初転職に挑んだ58歳エンジニア!「開発現場に関わっていたい」その想いを実現 |HR NOTE

初転職に挑んだ58歳エンジニア!「開発現場に関わっていたい」その想いを実現 |HR NOTE

初転職に挑んだ58歳エンジニア!「開発現場に関わっていたい」その想いを実現

ワークポート_640

こんにちは!HR NOTE編集長 根本です。

先日リクルートキャリア主催の『GOOD AGENT AWARD 2016』に参加させていただきました。
「一人ひとりがイキイキと働く社会を実現するために、一社、一人に対して深く向き合ったサービスを提供しているエージェントを称えたい」という想いのもと、年に1度開催される転職エージェント業界最大の式典です。

97にもおよぶエージェントによる転職支援の事例がエントリーされており、その中から5組のエージェントが金賞を、3組のエージェントが特別賞を受賞されていました。

今回は、金賞を受賞した5組の中から、株式会社ワークポート 高田氏、辻氏の事例をご紹介します。高年齢者の転職は難しいといわれていますが、お二人は58歳のエンジニアの方と出会い、その方の想いに寄り添い、見事、転職の実現に導いています。

ワークポート_プロフィール

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近年、急速に進むDXに対応するため、各企業でIT人材不足を解決することが不可欠となっています。しかし、IT人材を採用することは年々難しくなっているため、自社社員にIT教育をおこなう「リスキリング」に注目が集まっています。

中には、

  • リスキリングの重要性は理解しているが、具体的な取り組み方が分からない
  • 実業務が忙しく、リスキリングは後回しになっている

というような方も多いのではないでしょうか?

本セッションでは、「リスキリング」の基本的な考え方から、各企業の先進的な事例まで、専門家・行政・企業のそれぞれの視点から具体的なノウハウをご紹介します。

セッション視聴後、すぐに実践できる内容となっているので是非お申し込みください!

35年間勤務した大手企業を退職!58歳のエンジニアが転職先に新風を吹き込む

【概要】

開発メンバーの採用と育成に注力し、現場の中からマネジメント層を育てあげる方針のクライアント企業。しかしそもそもマネジメント層の不足から、メンバーの育成に苦労していた。そこで転職エージェントは、新たなポジションとして「マネジメント経験があり、現場志向の高い人材の採用」を提案。新天地を求めていた58歳エンジニアが見事採用された。彼は現在、“若手メンバーが目指す理想のエンジニア”として活躍中。

「現場で仕事がしたい」出会った候補者様は、大手ITメーカーの部長58歳

高田氏:今回サポートさせていただきました候補者様は、「CodeIQ」からの出会いでした。弊社はCodeIQというスカウト媒体を利用させていただいておりますが、CodeIQとはエンジニア向けの転職サイトで、用意された各種プログラミングのテスト問題に候補者が解答して、それを見た企業担当の人事、エージェントからスカウトが届くといった仕組みになっております。

その中で出会った候補者様は、なんと58歳。現職、大手ITメーカーの部長を務めていました。そんな方がなぜかPython言語のテストに解答していました。Pythonといえば、ソーシャルアプリやビッグデータの開発にも使用されている、近年注目されている言語です。明らかに一線を退いていると思われる年齢で、なぜコーディングを。ただ、テストをしたかっただけなのか。不思議さを感じながら、スカウトメールを送信したところ、すぐに返信がありました。

実際にお会いしてみて、ご希望、ご状況を確認したところ、35年間転職することなく、現職に貢献されておりました。開発、プリセールス、マネジメント、幅広く経験を積んでこられ、そして管理者として数十名の部下を率いておられました。いってみれば順当にキャリアアップをしてきた方です。そんな方がなぜCodeIQでコーディング問題を解いていたのか、私は疑問に思い、質問をしました。するとその答えは「第一線で働きたい」とのことでした。「今後もこのまま管理者として仕事をしていくことはできる。しかし、本当は現場で、できれば自分でも手を動かせる、そんな仕事がしたい」。こういった思いを抱きながら、普段の通勤時間を利用して、なんと携帯電話からPython言語のコーディングを勉強していました。

しかし、もちろんご本人としても転職に対する不安はありました。まず、58歳という年齢で、そもそも応募できる求人があるのか。第2に定年退職後も働いていけるのか。現職では手を動かすことはできないけれども、退職後も働いていく道が用意されているとのことでした。そして最後に、もし自分の選考が進んだ場合、未来あふれる若い方のチャンスを奪ってしまうのではないか。こういった悩みがありました。しかし、応募してみなければ始まらないため、「ぜひ選考を進めましょう」と、選考を実施することになりました。

