【全11項目】22卒新卒採用計画・インターンシップに関するアンケート調査|イグナイトアイ |HR NOTE

【全11項目】22卒新卒採用計画・インターンシップに関するアンケート調査|イグナイトアイ| HRNOTE

【全11項目】22卒新卒採用計画・インターンシップに関するアンケート調査|イグナイトアイ

採用管理システム「SONAR ATS」などHRTechサービスを提供する、Thinkingsグループのイグナイトアイ株式会社は、「SONAR ATS」利用企業を対象に「22卒新卒採用計画・インターンシップに関するアンケート調査」を2020年6月に実施し、調査レポートを公開しました。

本記事では、その詳細をご紹介します。

【調査概要】
22卒新卒採用計画・インターンシップに関するアンケート調査(SONAR ATSユーザー対象)/イグナイトアイ株式会社作成(2020.7.10公開)

  • 調査対象: 採用管理システムSONAR ATSユーザー
  • 回答者数: 118名
  • 実施期間: 2020年6月22日から2020年6月26日
  • 実施方法: Googleフォームによるアンケート調査およびExcel調査票への回答
  • 調査結果詳細:https://hr.igniteeye.com/20200709hr-report

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「人的資本経営」「ウェルビーイング」「DEI」といったトレンドワードが、HR領域だけでなく社会全体に拡がり始めた昨今。自社組織に漠然と"停滞感"を感じ、うちは取り残されていないだろうか?」「何かやらないといけないのでは・・・といった不安や悩みを抱える人事・経営者の皆様も多いのではないでしょうか。

本カンファレンスでは、HR領域の有識者の皆様に、様々な組織課題を解決するためのアプローチ方法について解説いただきます。強い組織を育む企業が実践している事例には、組織強化に必要な考え方や人事が果たすべき役割について学べるポイントが多くあります。ぜひ有識者の皆様と一緒に、組織を強化する「共通原理」について考えてみていただければと思います。

1)7割の企業が「1day」インターンシップを検討

インターンシップを実施予定と回答した人に実施期間を聞いたところ、回答者の約7割(74%)が「1day」の日程を検討しています。

また、「1day」を選択した回答者のうち約半数が「1dayのみ」を検討、残りの約半数が「1dayとその他日程」を合わせて検討しています。

一方、インターンシップを実施予定の回答者のうち、2割(19%)が「1dayを実施せず2daysもしくは3days」を検討、 「1dayを実施せず4days以上1カ月未満」は7%にとどまり、「1カ月以上」は0件でした。

2)8割の企業が、インターンシップを「8月もしくは9月」に実施検討

インターンシップを実施予定、かつ実施時期が決まっていると回答した人に実施時期を聞いたところ、 8割以上(83%)が「8月もしくは9月を含む期間」での実施を検討していることがわかりました。

また、「10月以降のみ」を検討している人は2割以下(16%)にとどまりました。

3)インターンシップを実施する職種は、「総合職」が最も多い

インターンシップを実施予定と回答した人に、インターンシップの実施を検討している職種を全て選択してもらったところ、回答者の約4割(41%)が「事務系総合職」と回答。次いで「技術系総合職」(35%)という結果となりました。

その他、職種に偏りなくインターンシップを実施検討していることがわかりました。

4)「受け入れ人数」と「募集人数」は「昨年度(21卒)と同じ」が4割

インターンシップを実施予定と回答した人に、 22卒向けインターンシップの「受け入れ人数」 「募集人数」を聞いたところ、 どちらも似た傾向となりました。

  • 「受け入れ人数」は「昨年度(21卒)と同じ」が最も多い(40%)
  • 「募集人数」は「昨年度(21卒)と同じ」が最も多い(43%)

「受け入れ人数」と「募集人数」ともに、約2割が「昨年度(21卒)より減らす」と回答していますが、新型コロナウイルスの情勢下においても、約2割が「昨年度(21卒)より増やす」と回答しました。

5)7割の企業が、課題解決などの「グループワーク/プロジェクト型」を検討

インターンシップを実施予定と回答した人に、インターンシップの具体的な実施内容で、検討中のものを全て選択してもらったところ、 回答者の約7割(70%)が課題解決などの「グループワーク/プロジェクト型」を検討していることがわかりました。

次いで、約6割(64%)が業務体験や職場見学などの「体験型」を選択しました。

6)8割の企業が「本選考の母集団を増やす」ことを目的にインターンシップを検討

インターンシップを実施予定と回答した人に、 22卒採用におけるインターンシップの目的/求める成果について、あてはまるものを全て選択してもらったところ、回答者の約8割(84%)が「本選考の母集団を増やす」、次いで約7割(74%) が「志望度を高める」を選択しました。

