2020年5月18日、HR Techサービスを提供する株式会社ROXX(以下、ROXX)が、グルーバル・ブレイン株式会社および日本郵政キャピタル株式会社を引受先とする総額9億円、シリーズBラウンドの資金調達を実施したことを発表しました。
シリーズBラウンドの調達は今年2月に実施した総額5億円の資金調達に続くもので、累計調達額は20億円となりました。
設立日:2013年11月1日
資本金:18億4,777万4,829円(資本準備金含む)
事業:人材紹介会社向けの求人流通プラットフォーム『agent bank』の開発・運営、日本初の月額定額制リファレンスチェックサービス『back check』の開発・運営
URL: https://roxx.co.jp
資金調達の目的
プレスリリースによると、資金調達の目的は次の3点が挙げられています。
- 人材紹介会社向けの求人流通プラットフォーム『agent bank』のへの投資
- 日本初の月額定額制リファレンスチェックサービス『back check』のへの投資
- 上記に伴う採用の強化
現在、各事業では社会情勢に合わせたプランやキャンペーンが実施されており、その資金源として活用することが見込まれています。
- グルーバル・ブレイン株式会社 代表取締役社長 百合本安彦氏
この度、HR領域に革新をもたらしうるROXX社のサービス内容、事業成長スピードやそれを実現させる経営力・組織力などを評価し、出資させていただきました。新型コロナウイルス感染症の影響により人材採用が社会問題化する中、ROXX社の事業がその解決の一翼を担われ、また平時においても社会に大きな価値を生み出されるものと確信しております。今後の更なる成長を大いに楽しみにしております。
- 日本郵政キャピタル株式会社 投資部門 シニア・ディレクター 藤田紘平氏
今回、ROXX社へ出資できたことを大変嬉しく思っています。新型コロナウイルス感染症の影響が深刻化する中での出資検討となりましたが、中嶋社長を始めとした経営陣の力強く、柔軟な経営判断を目の当たりにし、安心して検討を進めることができました。事業の成長はもちろんのこと、若い経営陣の未来にも期待しております。
今後の展望
現在実施されているプランやキャンペーンでは短期的な売上を追い求めるのではなく、提供価格を下げることで中長期的な顧客との関係性を作ろうとしていることが伺えます。
新型コロナウイルスの影響により足元の資金繰りが困難となる中で、今回の資金調達は効果的な事業への投資を促進することでしょう。
新型コロナウイルスの影響により『agent bank』においては掲載求人数の減少による成長の鈍化が見られますが、『back check』はリモートでの採用と相性が良いと考えられています。
新型コロナウイルス前は各事業ともに堅調に推移していたこともあり、今後の動向が注目されるHR Tech企業です。