リクナビ・マイナビの特徴を徹底比較!自社の採用に活かすには? |HR NOTE

リクナビ・マイナビの特徴を徹底比較!自社の採用に活かすには? |HR NOTE

リクナビ・マイナビの特徴を徹底比較!自社の採用に活かすには?

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新卒採用において、2大新卒就活サイトであるリクナビ・マイナビを利用するのが一般的だと考える担当人事の方も多いのではないでしょうか。

2つの媒体は同じ役割を果たすように思えるかもしれませんが、詳しく見てみると特徴が大きく異なることがわかります。

今回はこれら2つの媒体を、登録学生数や掲載企業数などの基本情報から仕様の違いなど、HR NOTE独自の視点で比較していきます。リクナビ・マイナビを、自社に適した方法で活用するための参考になれば幸いです。

 

1.リクナビ・マイナビを基本情報で比較する

はじめに、定番就活サイトとして評価の高いリクナビとマイナビの大枠の基礎情報の違いを見ていきます。それぞれが、何を重視して運営をおこなっているかが見えてきます。

1.1 リクナビ・マイナビの打ち出し方の比較

リクナビは、「掲載企業数3年連続No」として、20183月現在30,164社の掲載数をアピール。また、新卒採用学生調査の「先輩が利用した就活サイトNo1」という点も強調しています。

企業、学生ともに認知度の高さが伺えますね。

一方でマイナビは、「学生満足度No1」として、学生へのサポート力の評価の高さをうたっています。

1.2 基本情報で見るリクナビ・マイナビの比較

リクナビとマイナビの基本情報を比較してみました。(2019年3月グランドオープン時点)

単純に比較をすると、掲載企業が多いのはリクナビ、登録学生数が多いのがマイナビです。

登録学生数を掲載企業数で割り1社あたりの登録学生数でみてみると、リクナビが25.8人/社マイナビが37.5人/社となり、マイナビの方が1社あたり約10人ほど学生数が多い結果となりました。

もちろん、サイト内でどれだけの学生にリーチできるかによって、エントリー数は異なりますので、サイト比較の指標としてご参考ください。

また、それぞれの掲載社数のうち、説明会情報を公開している企業比率に大きな差がありました。

 

リクナビ

マイナビ

掲載企業数    

約31,000社 

約24,000社 

学生登録数

約80万人

約90万人

上場企業

2,480社(  8%)

2,160社(  9%)

企業規模1,000名以上

2,790社(  9%)

3,120社(13%)

企業規模   100名以下

15,500社(50%)

7,920社(33%)

主要都市

16,120社(52%)

12,240社(51%)

エントリー受付

27,900社(90%)

211,120社(88%)

説明会・イベントあり

10,850社(35

15,360社(64

 

2.さまざまな観点から見る、マイナビとリクナビの比較

次に、いろいろな側面からマイナビとリクナビを比較して分析してみたいと思います。

2.1 掲載企業

2.1.1 どのような業界が多いか

掲載企業の業界には2つのサイトに大きな差はなく、いずれもサービス・インフラ系、メーカーの企業の割合が大きいです。

差がある業界としては、商社(リクナビ4,250/マイナビ5,037社)、サービス業(リクナビ14,658/マイナビ9,233社)が見られます。

リクナビは就活生にとって企業比較がしやすいつくりになっているので、競合が多い場合は考慮したほうがいいかもしれません。

2.1.2 地域から見る比較

主要都市(東京、大阪、名古屋、福岡)の企業の割合は、リクナビが15,679社(52%)、マイナビが11,560社(51%)となっています。

昔の名残でリクナビは都市型、マイナビは地方型という認識もあるようですが、現在は大きな差はありません。

基本的には本社所在地で検索する学生が多いようですので、自社エリアの企業件数を検索して、その掲載企業数で利用する就職サイトを選定してもいいかもしれません。

2.2 登録学生

2.2.1 文理別に見る比較

登録学生の専攻比較(2020年卒HR総研調査)をしてみると、文系は、リクナビが71%でマイナビが73%、理系についてはリクナビ、マイナビともに69%となっています。

