的は、企業と就活生が「最初に接触する機会」をつくるためです。

また会社説明会は、就活生が「将来この会社で働きたいか」を考える貴重な時間になり、「就活生により具体的な情報を提供する」という目的もあります。

企業は、就活生が知りたいと思っている内容を自社の魅力とともに発信して、「将来この会社で働きたい」と思ってもらうことが重要です。

そこで、会社説明会を開催するに際に「就活生が説明会に求めている内容」「説明会で感じてほしいこと」を考える必要があります。

【2】会社説明会の実態

企業は会社説明会で、就活生が知りたいと思っている内容について説明できているのでしょうか。

そこで、企業は就活生の知りたい内容を確認する必要があります。

本章では、「就活生が会社説明会後に辞退した理由」と「就活生が会社説明会に求める内容」についてご紹介します。

2-1 会社説明会の現状

株式会社アイデムの学生調査によると、会社説明会には参加したものの、その企業の選考には応募しなかったことがある就活生は78.3%にのぼります。

会社説明会後に辞退した理由を以下の図でご紹介します。

上記の図のように就活生は、会社説明会で「社内の雰囲気」を読み取り、会社を選ぶための判断材料としています。

会社説明会で「仕事内容」について説明する企業は多いでしょう。

しかし、就活生は会社を選ぶための判断基準として、「社内の雰囲気」も会社説明会で見極めています。

そのため、企業は「仕事内容」だけでなく、「社内の雰囲気」も伝える必要があります。

2-2 就活生が会社説明会に求めている内容

本章では、「就活生が会社説明会に求める内容」についてご紹介します。

以下のグラフは、2019卒 マイナビ学生就職モニター調査が調査した就活生が会社説明会で聞きたかった内容を表したものです。

図のように、企業は「就活生が求める内容」を会社説明会で、説明できていない可能性があります。

特に、「社風・社内の雰囲気」「入社後のキャリアモデル」「入社後の待遇」の3点は、学生が聞きたかった内容ですが、実際には聞けなかったことが多くあるようです。

次に、学生が感じた「印象の良かった説明会」「印象の悪かった説明会」の特徴についてご紹介します。

「印象の良かった説明会」 「印象の悪かった説明会」
社員が魅力的だった(49.1%) 社員の態度が悪かった(27.0%)
就活生の対応が丁寧だった(46.6%) 社員のプレゼンテーションが分かりにくかった(26.6%)
さまざまな社員の話を聞けた(43.4%) 不要な話しを長々とされた(24.7%)
セミナーの雰囲気が和やかだった(40.8%) 社長や役員の印象が悪かった(23.9%)
社員同士の人間関係が良さそうだった(36.1%) セミナーの段取りが悪かった(22.0%)
質疑応答の時間がきちんと設けられていた(32.6%) セミナーが堅苦しい、暗い雰囲気だった(19.7%)
会社の強みと弱みもありのまま説明(28.8%) HPを見れば分かるような内容だった(19.6%)

 

就活生は「就活生に対する社員の態度」や「社員同士の人間関係」「会社説明会の雰囲気」から、その企業の「社風・社内の雰囲気」を読み取っていると考えられます。

また、印象の悪かった説明会の特徴として、「社員のプレゼンテーションがわかりにくい」という回答が多かったことから、登壇した社員の印象が、その会社で成長できそうか判断する軸になっている可能性があります。

