こんにちは!HR NOTE編集部の紺矢です。
就活を経験したことがある人なら一度は必ず耳にしたことがあろうこの言葉。「実際のところどうなの?」と思う方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
「顔採用なんて都市伝説、、、」そう信じていたけど、「実際就活が始まってみたら、美男美女ばかり早々に内定を決めていくよ、、、」なんて話を先輩から聞いて、もうすでに就活を恐れている学生もいるかもしれませんね。
私自身も、就活以前はなんとも思っていませんでしたが、今年度の就活を通して『顔採用』というものにすごく興味をもった一人です。
- かわいい、美人である人が得をするのは間違いない。
- 男性は女性ほどイケメンかどうか重要でなく、それよりも体格やスポーツ経験が大きく重視される。
- かわいい、美人というだけで周りより目立てる。
しかし実際、顔だけで採用を決める、いわゆる「“顔採用”をおこなっている企業は存在するのか」について、まだまだ確信はありません。
そこで、今回は、『顔採用のリアルな実態』について調べてみることにしました。
目次 [非表示]
1. 「業種」と「顔採用」の関係を調べて見た
1-1. ズバリ!顔採用の多い業種とは?
テレビ業界
マスコミ、アナウンサーなどのテレビ関係は、見た目の良し悪しが仕事の成果にかなり影響を与える職業だといえます。
近年では特に、女子アナをタレントのように扱う傾向があり、大型テレビの普及と共に、アップにも耐えられる顔立ちを重視する傾向からも、採用時には顔立ちがかなり重視されるといえます。
広告代理店業界
広告代理店業界では、大口スポンサーの獲得が、企業の売り上げを左右することになります。それゆえ、クライアント企業からの印象をより高める狙いからも、営業マンや、接客対応の多い事務職員は、顔採用することによって、美人社員を揃える傾向が強いと考えられます。
美容業界
綺麗であると、「売り手が綺麗だから商品が売れる」「売り手のように綺麗になりたいから商品が売れる」ということにより、業績が上がるからです。
航空業界
テレビドラマでの容姿端麗な女性のイメージを持たれていることもあり、「客室乗務員=美人」というイメージが世の中に浸透しているため、顔採用がある業界として有名です。
多くの女性が憧れる職業として、就職希望企業ランキング(※「キャリタス就活2018」より)の第5位に日本航空(JAL)、第6位には全日本航空(ANA)がランクインしています。
アパレル業界・宝飾品業界
身に付けている人の見た目も商品の一部であるという考え方であるために、顔採用の傾向があります。
1-2. 顔採用が少ない業界
公務員は試験の結果が全てなので顔採用はありません。面接試験もありますが、顔が理由で有利になったり不利になったりすることはまずありえません。
その他にも物流や製造系の会社など、チームプレイを重要とする業界では、顔の良し悪しよりも性格や、適正能力、コミュニケーション能力などの中身を重視する傾向にあります。
2.ネット上で美人が多いと噂の企業
- サイバーエージェント
- ローム
- 電通
- 博報堂
- 楽天
- 日本航空(JAL)
- 全日本航空(ANA)
- 資生堂
- コーセー
- 花王
- 大手保険会社全般
これらの企業をみて分かるように、特定業種に加えて、大企業の多くが顔採用を取り入れています。しかし、実際に顔を重視する程度がどのくらいかは、企業によってさまざまであると言えるでしょう。
大手だとそれだけクライアントも大口になるが故、クライアントからの印象を良くしようという企業側の戦略的意図であると言われれば、顔採用があるのも納得かもしれませんね。
3.東急エージェンシー『これがホントの、顔採用』とは?!
大手広告代理店の東急エージェンシーは以前、2016年度新卒採用活動にあたり、Webコンテンツ『これがホントの、顔採用』をリリースしたことで話題を集めました。
同コンテンツは、優しさが口元に表れたり、意志の強さが目に宿ったり、「顔はその人の内面を物語る」という考えから提案されたもので、同社が独自に開発したシステムで顔の分析を行い、その分析結果に応じて、就活生に様々な「就活支援特典」を提供するという仕組みになっています。
選考過程において、顔で採用の可否を判断するということは決してありません。WEBカメラが付いたPCからエントリーすると、入社3年目までの社員+内定者の顔座標から独自の計算式で算出し、「のんびり顔」「心配性顔」「せっかち顔」「よくばり顔」「こだわり顔」の5つの顔に分類されます。
それぞれの「顔」に応じて用意する就活支援特典も5種類あり、「のんびり顔」には「エントリーシートの〆切に1週間のロスタイム」、「心配性顔」には「面接5分延長戦」を用意されます。
また「せっかち顔」の人にはエントリーシート設問を1週間先行公開、「よくばり顔」の人には面接を独り占め、「こだわり顔」には面接官を写真で逆指名権を設けることができるといった、非常におもしろい仕組みになっています。
これが東急エージェンシーの『顔採用』です。
4.顔採用で有名な企業サイバーエージェント、藤田社長が「顔採用」を否定しない理由とは?
