こんにちは!HR NOTE編集部です。
企業によっては、内定者懇親会なども開かれてきているようですが、近年導入され始めてきているのが、内定者同士のコミュニケーションツールである内定者SNS。
内定者同士のコミュニケーションの場になるほか、企業からの情報発信もできる便利なツールなのですが、学生の意見を聞くと賛否両論があるようです。
そこで今回は、内定者フォローSNSについてまとめてみました!
目次
1.内定者フォローSNSとは
内定者フォローSNSとは、内定者と企業・内定者同士のコミュニケーションを促す、メッセージ機能や掲示板機能を果たすサービスです。
コミュニケーションを促すだけでなく、Web学習機能を付加し、内定者の即戦力化をはかる機能や日程調整機能など、さまざまな機能を利用することができます。
売り手市場で内定辞退が増化してきているなかで、今注目のサービスであるといえるでしょう。
企業に活用されることの多い、内定者SNSとして活用される各社のサービスをまとめました。
2.内定者SNS各社サービス
2-1. エアリーフレッシャーズ
ガイアックスのサービス、「エアリーフレッシャーズ」
LINEのようなメッセージ機能から、Facebookのような近況報告機能、個人のプロフィール登録機能など多彩な機能が備わっています。
ほか、ビジネスマナー、PCスキル、ソーシャルメディアリテラシー講座などの研修機能も備えています。
また、「辞退予備軍発見機能」という特徴のある機能もあります。SNSへのログイン頻度や人事連絡への返答速度などから内定者ブルーにかかっている人を発見し、企業の内定者SNS運用者に知らせます。
学生から見るとなんとも怖い機能だと思ってしまいますが、内定辞退を避けたい企業側にとってはありがたい機能だといえますね。
URL:https://fresher.jp/
2-2. 内定者パック
株式会社プロシーズのサービス、「内定者パック」
こちらは導入価格が安価なため、企業に人気です。
個人メッセージや個人プロフィール、掲示板機能など基本的な機能のほか、学生のeラーニングの進歩状況なども確認できます。
こちらはeラーニングの研修講座が充実しているのが特徴だといえます。
URL:https://www.naiteisha.jp/
2-3.エブリONE
エブリ株式会社のサービス、「エブリONE」
こちらはスマートフォンでの操作がしやすいうえに、プッシュ送信機能もあるため、学生も定期的に確認できることができます。
また、特徴的な機能としては、サークル機能でエリアごとなど複数のグループを作成し、特定のメンバーだけで情報共有ができる機能が備わっています。
こちらのサービスは複数のコミュニティがたちあげられるため、内定者SNSとしてだけでなく社内SNSとしての利用も可能なようです。
URL:http://one.every365.jp
2-4.スタートラインSNS
株式会社ネクストビジョンのサービス、「スタートラインSNS」
機能としては、Facebookのような近況報告機能がメインのようです。それ以外にも、内定者への課題を管理する機能もあります。
他のサービスと比較をすると、研修サービス機能がついておらず安価に利用ができるので、自社でオリジナルな研修を行っている企業には採用コストの削減に繋がる良いサービスかもしれません。
URL:http://www.startline-sns.jp
以上、4サービスをご紹介しましたが、上記のようなサービスを利用するほか、内定者+人事でLINEのグループを作成して交流をしている企業も中にはあるようです。
LINEには、ノート機能や日程調整機能もあり、学生も日ごろよく利用するSNSなので放置されないというメリットがありそうですね。
3.内定者フォローSNSのメリット・デメリット
多様な機能が備わった内定者フォローSNS。企業が導入するメリット・デメリットをご紹介します。
内定者フォローSNSのメリット
内定後の企業と学生とのつながりを保てる、効率的に研修もできる
内定後全く連絡を取らないと、入社へのモチベーションも下がり気味になり、別企業への心変わりがてきてしまい、内定辞退につながるかもしれません。
