4月27日から5月6日までのGW10連休が迫ってきました。海外旅行や国内旅行、自宅でのんびり過ごす人などさまざまかと思いますが、大型連休になればなるほど、サービス業の現場は忙しくなります。
特に、3月は大学4年生の卒業に伴う大量採用が必要な時期と重なり、今年はGW10連休中の人手不足解決のために、短期バイトを雇用する必要がある現場も増えてきているようです。
おそらく大学生の多くが働くサービス業は、例年と違い、2月~4月の採用成功がポイントになる企業も増えていますので、今回は改めて、「大学生が重視する仕事の選び方」を整理してみたいと思います。
目次
1|アルバイトをする大学生の割合は増えている!
独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)の平成28年度調査によると、年々、大学生のアルバイト従事状況の割合は増えてきています。
<アルバイト従事者の割合>
【大学(昼間部)】前回調査より、10.4ポイント増の83.6%となっている
【短期大学(昼間部)】前回調査より、12.4ポイント増の82.9%となっている
少子高齢化といわれながらも、アルバイトをする学生は年々増えているのはデータを見てもあきらかです。ただ、学業やサークルなども忙しく、アルバイトの仕事の探し方の傾向が顕著に表れてきているようです。
2|大学生の仕事選びの条件は?
最近、サービス業の採用担当者とやり取りする時によく聞くフレーズです。「最近は、フリーターもいなくなって、大学生もほぼシフトに入らなくて・・・」さて、実態はどうなっているのでしょうか。
2018年に実施されたanレポートの調査から、大学生の仕事選びについて見てみましょう。
Q. 仕事探しのきっかけは何ですか?
「貯金を増やす」「趣味に使う」「交際費が欲しい」といったシンプルにお金を増やしたいという理由も多いですが、「自分自身のステップアップに」「視野を広げたい」といった理由も多く、大学生のバイト選びは、いろいろあれもこれも大切な背景があるようですね。
Q. アルバイト探しで重視するポイントは?
求人で重視するポイントは、「勤務日数・時間・シフト変更・休みの融通がきくこと」「給与が高いこと」といった要素が強く、大学生の採用には、良い条件を提供しながら、柔軟性をもった働き方を提供しないと求人の応募を集めるのは難しいようです。
- 学業やサークル活動などで多忙な大学生にとってのアルバイト探しにおいては、「収入面」と「シフトの融通がきくこと」が最優先条件
- 大学生特有のバイト先で重視するポイントとして、「色々な経験が積める」「いろいろな業務が経験できる」など社会に出る前の“社会経験の一環”としてアルバイトを捉えている
- 仕事へのやりがいや興味よりも「店長やお店の雰囲気が良いこと」を重視している
- アルバイトを自己成長につなげたいと考える反面、「無理してまで続けない」「Wワークなどにより色々なアルバイトをしてみたい」といった非常に合理的な考え方も併せ持っている
引用:https://weban.jp/contents/an_report/repo_cont/trend/20180807
上記のように、大学生の仕事探しニーズは非常に細かくなっているようです。
3|GW10連休前に大学生のアルバイト採用を成功に導くためには?
大学生対象の求人数
以下のグラフは、年始から2月4日までの約1ヶ月間の求人数を表しています。大学生を対象とする求人数は全国で3.4万件も増えていることから、大学生の争奪戦はこれから更に盛り上がりをみせていくことが予想されます。
2019/1/7 | 1/14 | 1/21 | 1/28 | 2/4 | |
求人数合計 | 148,173 | 151,452 | 158,511 | 169,163 | 182,253 |
▶集計条件
- 媒体名が「an、マッハバイト、イーアイデム、タウンワーク、バイトル、フロムエー、マイナビバイト」のいずれかと一致する
- 取得日が「2019/01/07」~「2019/02/04」まで
- 雇用形態が「バイト」のいずれかと一致する
- 応募条件が「大学生」を含む
オープニングスタッフ募集の求人数
また、「オープニング」というキーワードでの求人数も調査してみたところ、オープニング募集も直近15週間で過去最高の求人数となっています。今までは、オープニングだから募集は集まるだろうと考えていたお店でも、集まらないことが増えてきているようです。
2019/1/7 | 1/14 | 1/21 | 1/28 | 2/4 | |
求人数合計 | 3,954 | 4,161 | 5,266 | 5,374 | 5,570 |
▶集計条件
- 媒体名が「an、マッハバイト、イーアイデム、タウンワーク、バイトル、フロムエー、マイナビバイト」のいずれかと一致する
- 取得日が「2019/01/07」~「2019/02/04」まで
- 雇用形態が「バイト」のいずれかと一致する
- 応募条件が「オープニング」を含む
上記の現状を踏まえて、以下の3つのポイントを意識しながら求人をかけるといいかもしれません。
4|GW10連休前に大学生を採用する3つのポイント
(1)勤務条件の緩和(週1回、1日2~3h程度でOK等)
(2)短期バイトの採用(まずはお試し勤務を推奨し、大学生との接点を増やす)
(3)職場環境の改善(キャッチや画像で楽しい雰囲気が伝われば、応募数増加)
「どの求人広告に載せても募集が集まらない」といったことが起こりそうな2月~4月。しっかりと募集するエリアの現状把握をした上で、戦略的に広告を掲載し、ターゲットに見合った人材を採用していきましょう。