タイ人は1日に6時間以上もスマホを見ている?生産性を下げる「スマホ習慣」|HR NOTE

タイ人は1日に6時間以上もスマホを見ている?生産性を下げる「スマホ習慣」|HR NOTE

タイ人は1日に6時間以上もスマホを見ている?生産性を下げる「スマホ習慣」

タイでは、スマートフォンの利用率が急激に伸びています。

スマートフォンは、仕事上のコミュニュケーション、情報収集やキャッチアップなどあらゆることに使えるためビジネスシーンにも浸透しています。一方で、世界的に「スマホ依存症」の増加も指摘され始めています。

「スマホを使うことで仕事への生産性が下がる」なんてことも言われています。

そこで、今回は、日本やタイのスマホの利用状況を調べてまとめてみました。組織の生産性を考えるとき、スマートフォンがどのような悪影響をもたらすのか、スマートフォンで生産性を上げるにはどうすればいいのかを考えていきたいと思います。

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1.タイ人は1日に6時間以上スマートフォンを使ってる?

仕事やプライベートを含めコンタクト、情報収集、ショッピング、ゲームなどの娯楽までさまざまなことがスマートフォンでできるようになっています。

すでに、スマートフォンはパソコンの利用率を上回っていると言われています。

ここでは、各リサーチ機関の調査結果を参考にしながら、日本やタイの、スマートフォンの利用状況を見ていきたいと思います。

インテージの調査によると、一日のスマホの平均接触回数は48回となっています。この回数は、メールやチャット、アプリ活用だけでなく、ロック画面通知や時間確認など、スマホを見ただけの回数も含まれます。

その中で、ほぼ半数の23回は、ロックを解除して何らかの操作をおこなっているという結果が出ています。男性の10~20代、女性の10~30代は、この平均値を上回っています。

イギリスのリサーチ機関であるWe Are Socialでは、世界的にデバイスの利用状況を調べています。2018年1月の公表によると、日本のインターネットの平均利用時間は、4時間12分。スマホ約3割、パソコンは約7割の比率です。

一方でタイは、インターネットの平均利用時間は9時間半を超えています。注目したいのは、スマホとパソコンの利用割合が日本と真逆という点です。スマートフォン約7割、パソコンは約3割となっており、スマートフォンでのインターネット利用は6時間を超えています。

2.スマートフォンがもたらす5つの悪影響とは?

上記のデータを見るだけでも、スマートフォンの利用頻度は非常高くなっています。

しかし、利用時間が長すぎることで、便利なスマートフォンも私たちに悪影響を及ぼします。

特に、「業務の生産性が下がる」という懸念や認識が高まっているようです。ここでは、具体的にスマートフォン利用のどのような点が生産性の低下要因になるのかを説明します。

【悪影響その1】通知機能で集中力が途切れる

もっとも大きな影響として集中力が削がれることが挙げられます。

集中して企画を練っているときや資料を作成している最中にも、スマートフォンはさまざまなことを知らせてきます。

現在は電話でないことが多いかもしれません。メールやチャットの通知やその他の設定したアラートなどが頻繁になったり、バイブが振動したりします。

せっかく集中していたそのときに、ふとスマホに目をやるだけで思考は邪魔されます。「何だろう、誰からだろう」からはじまり、中身を見ればそのことについて考えたり、対応したりするでしょう。

結局、その前におこなっていたことに戻るまでに10~20分を費やしています。その後の予定やその10分の間に起こることによっては、もともとおこなっていたことに戻らない(戻れない)ことすらあります。

このようにして今、やるべき(もしくはやりたかった)仕事に本当に集中する時間は奪われ、仕事の効率も生産性も下げていくのです。

【悪影響その2】ブルーライトによる寝不足

スマートフォンの画面がとても刺激の強い「ブルーライト」を発していることはみなさんご存知でしょうか。スマートフォンやパソコンを長時間使っていて目の疲れを感じる人も少なくないと思います。

一日の利用時間が長い人ほど目、脳、肩や腰、腕など疲れを蓄積しています。そして、神経の緊張が断続的になると睡眠の阻害につながります。

これが習慣になってしまうと神経が本当にリラックスできる時間がなくなります。十分な休息となる睡眠ができないまま、次の日も、その次の日も疲労を重ねるというサイクルに陥ってしまうのです。

そうなると生産性が落ちることは明らかです。

また、ブルーライトは、視神経にかなりの「明るさ」を感知させるため、夜にブルーライトを浴びると脳や神経が「昼間」と勘違いして、眠りにつながるメラトニンというホルモンの分泌を抑制するのだそうです。

つまり、睡眠の質を下げ、睡眠不足になる可能性が高まるのです。特に寝る前のスマートフォンの使用も日中の仕事のときの活力、集中力に影響を与えます。

マネジメントをする側としては、従業員の集中力低下が思わぬミスを招くなどセキュリティリスクも高めることも認識しておく必要があるでしょう。

参考:ブルーライト研究会

【悪影響その3】SNSが気になる

スマートフォンの普及によって、電話やメールからInstagram、Twitter、Facebook、LINEなどのSNSでのやり取りにシフトする傾向が進んでいます。

タイでのSNS利用率は日本を大きく上回っており、インターネット利用者の約9割がFacebook、Youtube、LINEなどのSNSを利用しています。中でも10代~30代前半の利用が大半を占めています。

