【NEWS】正式内定解禁!各企業の20卒採用活動進捗と21卒採用活動状況を調査:ディスコ |HR NOTE

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【NEWS】正式内定解禁!各企業の20卒採用活動進捗と21卒採用活動状況を調査:ディスコ

2019年10月1日に、企業の内定出しが正式に解禁されました。

このタイミングにあわせて、株式会社ディスコ(DISCO)が全国の有力企業を対象に「20卒の採用活動進捗」や「21卒の採用活動方針」などを調査、その結果を10月18日に発表しました。

調査概要

調査時期 2019年9月25日~10月4日
調査方法 インターネット調査法
調査対象 全国の主要企業13,658社
回答社数 1,474社
調査機関 株式会社ディスコ キャリタスリサーチ

調査項目は、次の通りです。

Ⅰ. 2020年3月卒業予定者の採用
1. 選考終了状況と充足率
2. ここまでの採用活動の感想
3. 内定辞退の増減と辞退のピーク時期
4. 採用結果の満足度
Ⅱ. 2021年3月卒業予定者の採用
1. 採用数と採用予算
2. 採用活動の開始予定時期
3. 採用で注力したいこと
4. 利用予定メディア
Ⅲ. インターンシップ
1. 実施状況
2. 参加後のフォロー

調査結果

I. 2020年3月卒業予定者の採用

2020年3月卒業予定者(20卒)の採用活動進捗状況の調査結果は、以下のようになっております。

「厳しかった」採用活動

選考を終了した企業が半数を超える中、内定者充足率(内定者/採用予定数)は76.2%という結果になりました。

多くの企業で採用予定数よりも内定者数が下回っており、また、ここまでの採用活動を振り返って「とても厳しい」「厳しい」と答えた企業が合計で80%を超えていることからも新卒採用活動の厳しさが伺えます。

「増加した」内定辞退

複数の内定を持つ学生が多くなり、それに伴い内定辞退も増加しています。就職活動の早期化・通年化により、より志望度の高い企業から内定を得るために就職活動を継続する学生も多く、内定者としっかりコミュニケーションを取る必要があることがわかります。

また、内定辞退のピークが4.5月にも多くなっており、就職活動の早期化により学生の意思決定も早くなっていることが表れています。

優秀な学生の争奪戦が続く

内定者に対する満足状況は、「質・量ともに満足」と回答した企業が全体の約3割となりました。選考基準を落とさずに採用数を確保する考えの企業が多く、全体として学生の「質」への不満よりも選考基準を満たす学生の「量」への不満が見られます。

また、それにより優秀な学生は多くの企業から内定を得るため、内定辞退も多くなってしまっていると考えられます。

Ⅱ. 2021年3月卒業予定者の採用

2021年3月卒業予定者(21卒)の採用活動方針の調査結果は、以下のようになっております。

各企業は来年度も採用に力を入れていく傾向

採用数を増加させる予定の企業は15%、採用予算を増やす予定の企業も25%を超え、各企業が来年度以降も採用活動に力を入れる方針であることが伺えます。

20卒の採用活動と変わらない採用数と採用予算を予定している企業も多くおり、各企業のによる優秀な学生の争奪戦は続くことでしょう。

学生に早期から接触する方針の企業が多数

採用で注力したいこととして、「インターンシップの実施・見直し」や「プレ期(採用広報解禁前)の活動」、「早期接触学生のフォロー」などが上位にあります。

インターンシップや説明会などで学生と早期に接点を持ち、その学生を採用に繋げていこうとする企業側の意図が読み取れます。また、就職情報サイトだけでなく、通年を通して自社サイトの運営を実施したり、セミナーを開催したり、さまざまなメディアやサービスを利用し採用広報を実施する姿勢です。

就活の早期化はより顕著に

12月以前に採用活動を実施予定の企業が前年度よりも確実に増加しており、採用活動の開始時期が早期化していることがわかります。

12月以前に内定出しをおこなう企業もすでに全体の5%ほどおり、就活ルールの廃止により今後は大手企業も早期に内定を出すことが考えられます。

Ⅲ.インターンシップ

インターンシップに関する調査結果は、以下のようになっております。

夏季・秋季のインターンシップが年々増加

採用活動の早期化に伴い、インターンシップを実施する企業は年々増加しています。特に、夏季・秋季に実施する企業の増加の伸び率は顕著に調査結果に表れています。

また、夏季には学生の長期休暇に合わせて1~2週間程度のインターンシップを実施する企業が多くなっています。

インターンシップの満足度は学生の「量」に不満あり

インターンシップの満足度は、年々低下しています。さまざまな企業でインターンシップが実施される中で、学生の注目は人気企業に集まってしまいがちです。

多くの企業にとっては、母集団形成のためのインターンシップに人を集めることにも苦労していることが考えられます。

インターンシップ後のフォロー施策も充実

「参加者限定の早期選考の案内」や「参加者限定のセミナーや懇親会」など、母集団形成のためにインターンシップ参加学生と継続的に接触する企業が多いことがわかります。

インターンシップに参加してくれた学生への早期選考の案内などにより、就職活動が早期化していることも考えられます。

まとめ

学生優位の売り手市場の中で、優秀な学生を採用することはとても難しくなっていることが本調査からわかります。正式な内定出しが解禁されましたが、まだ企業によっては20卒の採用活動を実施している企業もあることでしょう。

また、同時に21卒の採用活動がもうすでに始まっていることが調査からもわかります。優秀な人材を獲得するために、早期化する採用活動の中で学生としっかりとした関係性を作っていくことが大切です。