情報、工学系の学生、開発や研究分野の職業ならややリクナビのほうが見つかりやすいかもしれません。

2.2.2 学部・大学院

学部や大学院別の資料を見つけられませんでした。

2.3 合同説明会

2.3.1 開催時期

すでに双方の合同説明会は活発化しています。リクナビは、夏休み期間の8月までの説明会スケジュールが組まれています。

マイナビは、3月~5月にかけて国内17都市で合同説明会が実施されます。合同説明会当日はエリア周辺の学生は合同説明会へお足を運ぶ可能性が高くなるため、自社での説明会は別の日程で開催するのが無難です。

また、合同説明会開催前には各媒体社が学生向けに告知を行うため、媒体そのものの活用度が増す傾向にあります。

2.3.2 料金

リクナビもマイナビも出展料は20万円前後からとなっており、時期や地域によって変動があります。

時期が早ければそれだけ学生の動員数も見込めるため料金は高い傾向にあり、7月・8月くらいになると少しづつ安価な料金設定となっているようです。

2.3.3 開催スタイルの特徴

リクナビ開催の合同説明会は、理系募集、IT系などある分野に特化した企業だけが出展するものもあり、その種類も多彩です。マイナビは、東京のMEGA EXPOから各都市での就職EXPOなど、一挙に企業が集まる形の合同説明会が充実しています。

その他、Web合同説明会、理系、建築・土木などのカテゴリ別の合同説明会も実施されています。

2.4 採用担当者用のコンテンツ

リクナビ・マイナビには、それぞれ採用活動実施企業サポートする採用支援サイトを運営しています。

リクナビは「採用成功ナビ|新卒」を運営しており、採用方法やノウハウ、事例、採用専門家のコラムなどが掲載されているのが特徴です。

マイナビは「新卒採用サポネット」を運営しています。採用レポートや統計資料などが豊富で、企業が利用できるマイナビサービスが把握しやすくなっています。

両サイトとも、採用において参考にできる書類フォーマットや資料などもダウンロードできる仕様となっており、初めて新卒採用を実施する場合や、内容を改めて見直す場合にも参考になります。

2.5 サイト内の企業情報・求人情報の特徴

サイト内のコンテンツや発信の仕方もそれぞれ個性があるようです。自社が求める人材像の趣向に配慮しながら、伝えるべきことが効果的に届けられるサイトを選択しましょう。

2.5.1 サイト内コンテンツ

リクナビのトップページには、企業検索、イベント、WEBセミナー、就活準備ガイドなどが設定されています。説明会を基準にして検索することも可能です。

テーマ別、グループ企業別の企業紹介やランキング情報も組まれています。6万人を超える先輩のインタビュー記事も検索できるようになっています。説明会開催に積極的な企業であれば、検索にヒットする確率も高まる可能性があります。

マイナビサイトのトップページには、企業検索、イベント、WEBセミナー、特集、理系ナビ、就活支援などが設定されています。

特集に掲載している企業は、露出が高まる可能性がありそうです。定期的に更新されるコンテンツとしては、福利厚生や選考特徴で企業ピックアップされるものもあります。

両サイトとも、選考の時期変動にともなう学生心理に合わせ、トップページの構成を頻繁に変えています。掲載しているサイトの学生トップページを定期的に確認することで、露出アップのヒントが見つかるかもしれません。

2.5.2 各企業ページの内容

リクナビは、会社情報、採用情報、説明会や面接情報、先輩社員情報の4種が基本掲載できます。マイナビは、会社情報、採用情報、説明会や面接情報の3種が基本掲載内容となります。

比較すると、マイナビの方が先輩社員情報が基本掲載ではない分情報量が少なくなりますが、掲載構成の統一感はマイナビがやや優勢、読みやすさにもつながるかもしれません。

リクナビの良さは企業の魅力がわかりやすいことと、内容がある程度まとめられて簡易性が感じられる点です。採用担当の主観でどちらがいいというよりも、求める学生の趣向の考慮が必要でしょう。

