【外資就活ドットコム】25卒内定者インタビューから読み解く エンジニア職新卒採用トレンド |HR NOTE

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【外資就活ドットコム】25卒内定者インタビューから読み解く エンジニア職新卒採用トレンド

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※本記事は、新卒向けキャリアプラットフォーム「外資就活ドットコム」より寄稿いただいたものになります。

ソフトウェアエンジニアの需要が高まる中、多くの企業が優秀なエンジニア人材の獲得に力を入れています。新卒採用も例外ではなく、エンジニアを目指す優秀な学生をめぐる競争は激化しています。

26卒学生の採用選考をこれから始めるベンチャーやスタートアップ企業の中には、エンジニア採用に悩んでいる人事担当者の方も多いのではないでしょうか。

今回は、新卒向けキャリアプラットフォーム「外資就活ドットコム」が25卒学生を対象に実施したインタビュー調査をもとに、エンジニア職の新卒採用トレンドをご紹介します。

「どうすれば優秀な新卒エンジニアを採用できるか」と悩む採用担当者様に、優秀な学生エンジニアの企業選びの軸などをお伝えします。

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「人的資本経営」「ウェルビーイング」「DEI」といったトレンドワードが、HR領域だけでなく社会全体に拡がり始めた昨今。自社組織に漠然と"停滞感"を感じ、うちは取り残されていないだろうか?」「何かやらないといけないのでは・・・といった不安や悩みを抱える人事・経営者の皆様も多いのではないでしょうか。

本カンファレンスでは、HR領域の有識者の皆様に、様々な組織課題を解決するためのアプローチ方法について解説いただきます。強い組織を育む企業が実践している事例には、組織強化に必要な考え方や人事が果たすべき役割について学べるポイントが多くあります。ぜひ有識者の皆様と一緒に、組織を強化する「共通原理」について考えてみていただければと思います。

1. 新卒エンジニア採用は難しい

経済産業省によると、「2030年までに最大で約80万人規模のIT人材不足が懸念がある」と発表されています(参照:経済産業省「IT人材育成の状況等について」 )。

IT人材の「質」についても、日本においては企業のニーズに適う人材が「大幅に不足している」との認識が高まっています(参照:「DX白書2023」 )。

このような状況が続く中、新卒エンジニアの確保に注力する企業が増えています。ただし、新卒エンジニア採用は特に候補者によって開発経験や技術力に差があるため、採用に難しさを感じている人事担当者も多いでしょう。

そこで、今回は「外資就活ドットコム」に登録いただいている学生のリアルな声から、優秀層のエンジニア志望学生がどのように企業を選んでいるかご紹介していきたいと思います。

2. インターン経由で内定獲得

サービス開始から15年を迎える「外資就活ドットコム」は、登録ユーザーの約7割がMARCHや関関同立以上の学生です。特に東大や慶応大では、就職を希望する情報系学生の約9割にご登録いただいています。今回のソフトウェアエンジニア職内定者に行ったインタビュー調査の回答者(計35人)も、7割以上が旧帝大ほかMARCH、関関同立以上の学生で構成されています。

開発経験の豊富な新卒エンジニア学生を採用したいと考えている企業は多いはずです。一般的には、開発経験の豊富な学生ほど早期にサマーインターン経由で内定を獲得し就活を終了する傾向にあります。

今回のインタビュー調査に答えた学生の中にも、サマーインターン経由で内定を得て、入社を決めた方が複数いました。

外資系大手IT企業に入社予定の学生は、同社サマーインターンからの早期選考に乗り、内定を獲得。同様の方法で金融大手に入社を決めた学生は「就業型インターンだったので会社の内部事情を深く知れた。入社後のビジョンが見えたのは志望度向上に大きく寄与した」と語っています。

「就活というよりスキル目的で長期/就業型インターンを受けていた」といった学生もいる通り、長期インターン経験で技術力を向上させたいというチャレンジ志向のある学生も多くいました。

さらには、インターンだけでなく、回答者の過半数が開発スキルを競い合う「ハッカソン」に参加した経験がありました。企業が主催するハッカソンに参加することで、スキルを上げられるだけではなく、就職活動での選考参加のきっかけや、面接でのアピールにもつながることから学生は積極的に参加しているようです。

これらの結果から、優秀層の学生は長期/就業型インターンに参加し、技術力を身につけた上で、サマーインターン経由で内定を獲得していることが読み取れます。また、これらの意欲溢れる学生たちは、ハッカソン等の技術を競い合うイベントに参加した経験が多いことも特徴です。

3. 学生が企業を選ぶ決め手は?