では、就活生に「印象の良い会社説明会」だと感じてもらうにはどのようにすればよいのでしょうか。

次章では、「就活生に伝えた方が良い内容」や「学生を惹きつけるプレゼンテーション」など魅力的な会社説明会にする方法についてご紹介します。

【3】会社説明会を魅力的にする方法

就活生が会社説明会後に辞退することを防ぐためには、会社説明会で魅力的な企業だと感じてもらうことが重要です。

そのためには、就活生が求めている内容に沿ったプレゼンテーションをする必要があります。

ここでは、会社説明会で「就活生に伝えた方が良い内容」や「就活生を惹きつけるプレゼンテーション」についてご紹介します。

3-1 就活生に伝えた方が良い内容

①就活生の求めている内容を伝える

企業側は、学生が聞きたいことに合わせて説明会の内容を考えることが重要です。

先述したように、就活生の聞きたい内容は「社風・社内の雰囲気」「入社後のキャリアモデル」「入社後の待遇」です。

しかし、企業はこれらを伝えきれていない可能性があります。

特に、休暇や残業については「聞きたい内容ではあるが、今後の選考に関わるかもしれないので、聞きにくい」という学生も多いようです。

就活生が聞きたいことを質問できるように、社員から積極的に話しかけるなど、会社説明会をオープンな雰囲気にすることも重要です。

②伝えたいテーマを絞る

就活生は短期間で、数十社の会社説明会に参加します。

説明する内容が多ければ、就活生は他社との情報と混合してしまい、印象に残らないかもしれません。

会社説明会後のアンケートに「貴社の事業内容を詳細に知ることができた」と記載されていても、数日経ってしまえば、就活生は忘れてしまう可能性があります。

そのため、「事業内容」など学生が聞きたいテーマでも、細かく説明するのではなく、覚えてほしいことを絞って伝えましょう。

③他社との差別化を図る

前述したように、就活生は短期間で数十社の会社説明会に参加するため、他社との情報と混合してしまうことがあります。

他社と情報が混合するのを防ぐために、企業側は他社との差別化を図りながら、就活生に自社についての内容を説明することが重要です。

たとえば、「商品や技術力(事業内容)」「人間関係の特色(社内の雰囲気)」「若いうちからの裁量権(成長)」「勤務地・職種(労働条件)」などがあげられます。

3-2 就活生が惹かれるようなプレゼンテーション

①就活生が理解できる言葉づかい

仕事内容などを説明する場合、ビジネスの知識がない就活生にも理解できるように説明する必要があります。

たとえば、専門用語を使うときは、初めて聞いた就活生にもわかりやすく説明した方が良いです。

また、自社の説明をする場合は業界の説明を事前に説明するとよいかもしれません。

会社説明会に参加する就活生は、1人ひとり志望度が異なるため、業界に関する知識が浅い就活生も参加しているかもしれません。

業界の動向や勢力図などを用いて説明することで、業界の知識が浅い就活生にも、自社の魅力が伝わるかもしれません。

②就活生に聞く必要性を示す

会社説明会に来る学生は1人ひとり違うため、説明を聞く姿勢も1人ひとり違います。

しかし、就活生に説明を聞いてもらわなければ、企業側は自社の魅力を伝えることはできません。

そこで、「HPや配布資料に書いていないことを中心に説明します」などと言うことで、就活生を惹きつけることができるでしょう。

また、具体的なエピソードとともに説明することで、就活生でも理解しやすくなります。

エピソード

私は営業時代、お客様から契約をもらうために、複数の競合他社とコンペをしたことがありました。当時私は新卒1年目でしたが、競合他社の社員は10年目以上の中堅社員がほとんどでした。

私は自社の製品の強みを競合他社と比較し、お客様に伝えるのではなく、お客様のミッションをもとに自社の製品がそのミッションにどう貢献するのかを中心に伝えました。

このように伝えた理由は、私が研修時に製品の強みではなく、お客様にどう貢献できるかを考えろと教育されたからです。結果、お客様に私の熱意が伝わり、契約を勝ち取ることができました。

たとえば上記のようなエピソードでは、「他社が10年目できる仕事を1年目でできる(成長)」「ユーザーファーストを第一に考える(会社の雰囲気)」といった内容が伝えることができます。

③見やすい資料をつくる

 多くの企業が会社説明会でパワーポイントを使用し、自社の説明会をしているでしょう。

よって、就活生は多くの会社のパワーポイントを見ることになります。

他社と比べて見やすく、わかりやすいパワーポイントをつくれば、就活生の聞く姿勢は積極的になるはずです。

【3】社員座談会での対応

就活生は「就活生に対する社員の態度」や「社員同士の人間関係」から、その企業の「社風・社内の雰囲気」を読み取っていると考えられます。

社員座談会は「社風・社内の雰囲気」を伝えることができる貴重な時間です。

しかし、座談会の社員の態度が悪かったり、質問しにくい雰囲気だったりすると、就活生の企業に対する印象は悪くなる可能性があります。

以下に社員座談会で注意すべきことをまとめておきましたので、ご参考ください。

  • 質問しやすいような雰囲気を作り出す
  • どんな質問でも当事者意識を持って答える
  • 就活生と対等な立場で話すことを心がける
  • 曖昧な表現は避け、はっきりと答える
  • 自身の経験談をもとに具体的な話をする

【4】まとめ

会社説明会は、就活生は企業で働くイメージを形成する貴重な時間です。

そのため、会社説明会では、自社で働くことが魅力的であることを示す必要があります。魅力的な会社説明会にするためには、就活生が求めていることを理解した方が良いでしょう。

就活生の満足度が高い会社説明会を実施することで、選考を受けようと考える就活生も増えるかもしれません。

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