7)約半数の企業が、「対面とオンラインを併用して実施」を検討

インターンシップを実施予定と回答した人に、22卒向けインターンシップの実施方法を聞いたところ、 約半数(47%)が「対面とオンラインを併用して実施する」という結果となりました。

次いで、約4割(36%)が実施方法「未定」、約1割(11%) が「全て対面で実施する」を選択し、 「全てオンラインで実施する」は約6%にとどまりました。

8)9割の企業が、昨年度(21卒)までにオンラインでのインターンシップ経験なし

全ての回答者のうち約9割(95%)が、昨年度(21卒)までにオンラインでのインターンシップを実施したことがないことがわかりました。 (※部分的なオンライン活用も含む)

また、「オンラインでのインターンシップ経験がない」と回答した112名の約4割(44%)が、今年度(22卒)のインターンシップで初めてオンラインでの実施を検討しています。

9)利用検討されているツールは18種類。最も多い回答はZoom

インターンシップをオンラインで実施すると回答した人に、インターンシップで利用を検討しているツールを聞いたところ、回答した企業43社のうち、 Zoomと回答した企業が最も多く27社、次いで9社がMicrosoft Teamsと回答しました。

その他、以下のようなツールが検討されています。

  • チャットコミュニケーションツール
    Slack、LINE、Chatwork、Microsoft Teams
  • 仮想空間でのコミュニケーションツール
    Remo Conference
  • オンライン会議ツール
    Zoom、Cisco Webex Meetings、Skype Meet Now、Google Meet
  • 音声コミュニケーションツール
    Discord
  • ドキュメント共有ツール
    GSuite、Box、Microsoft Office Online
  • 動画配信ツール
    YouTube
  • オンラインセミナーツール
    コクリポ、マイナビ
  • オンライン面接/面談ツール
    harutaka
  • エンジニアスキルチェックツール
    track

10)オンラインでのインターンシップにおける、不安/課題/困っていること(詳細)

全ての回答者に、オンラインでのインターンシップ実施において、不安/課題/困っていることを自由記述で回答してもらいました。

ほとんどの回答者がこれまでオンラインインターンシップに取り組んだことがないため、以下のように多くの不安や課題を感じていることがわかりました。

不安や課題は、大きく以下の6つに分けられました。特に「学生の体験の質に関する不安」は多くの声が寄せられました。 

【オンラインインターンによる不安や課題】

  • インターンシップのオンライン化の効果
  • 双方向性の実現
  • グループワークの実施
  • 通信環境
  • インターンシップのコンテンツ内容
  • 学生の体験の質を維持できるか

一方で、オンライン化を前向きにとらえる声や、既にオンラインツールを社内で活用しているため特に大きな不安はない、という回答も見られました。

  • 初の試みなので、慣れるまでは機材面含め、色々不安はあるが、とりあえず動き出すことが必要だと考えている。(運輸サービス/対面とオンライン併用)
  • 新人研修でテスト運用をしているので、特に不安はない。(広告・情報通信サービス/全てオンライン)
  • 特になし(すでに研修や社内イベント等で使い倒している)。(資源・エネルギー/対面とオンライン併用)

各カテゴリごとの回答詳細

インターンシップのオンライン化の効果

  • オンラインでできる内容は業態的にも不向き。(建設・不動産/全て対面)
  • そもそもオンラインでは「実体験」できないので目的に沿わない。 (小売 /全て対面)
  • 会社の雰囲気が見えない、という学生の声がある。販売会社なのでお客様とのやり取りを一方的に見ているだけ、という状態では仕事内容が掴めない。( 小売/全て対面)
  • 内定通知時のバッティング企業への志望度の高さの理由を聞くと、インターンシップに現地に行き、実際に働くということを体験して企業志望度が上がっている印象なので、オンラインでのインターンシップに どれほどの意味があるのか分からない。(食料・生活用品/実施するか未定)

双方向性の実現

  • 学生に対し、一方的に伝えるだけになってしまわないか心配。 (小売/対面とオンライン併用)
  • 情報に対するレスポンスが見えづらいこと。(広告・情報通信サービス/対面とオンライン併用)
  • 双方向のやり取りが成立できるか懸念している。(法人サービス/対面とオンライン併用)