では、ハッカソンや長期インターンを経験した技術力の高い学生たちは実際にどのような企業に入社するのでしょうか。

今回インタビューした学生の入社先企業を見ると、日系大手メーカー、外資系IT企業、インターネット企業がトップ3となりました。

そのほか、総合コンサル、情報システム・通信・その他IT、金融と続きます。では、なぜこれらの企業が選ばれたのかを詳しく見てみましょう。

最も重視されていたのは「業務内容・専門性」

企業選びの軸や入社先の決定理由として最も重要視されているのは「業務内容・専門性」でした。エンジニア職を志す学生は、業界ではなく職種や、入社後に「エンジニアとしてどのような領域や工程に携われるか」という観点で企業を選んでいることが分かります。

「業務内容・専門性」と回答した学生の中には「AI技術が使える」や「ビッグデータに触れたい」など自身の専門的なスキルを活かしつつ、業務を通して市場価値が高いスキルを身に着けたいという声が多くありました。

入社する企業に「キャリアと成長環境」があるかを見る学生も多く、ある学生は「終身雇用はもはやない」という考えのもと、「キャリアの拡張ができるところ」を重視。いかに転職市場で有利になる技術を身に着けられるかがエンジニア職の学生にとって大事なようです。

「報酬・福利厚生」を重視する学生も多い

「報酬・福利厚生」も多くの学生にとって重要な要素です。希少性が高いという理由でエンジニアを志した方も少なくなく、「若手から高年収かどうか」は彼らにとって大事な要素となります。

外資系大手IT企業に入社予定の学生は、日系企業に比べて昇給ペースが早い外資系企業を魅力に感じたことを入社理由としています。

Z世代はワークライフバランスを重視しているとよく言われますが、実際に「勤務地・働き方」で入社先企業を決定する学生はエンジニア職に多いことが分かりました。この点は、同じくインタビュー調査を行ったビジネス職志望の学生に比べて、顕著に多い結果となっています。

リモートワーク制度など柔軟に働ける制度があるか、地元で働けるかどうかが決め手の一つとなったり、「メーカーは地方に飛ばされてしまうから避けていた」といった声も聞かれました。

中には「先輩の影響」から内定を決めるケースも

ちなみにエンジニア職の学生が就職活動を始めるきっかけは「先輩の影響」が最も多く、全体の3割以上を占めました。研究室やエンジニアコミュニティの先輩の存在が就活開始に大きな影響を与えていることが伺えます。

外資系大手IT企業に入社予定の学生は、先に入社していた先輩から「待遇がいいと聞いていたので他の企業がかすんで見えた」と回答。入社企業についても先輩の影響を受けていることがわかります。

4. 採用競合を見据えた採用戦略を

これまで、エンジニア職に就く優秀層学生が魅力と感じる企業の傾向をご説明しました。

報酬はやはり学生が企業を選ぶ際にまず重視する要素となるでしょう。特に外資系IT企業やコンサル、メガベンチャーが提示する給与・待遇は高く、報酬を重視する優秀層はそちらに流れて行ってしまいます。

優秀なエンジニア採用を行うためには、新卒社員でも実力次第で中堅社員と同等の報酬を提示するなど、給与で採用競合に後れを取らないことが必要になってきます。

一方、「最初は知名度やユーザー数などを重視していたが、途中から自分にとっての成長機会が多いところで選ぶようになった」という回答があるように、最終的には業務内容や、長期的な視点で成長できる環境があるかで決めることも多いです。

まずは、自社の事業の強みや業務内容、開発技術の特徴、ミッションなどを整理し、どのような方法であれば最も学生に自社の魅力が伝わるかを整理することが大切です。その上で、自社がどのような人材が欲しいのかを明確にすることが必要です。

5. 高い技術力を持つ学生を採用するには

今回のインタビューを行った学生たちのように、高い技術力を持つ学生を採用したい場合は、「開発経験のある学生」「ハッカソン経験のある学生」といったようにターゲットを絞りアプローチすることが必要となってきます。

また、サマーインターンを経由して内定を得るというのも技術力の高い学生の特徴とお話ししました。そのため、どのようにインターンを行うか、という設計部分は非常に重要になってきます。

サマーインターン設計のポイント
  • 自社の開発現場での実際の就労
  • 教育体制や若手の裁量など技術力を高められる環境があることを示す
  • 安心して働けることをイメージできるよう現社員の雰囲気を伝える

知名度で大手企業に劣るスタートアップやベンチャー企業は特に、サマーインターンなどの機会を通して、本選考前から学生との接触を増やすことが重要です。

そこで、自社事業の魅力や社員の雰囲気を十分に伝え、成長するための環境があることをアピールすることが必要でしょう。

6. エンジニアにも強い外資就活ドットコム

今回の記事では、インタビュー調査をもとに、25卒の新卒エンジニア採用についてご紹介しました。優秀層を採用するには、彼らの就活軸や志向性をしっかりと理解しなければなりません。

「外資就活ドットコム」には、今回ご紹介した学生たちのように、開発経験を有し、既に企業の長期インターンを経験する等、チャレンジ志向のあるエンジニア志望の学生が多く登録しています。

新卒エンジニア採用のための強化プランでは、エンジニア特化募集情報の掲載や、開発経験等を有する優秀学生に向けて、スキルや志向性等を細かく絞ったスカウトなどの採用施策をご提案しています。

優秀学生の新卒ソフトウェアエンジニア採用についてご興味ある方は、ぜひ下記のサイトよりお問合せください。

優秀なエンジニア学生を採用するなら「外資就活ドットコム」

外資就活ドットコムは、次世代リーダーを目指す学生のための就職活動支援メディアです。優秀な学生エンジニアの採用についてご興味ある方は、ぜひ下記のサイトよりお問合せください。

サービスページはこちら企業様向けページはこちら

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