自由すぎる会社、ガイアックスのオフィスツアーが異次元だった | 人事部から企業成長を応援するメディアHR NOTE

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自由すぎる会社、ガイアックスのオフィスツアーが異次元だった

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※本記事は、主催企業や登壇者/登壇企業に内容を確認のうえ、掲載しております。

先日、2月13日(水)に、株式会社ガイアックスのオフィスツアーが開催され、参加させていただきました。

場所は地下鉄永田町駅から徒歩2分のNagatacho GRiD。GRiDは人と人をつなげるため、〝日本で一番シェアが体験できるビル″というコンセプトのもと、ソーシャルメディアとシェアリングエコノミーに注力するガイアックスのつくった究極のシェアスペースです。

ビル一棟でガイアックスの理念を体現するその様は、もはや「シェアビル」と呼んでもよいかもしれません。案内人はガイアックスでコミュニティディレクターを務める千葉さんです。

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ガイアックスを概念に

GRiDを見学する前に、まずはガイアックス独特の働き方や組織制度について説明を受けます。「自由すぎる企業」とも呼ばれるガイアックスの実態はどのようなものか、話を聞く参加者の皆さんは一様に真剣です。

千葉さんの口から最初に飛び出した、「社員研修なし。そもそも明確な人事という部署がない」という言葉でいきなり皆さん驚きの表情を浮かべます。千葉さんはこう続けます。

「ガイアックスでは、社員一人一人が自立し、自分のパーパス(存在意義)に従って働くことを目指しています。そのため、ゆくゆくはガイアックスを会社でなく、コミュニティあるいは“概念”にしたいと思っています。プロジェクトごとに必要な人が集まり、そのメンバーの背景(社員、業務委託、インターン、プロボノなど)は全く関係なくチームができている状態を作りたい」

つまり、旧来の日本式の企業構造を変え、プロジェクトごとに各自が自分らしい関わり方のできる仕組みにしたい。ガイアックスらしい働き方の文化をつくりたい、ということです。

「自由と責任」が伴う、ガイアックスでの働き方

ガイアックスでの働き方は、ひとことで言えば、「働く時間と場所にしばられないで成果を出す」です。

週に一回の出社でもOK、旅行先からのリモートワークでもOK。いつ働くか、一日に何時間働くか、どこで働くかは指定されません。兼業も副業も起業もなんでもござれです。子連れでの出社も可能。本人と異動先が希望すれば異動が決定するなど、まさに自由な労働環境です。

実際に千葉さんも在宅勤務をすることが多いそうです。

「リモートワークが社内で一般的になっているから、在宅勤務に罪悪感を感じないで済むのが嬉しい。日本でリモートワークが普及しないのは、『リモートワークは制限のある特別な社員がするもの』という概念が根強いから。

『申し訳ないがリモートワークをさせてもらう』という感覚が残っているうちは、絶対にリモートワークは普及しない」と話します。

しかし、自由とは同時にシビアでもあります。自由なスタイルで働くかわりに、成果を出すことが求められます。オフィスツアーではお会いできませんでしたが、結果や利益について話す時の社長の目は厳しいそうです。

社員はQCPという制度を使って四半期に一度、上司と給料の交渉をしなくてはなりません。自由とはつまり、裏面ではシビアということなのです。ガイアックスの働き方には「自由と責任」という言葉がピッタリです。

それでも、この制度があるからこそ、近年のガイアックスは成長してきました。ある実施部署では、働き方改革に取り組んでから業績が1年で2倍に成長したそうです。

また、働きやすい会社のブランドができている分、自然と人が集まり、採用活動の負担も少なくなくなったと言います。

ガイアックスが提供する三要素

まとめると、ガイアックスが提供する環境は以下の3要素に分解できます。

  • FREE 自分の意思で働く
  • FLAT 経営者視点を持つ
  • OPEN 情報公開を徹底する

 

3番目の情報公開ですが、本当に字義通り、徹底しています。研修などの社内イベントは外部からも参加できますし、社内の文書や議事録はフォルダ上で誰でも確認できる仕組みになっています。

