従業員のやる気を高めるものは給与ではなく「賞賛と責任感」 |HR NOTE

従業員のやる気を高めるものは給与ではなく「賞賛と責任感」 |HR NOTE

従業員のやる気を高めるものは給与ではなく「賞賛と責任感」

  • 組織
  • タレントマネジメント

640woman-1209866_1280
 
こんにちは!HR NOTE編集部 根本です。
従業員を雇ってもすぐに辞めてしまうことが続くと、人事の方は、「どうすれば従業員のモチベーションを維持できるだろう・・・。」と悩んでしまうこともあるのではないでしょうか。
給料を上げても従業員のモチベーションの維持には一時的な効果しかないという研究も出ており、今回は、給料ではなく、何が従業員の意欲を長続きさせるのかを考えてみました。

従業員の離職を防ぐ!ワンランク上のマネジメント

日々の業務の中でのフィードバック、称賛は従業員のモチベーションに大きく影響します。給与や昇給といった外的な要因だけでなく、マネジメントを通して責任感や主体性を持ってもらうことが重要です。従業員のモチベーション低下にお悩みの方は是非本資料をご活用してみてはいかがでしょうか。
>>>資料ダウンロードはこちら

\HR NOTEが提供する無料ウェビナーの視聴予約を絶賛受付中!/

給料でモチベーションは上がるが長くは続かない

boy-477013_640

 
Harvard Business Reviewによると、給料の高さと従業員エンゲージメントにはわずかな関わり合いしかありませんでした
従業員エンゲージメントとは、企業に対して愛着を抱き、その成長に積極的に関わっていこうとするやる気のことです。
 
給料は確かにやる気を起こさせる原動力になりますが、それは一時的なもので、従業員エンゲージメントを維持するのは給料ではなく、もっと重要な要素が存在します。
 
我々は、人生の3分の1の時間を仕事に費やしています。
社会人になってからの人生は、ほとんどの人は1年間の7分の5を職場で過ごしています。
 
そのため、単に給料がもらえれば満足なのではなく、人生における時間の使い方として仕事に他の要素を求めるのは当たり前のことだといえます。
 
 

「称賛」や「責任感」などが従業員の気持ちを高める

fashion-1399346_1280

 
それでは、給料以外で従業員エンゲージメントを高く維持させるには何が必要でしょうか?
 
大切な要素として、「称賛」「責任感」「達成感」「感謝」「承認」などが挙げられます。
重要な仕事を任されたり、難しいタスクを完遂したり、それによって周りから褒められ、感謝され、認められたりなど、そのようなことがあると誰でもやりがいを感じ、意欲が湧いてきます。
 
 

称賛によって定着率が向上した事例

例えば「称賛」を挙げると、アメリカのジェットブルーという航空会社では、社員同士で称えあうプログラムを導入しました。
 
これは、従業員のだれかが会社に貢献したり、何か努力して成し遂げたり、模範的な仕事をした場合、同僚を指名できるプログラムです。
指名を受けた従業員はポイントをもらうことができ、ポイントは好きなように使うことができます。
 
ポイントを溜めておいて旅行などのオプションに使用することもできれば、すぐに商品券と交換して食事に使うこともできます。
ジェットブルーの調査データによれば、表彰者の人数が10%増えるごとに、社員の定着率が3%、エンゲージメントが2%向上したとのことです。
 

従業員に責任ある重要な仕事を任せよう

ピータードラッカーは、著書「現代の経営」で、“人は、何かを達成した時、達成感を持つ。仕事が重要な時、自らを重要であると感じる。”と述べており、責任感や達成感は与えることができないもので、仕事の中で芽生えてくるものだと言っています。
 
自分の仕事について裁量権、意思決定権持つことができ、自らが関わるプロジェクトや業務に対して中心となって最後までやり抜いたときに「責任感」や「達成感」が湧き出てきます。
 
「自分の仕事はだれでも出来る仕事だ」と感じていれば、従業員のやる気は下がってしまいます。
マネージャーは部下を頼って、部下に任せて、口に出したいことも辛抱強く我慢して育てていく姿勢が必要でしょう。
 
 

従業員の個性を認めよう

「承認」によって従業員エンゲージメントを高めることができます。
具体的には個々の従業員の個性を認めることです。
 
管理職に就いていると、どうしても従業員に対する理想があり、従業員がその通りにできないとイライラしてしまうこともあるでしょう。
しかし、そうなると従業員はまるで自分が会社に使われている機械のように感じ、意欲を無くしてしまいます
従業員一人一人を尊重し、個性を大切にしましょう。
 