グループワークの実施

  • オンラインで何ができるのか、課題解決型グループワークはオンラインでできるのか。(食料・生活用品/対面とオンライン併用)
  • グループワーク等、学生同士の意思疎通が上手く図れるのか不安。(小売/方法未定)
  • 日数及びコンテンツ、オンライングループワークのレベル設定。 (素材・素材加工品/方法未定)
  • 現場配属型を売りとしたい場合の実施アイディアが浮かばない。グループワーク型であれば比較的実施しやすいと思うが、他社インターンとの差別化がしにくい。(広告・情報通信サービス/全て対面)

通信環境

  • 画面越しでの表情の読み取り、ネット環境によるアクセス遅延等。(小売/対面とオンライン併用)
  • 回線の不具合、グループワークの実施。 (機械・電気製品/対面とオンライン併用)
  • 相手のネット環境が整備されているかどうか。 (消費者サービス/方法未定)

インターンシップのコンテンツ内容

  • オンラインで効果的なコンテンツをどう準備するかが課題。(広告・情報通信サービス/対面とオンライン併用)
  • 既存コンテンツのオンライン化設計、雰囲気づくり、集中力を持たせる設計。(素材・素材加工品/方法未定)
  • 今までのインターンシップで行っていた業務体験、グループワークをどのようにオンラインで対応するかが課題。(医薬・バイオ/方法未 定)

学生の体験の質を維持できるか

  • ノウハウ不足から当日の運用に不備が出ないか。参加者の理解度や満足度に不足感が出ないか。(機械・電気製品 /対面とオンライン併用)
  • 会社のことや業務のことをよく理解してもらうことが大きな目的なので、実際に職場に行かない形のオンラインでおこなうことは学生にとってメリットがあるのか不安。(広告・情報通信サービス/方法未定)
  • そもそもオンラインのインターンシップで学生に興味喚起できるのか不安。体験や見学もなく学生に何が残せるのか、コンテンツを考えるだけで時間がかかりそう。(機械・電気製品/方法未定)
  • 各会場の雰囲気がお互いに伝わりきらないことが少し気がかり。(中間流通/方法未定)
  • 学生が退屈してしまわないか。(金融 /対面とオンライン併用)
  • 社員の雰囲気が上手く伝わらないかもしれない。講義形式になってしまう。(素材・素材加工品 /対面とオンライン併用)
  • 放置状態にならないか。(法人サービス/全てオンライン)

11)22卒向けインターンシップに関して、工夫するポイント

インターンシップを実施予定と回答した人に、 22卒向けインターンシップについて、特に工夫するポイントを自由記述で回答してもらいました。

「オンラインでの実施」そのものを工夫点とする回答や、「対面とオンラインを併用する」「対面で実施する」企業を中心に、 新型コロナウイルスによる3密の回避、リモート対応を各社考慮しているとコメントがありました。

そのほか、大きく以下の6つに分けられました。

【22卒向けインターンシップについて、特に工夫するポイント】

  • オンライン化に関する内容
  • 複数種類の用意
  • 少人数での開催
  • 実務・現場の体験
  • オンライン環境や体制に関する内容
  • インターンシップの導線に関する内容

各カテゴリごとの回答詳細

オンライン化に関する内容

  • オンライン完結型のインターンシップを新たに企画する。(広告・情報通信サービス/1dayとその他日程/対面とオンライン併用)
  • オンライン開催となった場合の、魅力付けを向上させる内容。
  • ツールの検討。(素材・素材加工品/1dayとその他日程/方法未定)
  • 新型コロナウイルスの状況を見つつ、全コンテンツをオンラインで実施できるよう検討中。(機械・電気製品/1dayとその他日程/対面とオンライン併用)
  • オンライン形式でのインターンシッププログラムの内容工夫。(小売/1dayのみ/対面とオンライン併用)

複数種類の用意

  • インターンの内容を一新し、新たに2つから選べるようにした。(小売/1dayのみ/対面とオンライン併用)
  • 気軽に参加できる1dayのものと、実際に社員と一緒に働く本来の意味でのインターンシップの2軸で実施し、学生の志望度を見極め られる内容にしている。(法人サービス/1dayとその他日程/対面とオンライン併用)

少人数での開催

  • 少人数での実施。 (建設・不動産 /1dayのみ/対面とオンライン併用)
  • 少人数でも楽しめるようなコンテンツを企画する。オンラインでも実施可能な内容にする。(小売 /1dayのみ/全て対面)

実務・現場の体験

  • 学生向けに作りこんだプログラムではなく、現場での普段の業務に近い体験を重視する。 (法人サービス/1day以外/全て対面)
  • 実務体験を導入したい。(広告・情報通信サービス/1day以外/対面とオンライン併用)
  • 実際に現場見学をし、生の物流現場を感じることができる。 (運輸サービス/1dayとその他日程/全て対面)