書類選考で不合格が続く中、1社が興味を持ち選考に進む

高田氏:しかし、そううまくは進みませんでした。弊社から数社の企業様にご紹介したところ、結果はいずれも書類選考でお見送りでした。理由は58歳という年齢です。しかし、このたびの候補者様のように、「経験、スキルが豊富、現場への意欲があり、そして気配りもできる、そんな管理者が上司だったらなんて素敵だろう」と、お会いしたときからそう思っており、絶対に諦めたくはありませんでした。そこで、辻に相談しました。

辻氏:私は高田から相談を受けまして、履歴書、職務経歴書を拝見しました。
ご経歴やスキルというところでは申し分ございませんでしたが、ネックとなるのが年齢です。ただ、58歳という年齢で、65歳まで働けると考えれば、7年間あります。それを7年間しか働けないと考えるのか、7年間も働けると考えるのか。ここでの考え方によって大きく変わってくると思います。そこで私は上場企業を中心に、設立年数や、社内のバランスなどを考えて数社にご推薦をさせていただきました。そうしたところ、1社から興味を示していただきました。

その企業様にも悩みがございました。「現場を理解していてマネジメントができる人間がいない」と。そこで、今回の候補者様をご紹介したところ、人事の担当者様から現場に掛け合っていただき、見事、選考に進むことができました。

高田氏:辻からの話を受け、候補者様にすぐにご連絡したところ、「ぜひ」とのお返事をいただきました。そこから一気に、書類選考、一次面接を通過しました。企業様の評価は、「面接での応対がしっかりできている、65歳まで働きたいという力強い言葉を聞いて安心した、折衝交渉力も十分である」と、好評価でした。候補者様のご入社とその後の活躍のイメージが描けた瞬間でした。

突然の辞退連絡|候補者の想いと再度向き合う

高田氏:しかし、このタイミングで、候補者様からまさかの選考辞退の申し出がありました。理由は3点。

  • 本当に転職すべきなのか。
  • 自分が選考を受けていることで、他者に迷惑をかけているのではないか。
  • これまでの安定した環境を捨てられるのか。

これらの悩みがあり、結論、やむなく選考辞退の意向となってしまいました。
企業様にご辞退の連絡をした後、1週間ほど、私はずっと悩みました。候補者様の本当にやりたいことを、突き詰めて一緒に考えていけたのか。転職活動を決意されたときの想いは、第一線で働きたい。この思いがあったからこそ、通勤時間のわずかな時間で、コーディングスキルを磨き、CodeIQにも登録してきたのではないか。当然、ご本人さまには迷いがありましたが、その部分の強い思いが、候補者さまの一番の本心だったはずです。

私は最後、候補者様と話をすることになりました。候補者様が持つ、この想いを絶対に諦めてほしくありませんでした。そこで私は想いの部分の話をし、「自分に嘘をつかずに。もう一度頑張りましょう」と、伝えました。そうしたところ、「ぜひもう一度お願いします」と、言葉をいただくことができました。

ここまで候補者様を鼓舞しておいて、「やはりどこにも応募できません」というわけにはいきません。それではどこが現実的な可能性がある企業様かと考えたときに、以前一次面接を通過したあの企業様が頭に浮かびました。私は再度、辻を頼って相談しました。

転職を考えている年齢の高い方にもいろいろチャンスがあることを知ってもらいたい

辻氏:そこで私より、企業様にもう一度、候補者様の気持ちをお伝えしました。私には、人事担当者様の期待に応えることと、転職者様の成功に応えることの2つが信念としてありますが、この信念とともに企業様に再度プッシュをしました。すると、候補者様が前向きということを企業様も理解をしていただき、「わかりました。では、最終面接を行いましょう」と、再度選考に進むことができるようになりました。こうして臨んだ最終面接の結果、見事内定。内定をいただいたとき、企業様から「一緒に会社を創っていってほしい」と候補者様にメッセージがあり、内定を承諾され、今回無事に入社となりました。

高田氏:最後に、本受賞にあたって、候補者様からのメッセージをご紹介します。
「高田様には、何度も励まされました。ありがとうございます。私のような転職を考えている年齢の高い方にもいろいろチャンスがあることを知ってもらえると幸いです」

常識、未知、諦め、これらを打ち破り、候補者の本当にやりたいことの実現に向けてサポートできたこと。これこそが転職エージェントの介在価値ではないかと考えています。今回の成功事例を踏まえて、今後も人材業界発展のため、尽力をしていきたいと思っております。

最後に

いかがでしたでしょうか。

求職者の気持ちと、企業の成長、両方にとって満足のいくマッチング事例だったのではないでしょうか。たとえ可能性が低いと思える状況でも、徹底的にその可能性を追求していくエージェントの姿勢は、少子高齢化で労働力不足が予想される今後の日本において重要視されていくのではないでしょうか。

また、高年齢の方は転職が難しいと一般的にいわれていますが、このような事例が増えていけば新しい働き方の想像にもつながるのではないでしょうか。

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