▼なんと、オフィスツアー当日の説明資料もインターネットでアクセス可能です。
>>>資料はこちらから<<<

そんなFREEでFLATでOPENなガイアックスが目指すのは、従来の資本主義では解決できなかった社会課題の解消です。

その答えのひとつがシェアリングエコノミー。そしてガイアックスの手掛けるシェアリングエコノミーのひとつこそ、Nagatacho GRiDなのです。

Nagatacho GRiDのオフィスツアーの様子をご紹介

ワークスタイルの説明がひととおり終わって、いよいよGRiDのオフィスツアー開始です。

GRiDは、新たな社会を構想する人がつながり、ビジョンや活動を共有するコミュニティビル。

ガイアックスが運用し、ガイアックスのオフィス機能も備えていますが、建物内のほとんどは外部の利用が入っていなければシェアスペースとして解放されています。

屋上、地下を含めて全部で8フロアのGRiDでは、実際にどんな体験できるのか、千葉さんに案内していただきました。

B1|SPACE 0

地下一階は100人まで収容可能なイベントスペースです。

SPACE 0と名付けられたこの空間では、照明の強さが抑えられています。その独特の空間から、好んでここで仕事をする社員も多いとのことです。

持込可能なバーカウンターも併設されていて、夕方から夜にかけてのイベントで利用するのが最適です。

1F|PLAZA

一階はGRiDのエントランスです。直近のイベントスケジュールなどがパネルで紹介されています。

また、からだにやさしい家庭料理をテーマにしたカフェ「tiny peace kitchen」も一階にあります。

実はここ、ガイアックスの事業のひとつであり、GRiD内外へのケータリングサービスを提供しているほか、イベント利用も可能です。ガイアックス社員の中には、ここで作業をする方もいらっしゃいます。

2F|BASE

なんといっても2階の一番の目玉は「Gaiax Community」スペースでしょう。シェアオフィスとしての貸し出しもしています。

Gaiax Communityの登録者が自由に使えるワークスペースなのですが、登録はとても簡単です。

入り口に設置されたQRコードからFacebookアカウントを登録するだけで、即時無料で利用可能です。Wi-Fiも無料、コーヒーも無料、さらにチェックインしている他の登録者の確認ができます。

居心地のよい快適な空間で仕事を進められるだけでなく、他の利用者との交流も可能です。ここが混んでいる場合は、イベントが開催されていない場合に限り、先述のSPACE 0も利用できます。

ガイアックス社員の方もここで働いています。というより、ビル内のさまざまな場所で自由に働いています。

3F|LABS

3階はプライベートオフィスになるため、写真撮影は控えております。

ガイアックスの管理本部などもここに入っています。他には連結子会社であるPR企業、ベンチャー広報などが入居しています。

4F|GARAGE

4階はシェアオフィス兼ガイアックスの会議室となっています。

われわれツアー参加者はここの一室で千葉さんからの説明を受けました。

入居者に貸し出していない部屋が会議室として使っているので、「新たな入居者が決まるといつの間にか会議室が減っている」なんてこともあります。

といっても、実際に会議室を使う機会は少ないそうです。役員会議など機密性の高いミーティング以外は、先述の通り、2階を中心とした他のフリースペースで済ますことが多いそうです。

5F|みどり荘(MIDORI.so)

5階はみどり荘(MIDORI.so)が運営するワークスペースとなっています。

みどり荘はクリエイターやスタートアップなど様々な職種がワイワイと集うコワーキングスペースで、アメリカからやってきたWeworkの日本版のようなものです。

みどり荘の空気感や、ユニークな仕事の繋がりを模索してメンバー希望者は後を絶たないそうです。

筆者もあまりのオシャレさに怖じ気づきました。いつかこの空間の一員になれるくらいクリエイティブな人材になってみたみたいものです。

6F|ATTiC

6階はカンファレンススペースがあり、GRiDで最も広い場所です。

200人まで収容可能なこの部屋は、大規模なイベントやカンファレンス、記者会見などで使うことが多いそうです。確かに普通の会見場よりオシャレで雰囲気があります。例のごとく、いつかこの場所で会見を開いてみたいものです。

同フロアには他にサロンやキッズスペースも用意されています。

こちらもシェアスペースとして使用可能な上、カンファレンスルームについてもイベントがなければ利用可能です。

RF|CLOUD9

GRiDには屋上もあります。

ここでは映画鑑賞会やヨガなどのイベントが企画されてきたそうです。Gaiaxメンバーは温かい季節になるとここで打ち合わせをしたり、ランチを食べたり思い思いにくつろいでいるそうです。

さいごに

働き方も自由すぎるなら、オフィスも自由すぎました。

予想通りではありません。予想以上に自由でした。特に社外への公開の姿勢は他社の追随を許しません。情報も、資料も、そしてビルも、すべてがオープン。ここまでくると、「本当に問題ありませんか?」と訊きたくなってしまいます。

それでも、ここまで会社が自由を許容してくれるなら、社員それぞれがそれぞれの働き方でモチベーションを発揮できそうです。しかもその空間は外部とも混じり合っている。ガイアックスの良い意味での自由さが、社外の人間にも好影響を与えているといえそうです。

しかし、自由と自己責任は同義です。自由すぎるということは、個人の責任も重いということです。これをどう見るか。もちろんこの制度に向いていない人も大勢いるでしょう。

しかし、この考えに賛同し、ジョインするのであれば、強制されずにやる気を引き出すことにもつながるのではないでしょうか?

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