また、webを介してネットスキルなどの学習サービスをおこなうこともできるため、手間をかけずに学生の研修をおこなえます。
「準備をしたいけど何から初めていいかわからない」という学生にとって、企業まで足を運ばなくてもできる研修制度は、学業やサークル、アルバイトで忙しい学生にとって大きな需要がありそうですね。
内定者同士のつながりが強くなる
内定者懇親会では内定者全員と話すことができなかったり、打ち解けられなかったりする学生は多くいるでしょう。メールが多く活用されていた時代に比べると、LINEやTwitter、FacebookなどのSNSを活用したコミュニケーションが主流となっているので、グループで活用ができるSNS機能は団結力をうみだすという点で大きなメリットとなるでしょう。
そんな学生にとって、掲示版機能やプロフィール画面は、同期のことを知るために最適な機能だといえます。
また、近年知らない人同士でもFacebookやTwitterのアカウントフォローなどで近況を確認することができますが、内定者同士をSNSで一括に管理できるのは効率がいいのではないでしょうか。
内定者フォローSNSのデメリット
会社・同期との距離感に疲れてしまう
企業の情報発信、研修の進歩状況、アンケート入力など定期的な企業からの連絡にうんざりしてしまう学生も少なくはありません。
また、なかには同期の学生のプロフィールを見て卑屈になってしまい、定期的に発信する学生とそうでない学生の間で認知度の格差が広がってしまうことも考えられます。
たしかに、内定者SNSは便利ではありますが、機能が豊富すぎて残りの学生生活を謳歌したい学生にとっては少し面倒になってしまうデメリットもあるようですね。
4.内定者フォローSNSに対する学生の意見
内定者フォローSNSについてどう思っているのか、実際に聞いてみました。
働く前に、同期の雰囲気を知れていい
近況報告機能で同期の雰囲気を知ったり、個人メッセージを送ったりして仲良くなれるところがいいという意見がありました。
ただ一方で、Facebook申請をするために名前を確認するツールとして活用している方もいました。
企業情報や研修情報など、入社前の準備になる
企業情報や入社前準備について正しい情報を調べるのが面倒なので「SNSで一括に情報が確認できるのがいい」という意見もありました。
企業側からすると最低限確認してほしい情報を選択して発信でき、学生の企業理解度もあげることができるので双方にメリットがありますね。
残りの学生生活を謳歌させてほしい
入社前から自己啓発的な指示がたくさんあったり、人事からの頻繁な近況報告の強要があったりと「企業の内定辞退防止策にうんざりした」という意見がありました。
企業としてはコミュニケーションのつもりでも、学生にとっては嫌なイメージを植え付けてしまう可能性もあるんですね。
すでに仲の良いグループができていた
また、内定がでた順にSNSに追加される形式であったため、自分が入ったときには早期内定者同士のつながりが強く、コミュニケーションをとろうと思っても、輪に入り辛いという意見も。
地方の学生の意見として、同期の東京都内住みの人が多く、定期的に集まっている様子を知るのが嫌だという意見もありました。
以上のように、学生の意見は賛否両論ありました。内定者SNSの機能に対する捉え方は人それぞれであることがわかりますね。
5.まとめ
いかがでしたか。
内定者SNSに対して、コミュニケーションのメインの場ではなく、あくまできっかけづくりというように学生はとらえているので、コミュニケ―ションツールというよりは、企業の内定者管理と情報発信の場としてとらえた方がよさそうですね。
どちらにせよ、学生は内定者懇親会などで知り合った人とFacebookやTwitterなど個人のSNSでコンタクトをとったりLINEで連絡を取り合うようなので、内定者SNSがなくてもコミュニケーションはとれているようです。
文面を介したSNS上のコミュニケーションは、対面のコミュニケーションよりも誤解が生じやすいため、内定者SNSの位置づけなどを学生にしっかりと説明したうえで内定者SNSを利用してもらえるようなオペレーションが必要になりそうです。