オンライン環境や体制に関する内容

  • 全てオンライン実施のため、フォロー体制を強化している。また開発系については学校配布PCを用いる事を想定し、 特殊ソフトのダウンロードが不要な形式で実施する。(広告・情報通信サービス/1dayとその他日程/全てオンライン)
  • ・現場社員の巻き込み。 ( 広告・情報通信サービス/1dayとその他日程/対面とオンライン併用)

インターンシップの導線に関する内容

  • オンラインでの実施を検討中。そこから優秀層を個別インターンや面談へ呼ぶ方針。(運輸サービス/1day以外/対面とオンライン併用)
  • インターンで終わらず、選考までにインターン参加者の会社理解・自己理解が深める施策を実施。 (資源・エネルギー/1dayとその他日程/対面とオンライン併用)
  • インターンシップに引き込むためのオンラインセミナーを開催する予定。(機械・電気製品/1dayのみ/方法未定)

 今回のアンケート調査を通してのコメント

イグナイトアイ株式会社 代表取締役社長 吉田 崇 氏

2002年に早稲田大学政治経済学部を卒業後、人材コンサルティング会社へ入社。大手企業を中心に採用コンサルティングにて多数実績を残す。2005年、双日株式会社へ入社。一貫してIT・モバイル関連ビジネスに携わる。日本および米国企業へのPrivateEquity投資、上場企業へのTOB等の投資実務多数。また投資先へ出向し、ITサービスの新規事業立ち上げ、マーケティング、営業を担当。2008年、米国駐在。2010年、双日とKDDIの合弁企業であるCJSC VOSTOCKTELECOM(露)のINSPECTOR(監査役)就任。2013年、イグナイトアイ株式会社を設立し代表取締役に就任。

吉田氏現在、新型コロナウイルスの影響で多くの企業が事業計画の変更などを迫られていますが、 採用人数も未定の企業も多い中、8割の企業がインターンシップを実施予定と回答しています。

多くの企業がインターンシップの重要性を認識していることが改めて実感できました。

また、1dayインターンシップを実施する企業はこの数年特に増加傾向にあります。

様々な1dayインターンシップの中で学生に選ばれ、参加後に『ここで働いてみたい』と魅力を感じ てもらうために、 1dayインターンシップを実施する企業は「1dayという短い時間で、他社との差 別化をどのように実現するか」を求められています。

そうした状況の中、多くの企業がオンラインでのインターンシップを「今年度初めて挑戦する」と いう状況が明らかになりました。

ツール選定1つを見ても、当社のお客様だけで18ものツールが検討されており、各社様々な方法を模索していることがわかります。

インターンシップの差別化が求められる中で、 オンライン化の流れは多くの企業にとってチャンスだと、私は考えています。

今回の新型コロナウイルスの影響から、多くの企業がオンラインでの新しいインターンシップ作りを模索し、同じスタートラインに 並んでいる状況だと思います。

これまで対面でインターンシップを実施してきた企業も、従来のコンテンツを単純にオンライン化す るだけでは目的を達成できないため、オンラインならではのコンテンツをゼロベースで作り直している企業も多い状況です。

オンラインでも学生へ質の高い体験を提供できる企業は、学生への認知獲得や魅力付けを一気に高められる。

今回のオンライン化の流れは、各社が従来のルールにとらわれない新しいコンテンツや手法を独自に創り出し、採用活動の差別化を 生み出すチャンスになっています。

初めてのことには不安も伴うと思いますが、この状況をチャンスと捉え、新たなチャレンジに取り組む採用担当者のみなさまを、私たちは「SONAR ATS」によってサポートしていきたいと考えています。

最後に、今回のアンケートにご協力いただいた皆様に改めて感謝を申し上げます。

【豪華ゲスト多数登壇!】変化に負けない「強い組織」を育むためにHRが果たすべき役割を考える大型カンファレンス『HR NOTE CONFERENCE 2024』

「人的資本経営」「ウェルビーイング」「DEI」といったトレンドワードが、HR領域だけでなく社会全体に拡がり始めた昨今。自社組織に漠然と"停滞感"を感じ、うちは取り残されていないだろうか?」「何かやらないといけないのでは・・・といった不安や悩みを抱える人事・経営者の皆様も多いのではないでしょうか。

本カンファレンスでは、HR領域の有識者の皆様に、様々な組織課題を解決するためのアプローチ方法について解説いただきます。強い組織を育む企業が実践している事例には、組織強化に必要な考え方や人事が果たすべき役割について学べるポイントが多くあります。ぜひ有識者の皆様と一緒に、組織を強化する「共通原理」について考えてみていただければと思います。