 

最後に

 
いかがでしたでしょうか。
 
従業員のモチベーションを維持させるのに大切なのは、給料よりも、仕事にやりがいを感じられるようにすることです。
そのためには、やりがいを持たせられるような仕事を任せ、また励ましや労いの言葉を都度かけて「頼ってもらえている」「期待されている」「大切にされている」と感じてもらい、責任感や誇りや達成感を持ってもらうことが重要です。
 

--------------------

\7月26日(金)開催!豪華ゲスト登壇!/
今こそ知っておきたい「人事データ活用」の具体的なノウハウをご紹介!

組織改善に必要な人事データを収集・活用して組織変革を促す「HRDX(人事DX)」。しかし、多くの企業が「具体的にどうやって人事データを活用していけば良いかわからない」といった悩みを抱えているのではないでしょうか?

今回のHRDX CAMPでは、人事データ活用に関する有識者3名をお招きし、人事データ活用の具体的な方法や実践事例を解説します。無料で視聴できますので、この機会にぜひご参加ください。

【こんな方におすすめ!】

  • 人事データ活用が重要だとは思っているが、具体的な進め方のイメージができない
  • 既に人事システムを導入はしているが、使いこなせていないように感じている
  • 「戦略人事」や「ピープルアナリティクス」といった内容に興味がある

人事業務に役立つ最新情報をお届け!メールマガジン登録(無料)

HR NOTEメールマガジンでは、人事/HRの担当者として知っておきたい各社の取組事例やリリース情報、最新Newsから今すぐ使える実践ノウハウまで毎日配信しています。

メルマガのイメージ

関連記事

社内副業とは?制度を形骸化させない、効果的な社内副業制度導入と運用に必要なステップとは

社内副業とは?制度を形骸化させない、効果的な社内副業制度導入と運用に必要なステップとは<事例つき>

社内副業とは、社員が本来の仕事に加えて、同じ会社内で別の仕事やプロジェクトに取り組むことを指します。最近では、大手企業を中心に社内副業を導入するケースが増えています。例えば、日立、KDDI、ソニー、リコー、パナソニック、 […]

  • 組織
  • ワークスタイル
2024.07.17
松野天音
人事が主導するプレゼンティーズム対策とは⑤~紫外線対策と眼精疲労

人事が主導するプレゼンティーズム対策とは⑤~紫外線対策と眼精疲労

前稿では、日本人の約3割が抱えていると言われる「頭痛」対策についてお伝えしました。今回は、日本では1,200万人以上と言われるドライアイ患者や、紫外線対策と眼精疲労についてお伝えします。 近年の日本の夏は猛烈な暑さになっ […]

  • 組織
  • エンゲージメント
2024.07.10
松野天音
リスキリングの仕上げとなる第4段階!学びを実践につなげるためのポイント|仕事旅行社 田中 翼

リスキリングの仕上げとなる第4段階!学びを実践につなげるためのポイント|仕事旅行社 田中 翼

みなさん、こんにちは。仕事旅行社の田中です。「リスキリングの4つのフェーズ」について、これまで連載させていただきましたが、ついに今回で最終回となります。長い間おつきあいいただき、ありがとうございます。 さて、今回は「学ん […]

  • 組織
  • 人材育成・研修
2024.07.03
根本 慎吾
テレワークで業務管理を効率化するには?

テレワークで業務管理を効率化するには?

近年では、働き方改革や新型コロナウイルス感染症の影響を受け、テレワークを導入する企業が増えています。テレワークを導入するうえで、どのように業務管理をおこなえばよいか悩まれている方もいるかもしれません。
当記事では、テレワークでの業務管理における課題やその対処方法について解説します。テレワークの導入を検討中の方や、テレワークの業務管理を効率化したいと考えている方はこの記事を参考にしてみてください。

  • 組織
  • ワークスタイル
2024.06.28
HR NOTE 編集部
テレワークでよくあるトラブルとその解決策を紹介!

テレワークでよくあるトラブルとその解決策を紹介!

近年では、働き方改革の影響も受けて、テレワークを導入する企業は増加しています。テレワークのメリットは理解しているけれど、トラブルの発生を恐れて、導入に踏み切れていないという企業もあるのではないのでしょうか。当記事では、テレワークのトラブルとその対処方法について具体的に紹介します。

  • 組織
  • ワークスタイル
2024.06.28
HR NOTE 編集部

人事注目のタグ