多くの企業が顔採用の存在を否定する中、サイバーエージェントはメディアの取材に対して、特に女性社員の顔採用を否定しない見解を取っています。サイバーエージェントの藤田社長は、こういった顔採用のについて次のように述べています。
「ロールモデルはすてきでなければいけない。だから、98年に起業した時、そういう(すてきな)人がマジョリティーである組織を作ろうと意識して採用していたというのはあります。」(2013/2/14日本経済新聞「キラキラ女子」集結の謎、藤田晋社長が戦略語る 引用)
現在でもこういった採用方法がとられているという訳ではないみたいですが、創業当時の意識が何となく方向性をつくり、その延長線上に今の雰囲気があるのではないかとおっしゃられていました。
キラキラしているのが多数派だと、そうじゃなかった周りの女性もキラキラし始めてくるんですよね。もしかするとあなた自身も、過去にそういった経験があるのではないでしょうか。
自浄作用みたいに働いて、そうでない人でもなんとなくそう見えてくる。中にいることでポジティブに影響し合って、なんとなく全体がそうなっていったのも、サイバーエージェントであり、社長の力かもしれません。
5.美人が会社に必要なわけ
会社に美人がいれば、どんなメリットがあるのかを考えてみました。
①気が上がる
男は単純な生き物。綺麗な人が一人職場にいるだけでテンションが上がり、頑張れます。「イケメンがいるからバイトが苦じゃない!」とか、「○○さんがかわいくて仕事に行くのが楽しみ」なんて思った経験がある人も多いのではないでしょうか。
私自身も、かなりハードなアルバイトをしているのですが、イケメンの社員さんがいるからという理由で根気よく辞めずに続けていたら、もう4年近くも経っていました。笑
②結婚相手
有名企業はたいてい激務であるがゆえに、社外での出会いに恵まれていない場合も多いです。
それでも有名企業に勤めるハイスペックな男性は、当然きれいな奥さんを持ちたいと切に願っているに違いありません。
そんな時、社内に結婚を考えても良いくらい魅力的な女性が一定数いるとどうでしょう。男女ともに晩婚化している傾向にある今の世の中で、同じように差し迫った男女が一緒に働いているということは、断然好都合と言ってよいでしょう。
また、「直属の上司は“既婚”と“未婚”どちらがいいか」について、既婚と答える女性が圧倒的です。その理由としては、既婚者には、既婚ならではの安定感があったり、働く理由も「家族のため」と明確であり、きちんと責任感を持って仕事に取り組んでくれそうという女性からの評価があるためです。
独身だらけの企業でない方がいいのも明らかなので、最近は社内恋愛に関してかなりゆるくなったり、結婚が理由による転職を懸念し、むしろ推奨している企業も多いそうです。
③営業成績が上がる
綺麗な女性の方が営業成績が良いというのは、認めたくないけれども事実なのです。考えてみればそうかもしれませんが、職場内の男だけでなく、訪問先の男だって、綺麗な女性が来てくれればテンションが上がるのです。
世の中、美女が生きやすいようにできています!こればかりはもうしょうがないことみたいです。
- 美女は、疲れている男たちのテンションを上げることができる。
- 美女は、忙しくて出会いのないハイスペックな男たちを救うことができる。
- 美女の営業成績は無条件によくなる。
6.【結論】「顔採用」は、、、あります。
結論、「顔採用」はあると言えます。「顔採用がおこなわれる理由」としては大きく次の2つが考えられるでしょう。
- 印象
人が人を評価する以上、二重で目元がパッチリしている女性は目元だけで明るく華やかな印象を面接官に与えやすい。 - 戦略的企図
営業や接客対応の場面において、クライアントの印象をよくすることで業績の向上を狙う。
上記の理由からも分かるように、「顔」というのは、あくまでも企業が求める能力の基準を満たしていることが前提で参考にされる要素であると言えます。
大事なのは「顔の構造」ではなく「顔の印象」であることをしっかりと覚えておいてください。なぜならば、顔には人間性が表れるためです。
また、最初のほうで、顔採用の少ない業界をご紹介しましたが、顔採用が一切おこなわれていない企業や業種における採用面接ならば、「顔」は一切関係ないのかというと、残念ながらそうではありません。
採用面接が「人対人」である以上、面接官が、顔の印象が明るい美人な女性に好印象を抱いてしまうことは多少仕方のないことです。能力が同じであれば、綺麗もしくは可愛い人を選ぶのは当然のことだと考えて良いでしょう。
7.最後に
いかがだったでしょうか。
「顔採用」は決して都市伝説ではなく、どうやら本当にあるようです。しかし、顔で採用することはあっても、生まれつきの顔の造形だけを見られているわけではありません。
話し方が落ち着いている、表情が豊か、清潔感がある、笑顔が素敵、マナーなどといった要素も含めた上での顔採用である、ということをしっかりと覚えておいてください。
もしも今、「私は不細工だから」と悲観的になって、早くも就活に不安を感じている方がいれば、決して心配することはありません。
見た目ももちろんですが、まず「心」をイケメン/美女にしましょう。そうすれば自然と外面も美しく変わってくるはずです。
この記事が、企業の人事部の方だけでなく、これから就職活動や転職活動をおこなわれる方々のお力になれば幸いです。