学生にあまり知名度がない企業だと自社のストーリー性がアピールしやすいマイナビが有効かもしれません。

2.6 サイトオプションの特徴

リクナビ・マイナビともに、サイト内での露出度を高めるさまざまなオプションが用意されています。オプションの種類別で比較してみましょう。

2.6.1 上位表示オプション

上位表示オプションとは、学生が何かしらのカテゴリにおいて企業を絞り込んだ際に、その結果一覧で自社の求人を上位に表示させるオプションです。

リクナビにもマイナビにも上位表示のオプションが用意されており、最上位表示、通常上位表示と2種類あります。

通常上位表示オプションには、その適用期間によってパッケージされていて、リクナビだと12週間連続使用の1種類です。

一方マイナビは4週・8週・12週の3種類用意されており、それぞれ1週間ごとに使用期間を定めることができます。

この点では、マイナビの方が融通がきく使い方ができそうですね。

2.6.2 DM(ダイレクトメール)・スカウトメール

リクナビ・マイナビともに、DM・スカウトメールが利用できます。スカウトメールは1対1での配信となり、それぞれDMとは別のフォルダへ届くため、その閲覧度は高くなる傾向にあります。

ただ押さえておきたい事実としては、DMもスカウトも3月のグランドオープン時から、その反応率は右肩下がりに下降する傾向にあります。使うタイミング、配信するターゲット、そしてそのタイトルと内容が効果の良し悪しを左右します。

2.6.3 掲載情報量をアップするオプション

最近の就職活動は短期間勝負になりつつあります。そうなるといかに自社の求人が閲覧されたタイミングに、多くの情報をわかりやすく届けるか、が重要なポイントとなります。

リクナビ・マイナビともに基本掲載は上述の通りですが、オプションを活用して情報量をアップすることができます。対象学生を限定した特集記事や、取材情報などの掲載がそれにあたります。

マイナビは先輩情報掲載が有料のオプションとなりますが、学生が登録した大学と掲載された先輩社員情報がマッチすると、学生画面上にそれを示すアイコンが付くなど、他社との差別化がしやすくなる特徴があります。

理系募集など、特定の大学の採用を目指す場合は、特に効果が出やすいオプションと言えるでしょう。

3.インターンシップ、転職サイトで比較する

2つのサイトには、前年の6月にオープンするインターンシップサイトがあります。また、それぞれに転職サイトもありますので、新卒サイト以外からも比較してみましょう。

3.1 インターンシップ掲載情報から見る比較

インターンシップの開催企業も増え、学生もインターンシップに参加するのが一般的になっています。両サイトでどのように企業のインターンシップ情報が流れているかを比較してみましょう。

リクナビも、マイナビも、6月からインターンシップ応募を開始することができます。

掲載企業はインターンシップの募集ページが設けられ、インターンシップ情報発信します。最近はインターンシップの告知イベントの開催もあり、リクナビ・マイナビともに大型のイベントが催されています。

サイトの仕様には大きな差はありませんが、サイト上でより露出を増やす施策として、リクナビはDMやトップページバナーがメインとなり、マイナビは加えて掲載順位アップのオプションが充実しています。

3.2 マイナビ転職、リクナビNEXTの比較

新卒だけでなく、転職サイトとしての利用も活発なのがリクナビ・マイナビです。

リクナビNEXTだけの限定求人は85%にのぼります。正社員求人が9割を占める国内最大手の転職サイトです。公開求人は1万件を突破しています。マイナビ転職だけの限定求人は81%です。公開求人も1万件ほどと差がありません。

サイトの内容を比較してみると、リクナビNEXTは、転職エージェントとの連携が強いのが特徴です。企業インタビューやケーススタディなども豊富です。

一方、マイナビは登録者との密着性が高めに感じられます。アドバイザーが履歴書や面接のアドバイスから個人的に求人紹介を行なう「転職MYコーチ」、イベントやセミナーなどでの接点構築に積極的のようです。

4.まとめ

リクナビとマイナビの仕様や特徴に関しては、毎年変化しています。そのため、活用側の定期的な情報キャッチアップは欠かせません。

どちらが良いかは、自社の採用基準に左右されるところとなります。採用人数はどのくらいか、どんな人物を採用したいのか、採用のマンパワーはどの程度かけられるのか。

採用したい学生の動向をうまく見極めることが選定のスタートラインかもしれません。有効度の高い選択をして、効果的な採用情報の発信をしていきましょう。

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