「『はたらく』と『人』を大切にできる世界に」をビジョンに掲げ、従業員一人ひとりの貢献を見える化し組織課題を解決する「Unipos」を運営するFringe81株式会社の子会社Unipos株式会社。
同社はこの度、全国の20歳以上の上場企業の経営者・事業責任者309名と、上場企業に勤務する正社員1032名(以下、一般社員)を対象に、「ジョブ型雇用への移行に伴う組織課題」に関する意識調査を、2020年2月に実施しました。
目次
調査の概要
「ジョブ型雇用への移行に伴う組織課題」に関する意識調査データサマリー
- 日本型雇用システムの再検討に向けた制度を整備(議論)し始めている経営者・事業責任者は72%
- 経営者・事業責任者が感じる『ジョブ型雇用への懸念ランキング』上位3位の共通点は、「企業と従業員の間のつながり(エンゲージメント)の希薄化」
- 一般社員1032名中、53%が「会社に大切にされていない」と感じている。
- 「会社に大切にされている瞬間」は、報酬や福利厚生の改善よりも、「成果を上げた仕事に感謝されたとき」「ちょっとした貢献を認められたとき」
■調査概要:調査結果1,2対象
- 調査名:「ジョブ型雇用への移行に伴う組織課題」に関するアンケート
- 期間:2020年2月27日(木)~29日(土)
- 方法:インターネットリサーチ
- 対象:全国の経営者・事業責任者309名(男性279名、女性30名)
■調査概要:調査結果3,4対象
- 調査名:「ジョブ型雇用への移行に伴う組織課題」に関するアンケート
- 期間:2020年2月27日(木)~28日(金)
- 方法:インターネットリサーチ
- 対象:全国の上場企業に勤務する20-59歳男女、1032名(男性516名、女性516名)
調査の結果
1.日本型雇用システムの再検討(ジョブ型雇用への移行)に向けた制度を整備(議論)し始めている経営者は72%(回答数:309)
2020年4月の同一労働同一賃金の施行に伴い、経営者・事業責任者へ『日本型雇用システムの再検討(ジョブ型雇用への移行)に向けた制度を整備(議論)し始めていますか』と聞いたところ、72%の経営者・事業責任者がすでに整備し始めていると回答しました。
また、『雇用システムの再検討に対して、社内から反対意見が出たり、整備が遅れたりしましたか(今後検討する場合は、こうした課題が発生すると思いますか)』という問いに対して、63%の経営者・事業責任者が「はい」と回答しました。
2. 『ジョブ型雇用への懸念ランキング』第1位は「会社の良い企業風土が失われる」(回答数:309)
『ジョブ型雇用へ移行すると、どのようなデメリットが生じると思いますか』と聞いたところ、最も回答が多かったのは「会社の良い企業風土や一体感が失われる」こと。
次いで「契約内容(賃金)以外の貢献が減ってしまう」こと、「会社の経営理念・ビジョンが浸透しづらくなる」という結果に。
「企業と従業員の間のつながり(エンゲージメント※)の希薄化」を懸念している経営者・事業責任者が多くいる事がわかりました。
「『エンゲージメント(engagement)』は、『婚約、誓約、約束、契約』を意味する言葉です。ここから派生して、人事領域におけるエンゲージメントでは『個人と組織の成長の方向性が連動していて、互いに貢献し合える関係』という意味合いで使われています。その根底には『個人の成長や働きがいを高めることは、組織価値を高める』『組織の成長が個人の成長や働きがいを高める』という考え方があります。このように、企業と従業員の結びつきが強い状態を指して『エンゲージメントが高い』と表現されます。」
出典元:「日本の人事部」https://jinjibu.jp/keyword/detl/176/
昨今「企業と従業員の間のつながり(エンゲージメント)」は、経営・人事とって生産性を高めるキーワードとなってきています。
しかしながら、2017年の米国の調査会社ギャラップ社の従業員エンゲージメント調査によると、日本企業は「熱意あふれる社員」の割合がわずか6%であり、139カ国中132位と最低ランクに近い順位であることがわかっています。
経営者・事業責任者がジョブ型雇用への移行にあたって懸念として挙げている「企業と個人の間のつながり」の現状を把握するため、一般社員1032名に対し会社との関係性を測る調査を行いました。
3. 2人に1人が「会社に大切にされていない」と感じている。(回答数:1032)
一般社員に『あなたは会社に「大切にされている」と感じますか』と質問したところ、2人1人にあたる53%が「会社に大切にされていないと感じている」ことが分かりました。
4. 『会社に大切にされていると感じる瞬間ランキング』、1位は「成果を上げた仕事に感謝されたとき」(回答数:1032)
一般社員に対し『「会社に大切にされている」と感じるのはどのようなときですか』と質問したところ、最も多かった回答が、「成果を上げた仕事について感謝された時」。
次いで「ちょっとした貢献にも周囲から過程、努力などを認められた時」となり、「報酬や福利厚生、雇用条件が改善した時」を上回る結果となりました。
ジョブ型雇用への移行によって、企業と従業員の間のつながりが希薄化することが危惧されます。
今後、企業は優秀な人材を繫ぎ止めるためにも、従業員一人ひとりの貢献を見える化し、感謝したり認めたりする機会をつくることで、企業と従業員とのつながりを強化し、働きがい・エンゲージメントを高める努力がますます求められると考えられます。
■ピアボーナス®Uniposについて
ピアボーナス「Unipos」は、従業員一人ひとりの貢献を見える化することで、様々な組織課題を解決するwebサービスです。日々の見えづらい貢献にも光をあてることで、従業員のモチベーション向上・部署間連携強化・行動指針(バリュー)の浸透といった組織課題を解決します。導入前後の組織改革プロジェクトのサポートも充実しており、現在メルカリ社をはじめ340社以上で採用されています。