働き方改革により、各企業で業務の効率化が叫ばれるようになりました。働き方が少しずつ変化していく中で、現場にいるビジネスパーソンには良い影響も悪い影響も出始めています。
今回、音声コミュニケーションプラットフォームを展開する株式会社BONXが、「新時代を生きるビジネスパーソンのライフタル」に関する調査を実施。「企業の働き方改革への企業の取り組み実態に関する調査を実施したので、その結果を紹介します。
調査概要
調査時期 | 2019年5月10日~2019年5月14日 |
調査方法 | ウェブでのアンケート調査 |
調査対象 | 20~40代のビジネスパーソン |
回答者数(有効回答数) | 600人 |
調査機関 | 株式会社BONX |
今回掲載する調査項目は、次の通りです。
働き方改革が進み、業務効率化が求められている中で、旧態依然とした「会議/MTG」のあり方に不満はありますか?
Q-2.
「会議/MTG」に関して、どのような疑問や問題意識を持っていますか?
Q-3.
会議/MTG効率化のために、会社で取り組みがされていますか?
Q-4.
会議/MTG効率化のために、会社ではどのような取り組みがされていますか?
Q-5.
会議がアップデートされない理由は、なんだと思いますか?
Q-6.
移動中やパソコン作業など日常生活の中で、イヤフォン等を活用して手を使わず通話する「ハンズフリー通話」を行なっていますか?
Q-7.
営業電話などのビジネスシーンにおいてもハンズフリー通話をおこなっていますか?
調査結果
働き方改革の妨げの一因は「会議」!?
働き方改革関連法が施行され、時間外労働の制限や有給休暇の確実な取得が求められるようになる中で、ビジネスパーソンの中には「会議/MTG」をアップデートさせる必要があると考えている人がいることがわかりました。
Q-1. 働き方改革が進み、業務効率化が求められている中で、旧態依然とした「会議/MTG」のあり方に不満はありますか?
調査の結果、旧態依然とした会議に不満を持っているビジネスパーソンが35.8%もいるという結果になりました。
働き方の改善に向けた取り組みがおこなわれている中で、会議/MTGの改善には引き続き課題があることがわかります。
Q-2. 「会議/MTG」に関して、どのような疑問や問題意識を持っていますか?
現状の会議/MTGに対して不満があると回答したビジネスパーソンにその理由を尋ねると、「目的が曖昧で雑談ばかり(47.4%)」「些細な議題で打ち合わせが頻繁に設定される(36.3%)」「発言機会もなく無駄に感じる(33.5%)」といった理由が多くあげられました。
現状の会議/MTGの中には効率的でないものも多く、ビジネスパーソンにとって改善の余地があると考えられていることがわかります。
会議効率化に向けた取り組みが進んでいない
改善の余地が残されていることがわかった「会議/MTG」ですが、調査によると、各企業での効率化への取り組みはなかなか進んでいない現状にあることがわかりました。
Q-3. 会議/MTG効率化のために、会社で取り組みがされていますか?
会議/MTGの効率化のための取り組みがおこなわれている企業は、全体の19.3%しかいないという結果になりました。会議/MTGの改善に向けて取り組みをおこなっている企業がとても少ないことがわかります。
また、取り組みを実施していない企業の中には「改善する必要がある」とすら気付いておらず、改善の目処すら立てていない企業もあることでしょう。
Q-4. 会議/MTG効率化のために、会社ではどのような取り組みがされていますか?
すでに会議効率化のための取り組みがおこなわれている企業では、「参加者の限定(44.0%)」「MTGルールの設定(42.2%)」「テレワーク推奨(38.8%)」などがおこなわれているようです。
Q-5. 会議がアップデートされない理由は、なんだと思いますか?
会議がアップデートされない理由としては、「会議のルールが曖昧だから(44.0%)」「会社・上司に改善する意思がないから(36.5%)」などがあげられました。
また、特筆すべき点として「課題解決してくれる製品・サービスが導入されていない、身近に無いから」という回答が32.5%となっており、ビジネスパーソンとしては製品・サービス面においても会議を効率化する施策を打つべきと考えているようです。
ビジネスパーソンに「ハンズフリー文化」が浸透中
働き方改革としては、デバイスのハンズフリー機能による業務効率化も注目を集めているようです。
日常生活の中でハンズフリー通話をおこなっているビジネスパーソンは18.5%おり、その中でビジネスシーン(営業電話など)でもハンズフリー通話をおこなっている者は57.7%となりました。
働き方改革を推進するために、若い世代に浸透しつつある「ハンズフリー文化」を効果的に活用していくことも良い施策となるかもしれません。
Q-6. 移動中やパソコン作業など日常生活の中で、イヤフォン等を活用して手を使わず通話する「ハンズフリー通話」を行なっていますか?
Q-7. 営業電話などのビジネスシーンにおいてもハンズフリー通話を行なっていますか?
まとめ
以上の調査結果をまとめます。
- 働き方改革に向けて業務効率化が進む中で、各企業で「会議/MTG」が効率化されてない可能性がある。
- 会議の効率化のための対策をおこなっている企業は、約2割程度にとどまる。
- 会議がアップデートされない理由として、約3割が「解決してくれる製品・サービスが導入されていない、身近にないから」と回答。
- ビジネスパーソンに「ハンズフリー文化」が浸透しており、働き方改革を推進するための施策の一つとなっている。
自社の働き方改革を進めることは、人事担当者の方にとってとても重要なことであると思います。
単純に「業務時間の削減」や「有給休暇の取得」を奨励するだけでなく、「日常業務における時間のかけ方」や「ハンズフリーへの移行」など一歩踏み込んだ施策をすることが必要となっているのかもしれません。
より良い働き方や職場環境を整備することを心がけるなかで、人事から企業の成長を促せるといいですね。