友人との接点の手段として大きな割合を占めており、インターネットにつないでいれば、常に誰かとつながれているという感覚を持つ傾向にあるようです。

コミュニュケーションを逃さないために、誰がどんなことを発信しているのか、自分が発信した内容に対してどのような反響があるのかを常に気にしているのです。

SNSは即座に情報発信・受信のできる便利な媒体ですが、その「気になる」は、仕事の時間にも自分だけの時間にも発生しているようです。

つまり、生産性を維持する集中度(フローやゾーン)に常に達していない可能性があるということです。

【悪影響その4】無意識の時間経過

スマートフォンを触りだすと、ネットサーフィンや友人とは連続的なやり取りにつながり、時間への意識を薄れさせます。

気付けば思っているより長い時間を費やしてしまうことも少なくありません。休日やプライベートな時間であれば、気晴らしや楽しみで済みますが、勤務時間中となると問題です。

必然的にやるべきことは後回しになり、時間が長くなるほどその後の進行に影響を与えるでしょう。期限間近の仕事であれば、かける時間は短くなりアウトプットの質は落ちるはずです。

間に合わせるためのプレッシャーや焦りといったストレスも生じる可能性があります。

【悪影響その5】記憶力・思考力の低下

ITセキュリティー企業であるカスペルスキー社の研究ラボの調査では、多くの人がスマートフォンのメモなどに記憶を委ねていることが分かっています。

そのような人たちが、会議や人との対話の中で、記憶のための記録により集中してしまい、注意深く聞いたり、深い意図を汲み取ったりすることが希薄になる傾向を自覚しているといいます。

また、スマホであらゆることを簡単に解決できることは、自分で決める力、解決する力を低下させていくという指摘も多いようです。

スマホを無意識に断続的に使うというのも、この判断力の低下の現れかもしれません。

参考:カスペルスキー社:【デジタル健忘症】私たちは本当に「マルチタスク人間」なのか?

3.生産性向上に貢献するスマホ活用方法はないのか?

いつでもどこでも、今や何でもスマートフォンで完結できるようになった現代。使い方に配慮できれば、生産性を上げるツールでもあります。

スマートフォンの悪い使い方から脱却して、生産性を上げる方法について考えてみたいと思います。

3-1 スマートフォンを視界から離す

仕事中は電源を切ったり、バイブモードにしたりしている人も多いと思います。

ただ、上記で紹介したスマートフォンの悪影響を考えると、それだけでは使用の抑制にはならないということも、何となく察しがつくのではないでしょうか。このことは、アメリカのカリフォルニア大学をはじめとする共同研究でも指摘されています。

同研究では、スマートフォンの電源を切り「机の上におく」「ポケットの中にしまう」「別の部屋に置く」で被験者に認知能力のテストがおこなわれています。

スマートフォンに近いグループほど成績は低く、別の部屋に置いたグループの成績が高い結果が出ています。

研究結果の論文では、スマートフォンの過剰依存が問題解決力、判断力、創造的な発想、考える能力に悪影響を与える可能性を示唆しています。

  • 触らなくても「気になる」ことが集中度を下げている
  • 気になるものが視界にあれば、より一層「気になる度」を高める
  • したがって、近くにあればすぐにスマホに手が伸びる

これらを避けるためには視界に入れないことが有効策のようです。

3-2 時間を区切って使う

とはいえ、完全にスマートフォンを仕事から外すということも難しい時代になっています。

仕事上のやり取りやいち早く情報をキャッチすることに役立つというのも事実です。そして、それらも紛れもない仕事の一部です。

生産性を高めるには、目の前でおこなう仕事とスマートフォンでおこなう仕事を同時進行させないことが重要なのだと考えます。それぞれに集中することができれば、質の低下やミスも防げます。

つまり、スマートフォンを触る「仕事」の時間を決めて、区切って確保することが有効でしょう。

スピードが求められる時代ですが、即時対応と確実で質の高い対応の価値の選択が必要なのかもしれません。本質的な目的の意識共有も、スマホ時間の使い方を左右すると思われます。

3-3 スマートフォンの用途を限定する

何でもできるからといって、無作為のスマートフォン操作は生産性を下げます。

メールの確認と優先順位の振り分け、スケジュールとの連携や共有などスマートフォンの機能やアプリを能動的に使いこなせば、アナログで行うより生産性は高まります。

また、ふとした思いつきをメモに書き出すと、思考は低下するどころかより深い思考を得ることができるでしょう。

仕事でのスマートフォンをどんなことのために使うのかという精査も有効ではないでしょうか。意識的な選択をすることによって、非生産的なスマートフォン時間は減少するでしょう。

まとめ

あらゆることに使えるスマートフォンは、一見すると、使えば生産性を高めるモノと思えます。

しかし、使いすぎれば依存が起きやすく、集中力、心理や思考にも影響を与え、生産性を下げるデバイスに成り下がってしまうのです。

大切なことは、スマートフォンにコントロールされずに、ユーザー側がしっかりコントロールしていくことだと考えます。

ビジネスだけでなく生活にも密着したスマホにはセルフマネジメントが欠かせません。その影響や使い方に関しての意識共有も必要ではないでしょうか。

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